卓球バレーという競技をご存知ですか?卓球とバレーが一緒になるって、ややこしく感じる人もいるでしょう。実際に私がそう思いました。^^;
そこで今回は卓球バレーについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
卓球バレーとは?
まずは動画で、卓球バレーを見ていただけるとありがたいです。
卓球バレーは卓球台とラケットを使い、6人制バレーボールを基本にした団体競技です。障害の程度に関わらず誰でも簡単に行えます。
広い場所がなくても、多くの人数で参加できる競技です。たとえ移動できない人でも座ったままできます。
- 障害のあるなしに関わらずできる
- 男女の区別もなくできる
上記のように、障害の程度の違う人たちと一緒に協力して行うことができる団体競技です。
卓球バレーのルール
卓球バレーの1チームは、6名~10名の競技者で編成します。そして片方の卓球台の周りを、6人が座って競技するのです。
1セットは15点とし、3セットマッチ。サービスはネットサイドの2人(ブロッカー)を除く4人(サーバー)で、各チーム1本ずつ交代して行います。得点はラリーポイント制です。
攻撃が決まると自チームの得点になり、ミスをすると相手チームの得点になること。
卓球台を多数で囲み、以下の様なバレーボールのルールが基本です。
- 打球を3回以内で相手エリアに返す
- タッチネット
- オーバーネット
- ドリブル
卓球バレーでは台とネットに空間をもたらし、白い布を下にして中央にセットするのです。隙間の高さは(5.7㎜)でそこをボールが通り、ネットの下をゴロで転がす形で打ち合います。
卓球バレーの用具
ボールは、サウンドテーブルテニス(盲人卓球)の使用球です。球の中に音が鳴るよう金属球が入っており、ボールの軌道が聴覚で分かるようになったものでサウンドボールといいます。使用球は音が出るということが目的ではなく、球が弾まないよう重くするのが目的です。
ラケットは縦・横に30㎝以内の大きさで、長方形の板(木製)を使用します。卓球台を滑らせる形で使用し、握ることが難しい選手への配慮内から加工や伸縮包帯での固定も可能です。
卓球バレーの最大の特徴は椅子または車椅子に座って競技することであり、立ち上がってお尻を移動はファウルになります。誰でも簡単にできる競技ですが、慣れてくるとボールのスピードは速くなり迫力ある競技です。
卓球バレーの歴史
卓球バレーは、1974年ごろ日本で発祥したスポーツです。筋ジストロフィー症児のため、近畿の養護学校で始められました。「第5回近畿筋ジストロフィー症児交歓会スポーツ交流会」から実施されています。京都市立鳴滝養護学校が中心となり、ルールや用具を工夫・改善して現在に至るのです。
京都では卓球バレーが1976年から、『重度の障害者でも、楽しく団体でできる競技』として障害者スポーツ研修会で紹介されます。1987年には、「第1回全京都共同作業所対抗卓球バレー大会」が実施されたのです。同年「第24回全国身体障害者スポーツ大会」では、公開競技として全国に紹介されます。
1988年からは、「全京都障害者総合スポーツ大会 卓球バレー大会」として独立開催。参加チームは100チームを超え、参加者は約1,000名を超える大きな大会として毎年開催されているのです。現在では京都府をはじめ愛知県、愛媛県、大分県など、大会が行われる県が年々増えています。
さいごに
今回、卓球バレーについてお伝えさせていただきました。私のような手足に障害を持つ人でも、工夫してプレーすることができます。老若男女問わずできて、コミュニケーションする切っ掛けにもなりますよ。あなたもどうですか?
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