車椅子を1日だけレンタルできるか疑問に思いませんか?私は自分専用の車椅子を持っているので、1日レンタルを使用することがありません。しかし、この内容が多くの方に役立つのではないかと思い、取材を含めて調べてみました。
今回は健常者から障害を持って長い私が、車椅子のレンタルについてお伝えしたいと思います。後半には意外と知られていない方法について、記載させていただきました。それではいってみましょう。
車椅子は1日だけレンタルできるの?
車椅子の1日レンタルをネットで調べてみると実際にできる会社が多く、値段が100円から1,500円と幅広く違います。ちなみに東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは、1日500円で借りられるようですよ。
まずは確認の意味を込め、車椅子レンタルの大手であるダスキンに電話で問い合わせてみました。すると、1か月単位でのレンタルでしたね。HPには、「1日からレンタルをご利用いただけます。」と書かれていますが、料金は日割り計算でなく1ヵ月分になるようです。
お店が近くにない場合は送ってもらうことになり、さらに送り返すことも考えなくてはならないと言われました。取りに行ける場合は1か月のレンタル料金だけで、車椅子の自走式タイプだと4,000円です。
その他のお店HPも見ての結論は、車椅子1日レンタルという店舗はありますが、送料込みになれば金額が大きくなると考えた方がよいでしょうね。配送料を考えれば、取りに行ける近くの業者が良いのではないでしょうか?
仮に配送料が片道3,000円からとなれば、送り返すことで6,000円と高つくわけです。それならと、月契約ではありますが車椅子ユーザーの知人が利用しているお店のカタログを借り、レンタル料を見てみました。次の章ではその内容について、お伝えさせていただきますね。
車椅子のレンタル料とは?
車椅子ユーザーの知人が利用するレンタル会社は地区担当の営業マンが回っているため、配送料もいらずレンタル料だけで済むようですよ。
カタログを見ると車椅子の種類が10種類にわかれていて、それぞれ料金も違うのです。この会社は月契約になるのですが、以下のようなレンタル料金になります。
- 自走・モジュール型 - 6,000~14,000円/月
- 自走・多機能型 - 4,500~8,000円/月
- 自走・標準 - 3,000~8,000円/月
- 介助・モジュール - 5,000~8,000円/月
- 介助・多機能 - 4,500~15,000円/月
- 介助・標準 - 3,000~7,000円/月
- ティルト・リクライニング - 7,000~12,000円/月
- リクライニング - 8,000~12,000円/月
- ティルト - 7,000~8,000円/月
- 電動 - 11,000~22,000円/月
身体機能に合わせて調節が可能なタイプ。
若干背もたれが傾いて楽に座り続けることができるタイプ。
背もたれの角度を自在に調整可能なタイプ。
業者によって料金が違うので、参考程度にご覧いただけるとありがたいです。
知人は電動車椅子を借りているようです。一人で外出や外泊時にレンタルすると言っていましたが、使うのは数日なので家に帰ると返却日まで置きっぱみたいですね。
ちなみに壊した場合は、故意でなくても賠償金が発生すると言っていました。万が一借りる時には、業者に確認しておいた方がいいですよ。
それでは次の章で、意外に知られていないおすすめの方法をお伝えさせていただきますね。
車椅子の無料レンタル情報を得るには?
車椅子をレンタルするとき、どこで借りようか迷われると思います。インターネットで検索しても遠くの業者ばかりが出てきて、困ってしまうと思うのです。そこで意外と知られていない方法があります。
その内容が、市町村の福祉課か社会福祉協議会に問い合わせるのです。ご自宅のお近くにあるこのどちらかに問い合わせると、情報を教えてくれますよ。普段から福祉業者と繋がりがあるため、身近な車椅子のレンタル業者を知っていますからね。
さらにありがたいことに私の住んでいる市では、社会福祉協議会で車椅子の無料貸し出しをしていました。
申請書に記入して印鑑を押せば、無料で貸し出してくれます。市町村の福祉課か社会福祉協議会のどちらかで無料の貸し出しを行っている場合があるので、一度聞いてみるのがいいでしょうね。もし行っていない場合でも、お近くのレンタル業者の情報を知ることができますよ。
ところでヤフーの知恵袋の方で、妊婦さんは車椅子を借りることができるの?という質問を見てしまったのです。次の章ではその内容について、お伝えさせていただきますね。
妊婦は車椅子を借りることができるの?
