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障害者の言い方や表記で別のものはあるの?当事者が思いを語ります!

障害者

 
 
障害者の言い方や表記をどのように感じますか?私は車椅子ユーザーなんですが、自分自身のことを言われているのだと当たり前に思いますね。ただ時として、「差別要素がある!」とも言われているのです。
 
 
それらも含めて今回は障害者の言い方や表記について、詳しく解説します。後半には、友人にも取材した内容を記載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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障害者という言い方と表記の歴史

 
障害という語は仏教用語の障碍(しょうがい)・障礙(しょうげ)をルーツに持ち、もともとは悟りの妨げとなる煩悩を意味する言葉として使われてきました。

仏教
 
 
太平洋戦争以前の日本では不具者(ふぐしゃ)・不具癈疾者(ふぐはいしつ)・片輪(かたわ)など、偏見用語の塊として当事者を不要に扱っていたのです。

今のように障害者という言い方や表記が公的にも用いられるきっかけとなったのは、1949年(昭和24年)の身体障害者福祉法公布。また1656年(昭和31年)発出の、同音漢字の書き換えにかかる基本的な方針(国語審議会)によります。

これらの出来事により、身の機能や能力等に不十分さを有する人を、障害者と表記することが定まったのです。
 

障害者という言い方や表記に関する社会的意見

 
前章のような歴史的経緯をたどって成立した、障害者の言い方。ただ人権や権利擁護も高まりを見せる時代の中で「害」というネガティブなニュアンスを有する漢字が、差別や偏見を考えると指摘されるようになりました。

差別
 
 
このような背景から平成22年以降障がい者制度改革推進会議において、「障害」の表記のあり方について検討がなされたのです。国や地方自治体、障害者団体、企業、学識経験者等からのヒアリング内容、及び一般からの公募で意見が集められました。

しかし残念ながら平成24年に同推進会議が解散したため公用文等への用字について法的な決定は、実現にいたらなかったのです。議論をされたこと自体は、名称を「障害」から「障がい」に変更する動きをもたらしたことは事実。少なくとも一定の意義があったと言えるのでしょうね。
 

障碍者と障がい者の表記への意見とは?

 
障害者に替わる表記には現在だと、「障碍者」・「障がい者」が用いられています。このような状況については『碍』は『害』と一緒で、意義に乏しいという意見があるのです。

一方で『障がい者』と表記される方がかえって障害を意識させるという意見も、健常者・障害当事者の双方から出ている現実があります。それとは違い『障がい者』の表記は柔らかい印象があって良いと言われることもあり、賛否両論といった感じですね。

用字の変更を議論したところで、障害者の本質的な理解には結びつかないという内容もあるのです。そもそも「しょうがいしゃ」にかわる文字は無いので、思い切って『チャレンジド(challenged)』のような外国語表記の意見もあります。

ソーシャルインクルージョン
 
 
しかしいろいろな社会的問題が山積している中で、表記の議論は優先度が低いのが実情のようです。
 

「障害者」という言い方と表記の今後の見通し

 
障害者という言い方や表記は上記の章で見てきたように、様々な議論があります。そのため、当面意見の一致を見ることはなさそうな状況です。いずれにせよ多くの人が活発に議論を交わすことは、「障害者」や「障害」に関する本質的・根本的な理解に繋がります。

協力
 
 
その結果、ノーマライゼーションの社会構築に向けた機運を作り出すことにつながるのは間違いありません。

≪ノーマライゼーションとは≫
障害がある人もない人も分け隔てなくともに生活できる社会を目指すこと。

 
むしろこのことこそが、重要な社会的成果となるのでしょうね。「障害者」という言い方・表記の以前に数多くの諸問題を深掘りして議論することが、誰しも納得しうる唯一の道なのかも知れません。
 

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頚髄損傷の友人に聞いてみた

 
申し遅れましたが私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。障害を持った時は本当にショックで、生きているのや嫌になりました。

入院中に来る友達が日頃の楽しいことなどを語っていったのですが、うらやましくって妬んだこともありましたよ。それだけ障害を持ったこと自体、悔しかったんです。
 
 
ただ障害をもって長い時が経ちましたが、今では車いすツインバスケという障害者スポーツを行い楽しく生きていますよ。

それを踏まえたうえで言いますが、障害者という言い方や呼び方については別に何とも思いません。違う呼び方もないと思うし、「しょうがいしゃ」のまんまでいいです。私自身、障害を受け入れたことが大きな要因かもしれませんがね。別に差別要素も感じませんよ。

ただ表記がね~・・・。
 
 
その内容を同じバスケチームの頚髄損傷者や脳性麻痺の友人にも聞きましたが、いろんな意見がこちらです。

みんなに聞く
 

  • 言い方は別に気にしていない
  • 団体によって、障害者と障がい者の書き方が違ってわかりづらい
  • 書くのを間違えてしまうので面倒
  • 書き方を統一してもらいたい

 
チームのみんなも障害者という言い方や呼び方の表現については、何とも思わないようでしたよ。「しょうがいしゃ」のまんまでいいようです。ただ表記に関し、どうしても書き方が違うと記入時に困ると言っていました。

というのも、私が住んでいる県のスポーツ協会は「障害者」という文字。一方で協議会は、「障がい者」というひらがなを入れた文字。ホントややこしいのです。
 
 
先ほども述べたように私たち障害者の当事者は、言い方や呼び方の表現に関して何も思わないのが現状。どう考えても、障害者の当事者以外が敏感になりすぎているように感じてしまうのです。ただ表記のほうは、統一してもらいたいのが本音ですね。
 

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まとめ

 


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今回、障害者の言い方や表記についていろいろ書いてみました。書き方は、どうにかしてもらいたいです。そのほうが、間違えなくて済みますからね。切実に検討を願います。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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