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自己導尿とは?使用しているカテーテルや消毒を当事者が解説します!

障害者

 
 
自己導尿の方法を知りたくなりませんか?なかなか当時者の生の声を、聞くことがないと思うからです。本当は恥ずかしくて言いたくないのですが、ちょっとでも役に立てたらいいな~って。
 
 
今回は健常者から障害を持った私が、自己導尿についてお伝えしたいと思います。実際に日頃から行っている方法を書き出してみました。それではいってみましょう。

 

 

自己導尿のカテーテルとは?

 
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。両手両足に障害を持ち、もちろん排泄も苦労しているのです。排尿に関しては現在、自己導尿を行っています。

≪自己導尿とは≫
自分自身が尿道からカテーテル(医療用に用いられる中空の柔らかい管)を入れて排尿する方法

 
なお使用するカテーテルは、このように2種類があるのです。
 

  • 再利用カテーテル
  • 使い捨てカテーテル

 
私は今までどちらも使いましたが、それぞれメリットとデメリットが存在したのでまとめてみますね。
 

    【再利用カテーテル】
    ≪メリット≫

  • 洗えば何回も使える
  • カテーテルの素材が硬く、尿道に差し込みやすい
  • ≪デメリット≫

  • 長さが短いため、尿器口に入れにくくこぼしやすい
  • 使用するごとに洗わなければならない

 

    【使い捨てカテーテル】
    ≪メリット≫

  • 長さが長いため、尿器口に入れやすい
  • 使って捨てるだけの手軽さがある
  • ≪デメリット≫

  • カテーテルの素材が柔らかく、尿道に差し込みにくい
  • 包装されたものが開封しにくい

 
私が自己導尿をし始めた頃は、再利用カテーテルを使っていました。材質が硬めなので、初心者の方でも尿道に差し込みやすいからです。

しかし、使うごとに再利用カテーテルを洗うのは手間がかかって大変。そこで退院してからは、使い捨てカテーテルの『サフィードネラトンカテーテル2孔式』を使用しています。

サフィードネラトンカテーテル14FR 2孔式
 
 
最初は12FR(4.0 mm)でしたが、尿の排出する量が少なく時間がかかるので14FR(4.7mm)に太さをランクアップしました。その結果、幾分か済ませるのが早くなりましたよ。今は月一の病院での定期検診時に、泌尿器科で6箱~7箱にまとめてもらってきています。

ただ上記にも書いたように、再利用と使い捨ての材質を比べるとだいぶ違うのです。硬いものから柔らかいものに変わると、挿入するのにそうとう苦労しますよ。
 
 
それでは次の章で、手に障害がある私が行っている方法をお伝えさせていただきますね。
 

自己導尿とカテーテル 私の方法とは?

 
私が行う自己導尿は、指が動かないのにどうやってカテーテルを摘まむか、疑問になると思います。

簡単に言えば下の写真に写っているように、指に挟むと言ったほうがいいでしょうね。この方法で、尿道へ挿入しています。

カテーテルを摘まむ
 
 
また、自己導尿をする際に必要となってくるのが消毒液です。聞くところによると、種類は病院によって違ってくるようですね。

ちなみに私が受診してもらうのは、透明な液体のオスバンです。

自己導尿時に利用しているオスバン
 
 
これを再利用カテーテルの消毒ケースに入れ、使い捨てカテーテルを浸して消毒して滑りを良くして挿入しているのです。

これとは違ってゼリーを使用すると、指がメチャメチャ滑って入れにくくなるので注意が必要ですよ。
 
 
ちなみに、私が普段から行っている自己導尿の詳細がこちらになります。
 

    ≪私が行っている自己導尿の方法≫

  1. カテーテルの包装を開封して抜き出し、再利用カテーテルのケース内の消毒液に浸す
  2. 左手で陰部を持つ
  3. カテーテルを口に加え、尿道に挿入しやすいよう半分より短い位置を持って差し込む

 
指は舐めてからカテーテルを摘まんだほうが、挿入しやすくなります

まっつん
まっつん

お札の枚数を数える際に指を舐めると引っ掛かりができ、めくりやすくなるのと同じ現象です。

コツを掴むことが重要になってきますね。
 
 
ところで自己導尿をし始めると、高熱が頻繁に出るようになります。どうしてなのでしょうか?
 

自己導尿とカテーテル 発熱しやすいの?

 
私の自己導尿をし始めた頃は、手と尿道口の消毒をベタベタに濡れるくらい念入りに行っていました。それでも体内に異物が入るので、尿路感染して高熱がよく出ましたね。40度近くなんて当たり前なんです。

そのようにならないためにも、こまめに消毒した方がいいですよ。

高熱
 
 
しかしながら月日が経てば、体に抗体ができるようになるのです。私の今は特に念入りには消毒せず、自己導尿を行っています。

まっつん
まっつん

このように言うと語弊を招くかもしれませんが、し始め頃までは消毒していないという意味です。

それでも高熱は、年に1回出るか出ないかという感じですね。カテーテルに消毒液を浸しているので、それである程度なんとかなっているのでしょう。

体は年数がたてば、自然と強くなってくるものなのです。個人差はありますが、自己導尿し始めた頃より抵抗力は増しますよ。
 
 
ところで、排尿すれば処理するモノが必要になります。次の章では、私の使っている工夫したモノを写真を使ってお伝えさせていただきますね。
 

自己導尿とカテーテル 私の処理方法とは?

