点字ブロックの意味をご存知ですか?私自身、視覚障害者の知人に聞いてみたんです。すると意味だけではなく、問題点も教えてもらえました。何かと苦労があるみたいですよ。
今回は健常者から障害を持って長い私が、点字ブロックの意味といろいろについてお伝えしたいと思います。後半には、車椅子ユーザーが常日頃に感じている問題点も書いてみました。それではいってみましょう。
点字ブロックの意味とは?
点字ブロックは施設や駅、歩道など、外出先で見ることができると思います。これって何?と、疑問になられる方がおられるのが現実です。
点字ブロックは別名で視覚障害者誘導用ブロックと言い、その意味がこちらになります。
- 視覚障害者を安全に誘導するための敷かれたブロック
視覚障害者の方はブロックの凹凸を足で踏むことで、その場所の情報を得ます。
歴史も新しく、なんと1965年に日本で発案・発明されました。そして1967年3月に岡山県内の横断歩道で、世界初に敷設されたのです。日本で発明されているとは驚きですね。さらに現在では、150カ国以上の国々で採用されています。((= ̄□ ̄=;))ナ、ナント!!
それでは次の章で、点字ブロックの種類についてお伝えさせていただきます。
点字ブロックは何種類あるの?
施設や街角で見かける点字ブロックは種類もたくさんのように思えるのですが、実をいうと2種類なのです。
表に分けて説明しますね。
【点字ブロックの種類】
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注意喚起・警告を促す | 移動の方向を示す |
- 点状のものが『警告ブロック』
- 線状のものが『誘導ブロック』
基本的には上記の2つですが、地方自治体や鉄道会社の違いにより種類が複数で存在します。実際に、私は某施設の横断歩道でシルバーの点字ブロックを見つけました。
点状の警告ブロックは両サイドにあって注意を促していますが、同化してわかりづらいような気がします。紛らわしさを無くすために、統一するなどの早急な対策が必要ですね。
ところで一般的な色は黄色のように思えるのですが、何か意味があるのでしょうか?次の章では、その内容についてお伝えさせていただきます。
点字ブロックは黄色の意味があるの?
私は身体障害の手・足が機能しない、肢体不自由者になります。その中にも脳疾患、四肢切断と他にもいろいろあるのですが、脊髄損傷に分類されるのです。
なんでこんなことを言うの?と疑問になられた方がおられるかもしれません。
実を言うと、目に障害を持つ視覚障害者の方は以下のように2種類に分類されるのです。
私自身、視覚障害者の方すべて全盲(まったく見えない)と思っていましたが、少しでも見える方が多いようですね。
- 残存視覚がある「弱視者」(またはロービジョン者)
- 視覚をもたない「盲」(全盲)
なんと!?視覚障害者のうち7割強が「弱視者」という事実があるのです。この見えにくい弱視者の方に分かりやすく歩いてもらおうということから、識別されやすい黄色が使われるようになりました。
以前は街の美観を損ねるという理由で灰色が多かったのですが、今は弱視者の配慮から黄色が定着するようになったのです。
ただ色に関してですが、薄くなったところが多いような気がします。次の章からはその点にスポットを当て、お伝えさせていただきますね。
点字ブロックは色あせの率が高いの?
点字ブロックが黄色でない箇所を見たことありませんか?どうしても色が薄くなっていて、確認しずらい場所があるのをよく目にしますね。
どうしても外部のモノは、雨風にさらされています。その関係からか、仕方のないことかもしれませんが。写真は、某施設の敷地内にある点字ブロックです。黄色には程遠い色ですね。
また以下の写真は、某施設の室内にある点字ブロックです。こちらも見事に色あせていますね。
原因としては点字ブロック上を歩くからだけではなく、次のような理由があるのです。
- 点字ブロックの劣化
- 点字ブロックに汚れが付着
やはり数年ごとに、どちらも塗装し直すメンテナンスが必要になってくるのでしょうね。
それでは破損している箇所は、どんなところが多いのでしょうか?