私が見たヤフー知恵袋で質問された妊婦さんの状態は、以下のような状態でした。
- 二人目を妊娠して里帰り中
- 臨月で経過が順調
- 両親が息子を動物園に連れていってくれる
- 息子は母親がついてまわらないと嫌がるので、別行動はできない
- 走り回る息子について行く自信がない
この状態だし、動物園で車椅子を借りたいけど非常識か?と、悩んでおられたのです。どうなのでしょうか?
結論から言えば、「妊婦は車椅子を無料で借りることができる」です。理由としては、内閣府が策定した「平成30年版 少子化社会対策白書」に具体的な内容が載っています。
【妊娠中の方や子供連れに優しい施設や外出しやすい環境整備】
子育てバリアフリーの推進
- ユニバーサル・デザインの考え方を踏まえ、都市公園や公共性の高い建築物、公共交通機関における旅客施設や車両等において、段差の解消や、妊婦や子育て世帯に優しいトイレの整備等のバリアフリー化を推進する
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30pdfgaiyoh/30gaiyoh.html
障害の有無にかかわらず、すべての人にとって使いやすいように作られた製品・情報・環境のデザイン。
直接に車椅子を貸し出すとは書いてありませんが、優しいトイレの整備等と書いてあります。また上記質問では臨月の妊婦さんになっていましたが、基本的に妊娠初期の方でも大丈夫です。
しかし残念ながら現状での社会全体の受け入れ態勢は、まだまだという感じですね。実際に歩いているというだけで、マタニティマークやベビーカーマークが敬遠される事例もあるようですよ。
高齢者の方や障害者の方はもちろんのこと、妊婦さんや子ども連れの方にも優しい環境が出来上がることを祈りたいです。
次の章では、さらに妊婦さんが施設の車椅子を簡単に借りる方法をお伝えさせていただきますね。
妊婦が無料で車椅子を借りる簡単な方法とは?
妊婦さんは歩けるだけに言いづらくってお願いすることをためらい、そして躊躇されるかもしれません。しかし!生まれてくるお腹の中の赤ちゃんのためにも、無理をするのはダメ。
ここで私がお教えする、とっておきの方法がこちらです。
- 前もって出向く施設に電話する
- 車椅子があるかを確認する
- 妊婦で体が辛いし、車椅子を借りたいことを伝える
これをしておけば、車椅子を無料で借りることができるのです。私は車椅子に乗っているので、行ったことのない施設に行く際は以下のような内容を事前に確認します。
- 「車椅子でも大丈夫ですか?」
- 「車椅子用駐車場はありますか?」
- 「車椅子用駐車場を確保できませんか?」
- 「車椅子用トイレはありますか?」
私は車の運転ができますし、車椅子専用の駐車場を確保するために聞くことが多いです。行ってからバタバタするより、前もって連絡した方が何事もスムーズにいきますからね。
これを聞くのと一緒のことではないでしょうか?電話対応の方も、シッカリと受け答えしてしてくれますよ。
ここまで私なりに思ったことを書いてみました。中盤の章で記載した内容のように、妊婦さんでも車椅子を市町村の福祉課や社会福祉協議会で貸し出す場合があります。
たとえ借りられなくても、良い提案をしてくれるのです。まずは電話で、相談してみるのがいいでしょうね。
障害者として私が思うことは、日本でもバリアフリーという言葉は浸透していますが環境自体、まだまだついてきていない状態です。今後の社会全体が、弱者に対して優しい世界になることを祈っています。
まとめ
今回、車椅子のレンタルについていろいろお伝えさせていただきました。いかがだったでしょうか?
どんな人でも、住みやすい環境が生まれれば幸いです。
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- 市町村の福祉課、社会福祉協議会に問い合わせる
- 妊婦は車椅子を借りることができるの?
- 妊婦でも車椅子はレンタルできる
- 妊婦が無料で車椅子を借りる簡単な方法とは?
- 数日前に施設に電話し、車椅子を借りるための予約をしておく
体の具合が悪いのであれば、いくら歩けても無理をしないようにするのがいいです。あなただけの体ではありませんからね。
体の中の赤ちゃんやご家族のためにも、車椅子を借りることをおすすめします。
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