 
私は自宅の尿の処理に、尿器を使用しています。女性用を使っているのですが、男性用より受け口が広いために尿を入れやすいからです

下の写真は自宅用の尿器で、白い針金状の尿器ラックに入れてあるためベッドの柵に備え付けるようになっています。

また棒状の筒みたい容器がありますが、再利用カテーテルのケースですね。これにオスバン消毒液をを入れておき、カテーテルを入れて浸します。外出時は液がこぼれるので、キャップをして持っていきますね。

白い針金状の尿器ラック
 
 
これとは違って、前までの外出時は尿器に紐と針金を付けて処理していました。
 

    ≪外出用尿器の工夫≫

  • 紐 - 一人で車椅子用トイレでする時に、首から下げて使う
  • 針金 - 車内でする時、ハンドルに針金を引っかけてする

 
文章では分かりづらいですし、写真を撮ってみました。これでわかりやすくなったでしょうか?
 
 
【外出用の尿器の使用方法】


尿器の方法
≪一人で自己導尿する時≫

車内の尿器
≪運転席で自己導尿する時≫

 
ただこの方法だと、捨てて洗う2つの行為が必要です。もし捨て場所や洗うところがなければ、自己導尿自体ができません。

そこで今は尿取りパットをバッグに入れて持ち歩き、そこに直接排尿しています。

尿取りパット
 
 
これだと排尿しても固まるし、すぐ捨てる必要もなく洗わなくてもよくて便利です。上記写真のタイプであれば2回分溜まるので、使用後はポリ袋に入れて持ち帰ってきますよ。このように、いろいろ工夫が必要になるのです。
 
 
私は原始的な方法でやっていますが、いい方法だ!というのがありましたらコメント欄から書き込んでいただければと思います。ぜひ共有しあいたいので、お待ちしていますね。
 

まとめ

 
今回、私が行っている自己導尿の方法をお伝えさせていただきました。いかがだったでしょうか?
 
 
頚髄損傷C6-Aというレベルでもできるようになりますので、諦めないでいただければと思います。
 

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    自己導尿のカテーテルとは?

  • 私は使い捨ての、サフィードネラトンカテーテル14FR 2孔式を使用している

 

    自己導尿とカテーテル 私の方法とは?

  1. カテーテルの包装を開封して抜き出し、再利用カテーテルのケース内の消毒液に浸す
  2. 左手で陰部を持つ
  3. カテーテルを口に加え、半分より短い位置で持って尿道に差し込む

 

    自己導尿とカテーテル 私の使っている尿器とは?

  • 女性用の尿器を使用している

 

    自己導尿とカテーテル 私の外出時は?

  • 尿取りパットを持ち歩き、それに直接排尿している

 
なかなか自己導尿について、話をすることはありませんからね。ちょっとでも役に立てば、嬉しい限りです♪
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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コメント

  1. kid より:

    こんばんは。初めてコメントいたします。
    二分脊椎のため、自己導尿している息子の母です。

    息子は今小学校一年生ですが、小さい時は簡易トイレ等に使われている、吸水性のポリマーをビニール袋に入れて、そこに尿を入れて固めていました。
    透明な砂というか、砂糖のような見た目のもので、Amazonで購入していました。
    小さじ1杯で水分100ccほどを固めるので、あらかじめビニールに入れていくつか持ち歩いていました。

    息子は今、トイレで導尿していますが、トイレがない時のために、このビニール入りのものをいくつか導尿セットに入れてあります。安価でコンパクトなので、おすすめです。

    • まっつんまっつん より:

      はじめまして。
      お返事ありがとうございます。^^

      貴重な情報、ありがとうございます。

      1回1回尿取りパットを使用していると、
      お金がいくらあってもたりませんから。。。^^;

      確かにビニール袋に固まる素材を入れて利用は、
      安価で済むので最高ですよね。^^

      自分もkidさんのような方法を考えましたが、
      何せ指が不自由で細かな作業が出来ません。^^;

      と言うのも、
      以下の内容が出来ないのです。。。

      ・ビニール袋の入口がくっついて開けない
      ・ビニール袋の中にカテーテルを挿入できない
      ・導尿中、ビニール袋を持っていられない

      このように、
      手の指が動かなくて同時作業できないのです。^^;

      その結果、

      ・尿取りパットであれば手の指が不自由でも、簡単にバッグから取り出せる
      ・太腿付近に簡単にひろげられる
      ・大きいので尿をしても足からズレ落ちない
      ・そのままバッグに入れて持ち帰れる

      と言う感じで、
      一番楽にできる結果になりました。

      今は外出も少ないので、
      尿取りパットで十分大丈夫です。^^

      ありがたい情報なのに申し訳ありません。

      今後ともよろしくお願いします。^^