点字ブロックは破損する率が高いの?
調べてみると、どうしても人や車が行きかう部分が壊れやすいようです。
1つ目は歩道をまたいで車が通行する、駐車場の出入口部分ですね。点字ブロックは後付けの場合が多いらしく、その箇所を頻回に通れば壊れます。特に色あせてて、所々で剥がれている箇所が多いようですよ。
もう1つは、人がたくさん行きかう横断歩道のて前にある点字ブロック。
写真は某横断歩道て前にあるもの。誘導ブロックも警告ブロック、どちらも色あせていて汚れているのがわかると思います。最初にお伝えした駐車場出入口もそうでしたが、凹凸がすり減ったり剥がれたり色あせたりとわかりづらくなるようですよ。
このように、いろんな箇所で色あせてたり破損部分があるのです。
ただ申告が少ないのもあり自治体側もすべて把握できない分、その状態がしばらく続くようですよ。点字ブロックを設置して数年の期間が経過すれば、どちらのタイプともメンテナンスが必要なのでしょうね。全ての人が生活しやすいために、早急な優しい街づくりが必要になります。
しかし点字ブロックは視覚障害者側からも車椅子ユーザーから見ても、いろいろ問題点があるのです。次の章では、それらを掲載してみたいと思います。
点字ブロックの問題点とは?
私の視覚障害者の知人は弱視者になるのですが、点字ブロックについて困ることがあると言っていました。いろいろ教えてもらいましたが、その問題点がこちらになります。
- 黄色があせてて確認しずらい場所がある
- 破損している部分があり、確認しずらい
- 点字ブロック上に、自転車や障害物が置いてあって危ない
- 途中で途切れていて、分かりづらい
- 雨の日に、滑りやすい素材の点字ブロックがある
聞いてみるだけでも、こんなにたくさん出てきました。^^;
ただ点字ブロックは凹凸があるので、高齢者のつまづきを引き起こして危険です。
さらに私のような車椅子ユーザーが、走行するときのバリアになります。写真は知人にお願いし、前輪と凹凸を比べさせてもらったときです。わかりずらいですが、これくらいの段差があればそうとうガタガタと衝撃がきます。
実際に過去の私は乗っている車椅子の前輪キャスターが点字ブロックに引っかかり、転倒してしまったことがあるのです。
しかし現在はバリアになる問題点が各所から指摘され、段差の低くて少ない点字ブロックが開発実用化されてきています。このように今後は、すべての人に問題が起きないよういろいろな改善が必要になってきますね。
障害者同士や高齢者の共存できる優しい世界が誕生することを、祈っております。
まとめ
今回、点字ブロックについていろいろ書かせてもらいました。いかがだったでしょうか?
意味が分かっていただければ、書いた甲斐があります。^^
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- 点字ブロックの意味とは?
- 視覚障害者を安全に誘導するために敷かれたブロック
- 点字ブロックは何種類あるの?
- 2種類だが、地方自治体や鉄道会社の違いにより複数存在する
- 点字ブロックは黄色の意味があるの?
- 黄色は、弱視者に分かりやすく識別しやすい色だから
- どちらの点字ブロックが色あせる率が高いの?
- 外部内部とも、どちらも色あせしやすい
- どちらの点字ブロックが破損する率が高いの?
- どちらの点字ブロックも傷みやすい
- 視覚障害者側から見た点字ブロックの問題点とは?
- 黄色があせてて確認しずらい場所がある
- 破損している部分があり、確認しずらい
- 点字ブロック上に、自転車や障害物が置いてあって危ない
- 途中で途切れていて、分かりづらい
- 雨の日に、滑りやすい素材の点字ブロックがある
点字ブロックの問題点は、当事者側や第三者側にもあることが分かります。共存していくためにも、知恵を絞って考える必要性があるのでしょうね。
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