多目的トイレの寸法が決まっているのをご存知ですか?私自身が車椅子ユーザーで、いつも利用してて知っているのです。というのも広さが気になって調べると、基準がありました。
今回は健常者から障害を持って長い私が、多目的トイレの寸法やその他いろいろについてお伝えしたいと思います。後半には、私が使って不便だと思う内容も書き出してみました。それではいってみましょう。
多目的トイレの寸法とは?
多目的トイレ内は、広いと思いませんか?
そう思ったら、私は調べないと気が済まないタイプ。^^;
冒頭でお伝えしたように調べてみると、国土交通省から車椅子トイレと基準が一緒の200㎝×200㎝以上が必要とされています。
【オストメイト用設備を要する便房】
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ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を造設した人のこと。
以前に、某飲食店内にあった多目的トイレを撮影したものです。この寸法は200㎝×200㎝だと思いますが、結構広いと思いませんか?
寸法が大きいと、このような利点が生まれるのです。
- 車椅子ユーザーは室内で180度の方向転換ができる
- 2人の車椅子ユーザーが同時に使用できる
- もし車椅子ユーザーが転倒したとしても引き戸でスペースがあり、救出できる
他にも、このような基準があります。
- 引き戸の引き残しは80㎝以上が必要
- オストメイト専用便器の高さは70㎝が必要
この2つの事柄について、過去に詳しく書いた記事があります。お時間がある際に、お読みいただければ幸いです。
このように多目的トイレ内の寸法が大きいと、車椅子ユーザーにとってメリットが発生することがわかっていただけたと思うのです。それでは次の章から、表示されるマークについてお伝えさせていただきますね。
多目的トイレのマークとは?
多目的トイレと聞くと、他の目的で使えるようにと思うのではないでしょうか?でも、本当は使用できる人が様々と言う意味なのです。別名で多機能型トイレと言われ、普通のトイレを利用できない方々専用の場所になります。
こちらのマークは、某サービスエリアにあったものですね。たくさんの人が描かれています。
このマークに記載されている、使用できる方々がこちらになります。
- 車椅子ユーザー
- 小さい子供連れの方
- 妊婦
- 足腰の弱い高齢者
- オストメイト
マークに特徴があるので、どれがどれだかわかると思います。いろんな施設や駅、サービスエリアなどにありますので、チェックしてみるとよろしいのではないでしょうか?
それでは次の章から、多目的トイレ内の設備についてお伝えさせていただきますね。
多目的トイレの設備とは?
多目的トイレは、様々な種類の設備がされているのです。ちょっと書き出してみます。
- 腰掛便座
- 呼び出しボタン
- 洗面器
- 手すり
- 乳幼児用いす
- 乳幼児用オムツ交換台(簡易ベッド)
- オストメイト専用トイレ(汚物流し)
なかなかすべての設備がそろった場所は、見ることができませんね。
ちなみに上記の章で説明させていただいた、サービスエリアのトイレ内がこちらになります。簡易ベットや腰掛便座の洋式便器がありますね。
入り口側にはオストメイト専用便器もありました。
ここには折り畳み式のオムツ替え用のベッドがなかったので、下の某施設の多目的トイレで説明させていただきますね。
左の奥の赤丸で囲われた箇所に、折り畳まれた状態であるのがわかると思います。これを手前に引っ張って台にし、お子さんを乗せてオムツ替えをするのです。
折りたためるので、常に広いスペースが確保できて車椅子ユーザーにとって好都合。
このトイレには残念ながら、オストメイトが使用するシャワー機能付きの専用トイレが無いタイプ。保有者が増えてきているため、残念なことです。
それでは次の章で、多目的トイレを利用する際の優先順位についてお伝えさせていただきますね。
多目的トイレを使用できる優先順位はあるの?
普通のトイレを使えない様々な方が使用する多目的トイレですが、優先順位はあるのでしょうか?
これがシッカリとあるのです。原則として、このトイレしか使えない車椅子ユーザーが一番になります。
過去に書いた記事があります。時間がある際にお読みいただけば幸いです。
上記の記事内でも書きましたが、車椅子ユーザーは公衆トイレだとスペースが狭く、なかなか入れず使用できません。ましてや女性のユーザーであればズボンを下げて用を足すので、このトイレでしかできないのです。よって、どうしても1番になってしまうのを、納得していただけますでしょうか。
次いで、小さいお子さん連れや妊婦さん。手足が動く高齢者の方や見た目が健常者の方のようなオストメイトは、後順位になるのです。
- 車椅子ユーザー
- 小さい子供連れの方
- 妊婦
- 足腰の弱い高齢者
- オストメイト
上記章のマークは車椅子マークが一番上で、小さいお子さん連れや妊婦さん、高齢者の方、一番下にオストメイトが表示されています。ひそかに、マークにも優先順位が表されているのです。
ただ私が利用する際は、使用されていることが多いですね。それでは次の章で、私が思う不便な箇所を列挙してみたいと思います。
多目的トイレで困る頚髄損傷者が思うこととは?
お伝えするのが遅くなりましたが、私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄損傷者として車椅子で生活しています。手にも障害があり、指がグーになったまんまなので細かな作業が出来ません。だから以下の様なトイレだと、苦労しますね。^^;
- 入口ドアが非常に重いと開けにくい
- 入口ドアの取っ手がないと、開閉できない
- 鍵が小さいと施錠できない
- トイレ内が狭いと、方向転換できない
- 押しにくい自動扉のボタンだと、開閉できない
- センサー式蛇口だと、バックを置いてビチョビチョになることがある
写真は、某施設の多目的トイレです。アコーディオンタイプの折り畳み式で取っ手が付いていないので、私にはドアの開閉ができません。^^;
この点は、手に障害がある人にでもやさしい配慮をしてもらいたいですね。
また下の写真は、某サービスエリアの多目的トイレ内にある鍵。赤丸で囲まれた箇所ですが、このようなレバータイプであれば手の指が不自由な私でも施錠できます。
しかし場所によっては鍵自体が小さく、指で回さないと開閉できないモノがあるのです。その場合は、施錠しないままドキドキしながら用を足しますよ。^^;
さらにセンサー式の蛇口は、私にとって使い勝手が悪いのです。トイレをしようと洗面台にバッグを置いたとき突然の水が出てしまい、バック自体が濡れてしまう場合がありますね。^^;
極めつけは、オムツ替えの台が元に戻っていないことが非常に多いのです。こんな状態であれば、トイレ内をスムーズに移動できません。使った後は元に戻してもらいたいのです。
何をするにもそうですが、次に使う人のことを考えて使用すればいいのではないでしょうか?この気持ちがうまく循環していき、相乗効果となって良い結果を生み出すと思うのです。
マナーある人が増えることを願っております。
まとめ
今回、多目的トイレについて、寸法やその他いろいろ書かせていただきました。いかがだったでしょうか?
たくさんの方が使用されますが、優先順位があることは知っててもらいたい内容ですね。
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- 多目的トイレの寸法とは?
- 車椅子トイレと基準が一緒の、200㎝×200㎝以上が必要とされている
- 多目的トイレを使用できる人とは?
- 車椅子ユーザー
- 小さい子供連れの方
- 妊婦
- オストメイト
- 足腰の弱い高齢者
- 多目的トイレを使用できる優先順位はあるの?
- 車椅子ユーザーが一番最初
- 多目的トイレで困る頚髄損傷者が思うこととは?
- 入口ドアが非常に重いと開けにくい
- 入口ドアの取っ手がないと、開閉できない
- 鍵が小さいと施錠できない
- トイレ内が狭いと、方向転換できない
- 押しにくい自動扉のボタンだと、開閉できない
- センサー式蛇口だと、バックを置いてビチョビチョになることがある
- オムツ替えの台が元に戻っていなく、移動が不便
私の考えは多目的トイレとして一括りにするのではなく、車椅子用トイレを単独で設けてもらいたいです。立地の面からしても、贅沢は言えないのですがね。^^;
次にどこかで使用するときは、使われていないことを願っちゃいます。
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