洗面台に車椅子が入らなくて苦労したことありませんか?洗面台って、使いにくいのが多いのです。棚になっていたりパイプがあったり。なかなか使いやすい代物に出会えません。その点、自宅の洗面台はスムーズに使えるようにしていますよ。
今回は健常者から障害を持って長い私が、車椅子対応の洗面台の購入ポイントやその他いろいろについてお伝えしたいと思います。実際に私が使用しているタイプや、メジャーで測った寸法を記載してみました。それではいってみましょう。
車椅子対応の洗面台とは?
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。手にも障害があるので、一般の方より慎重に考えて何でも購入しなくてはいけないのです。
ところで一般の洗面台は車椅子ユーザーが使用する場合、下に棚や収納ボックスが邪魔になります。どうしても車椅子のフットレストがぶつかって、奥まで入ることができません。このタイプを使用するのであれば、斜めになりながら無理な体制で使うことになって不便です。
その点、車椅子対応の洗面台は下の部分が空間になっているという大きな特徴があります。写真のように車椅子のまま入り、真正面を向いて利用することができるのです。
わざわざ椅子に座り直さなくてもよく、使い勝手が良いですよ。私は好きなときに、いつでも使用しています。
現在の日本は高齢社会となっており、国を挙げてユニバーサルデザインの商品を推進しているのです。
誰にとっても利用しやすいデザインのこと。
そんな理由からも、車椅子対応の洗面台がいろいろ発売されています。だけど手に障害がない人や健常者の方が使用できても、頚髄損傷者にとって使いにくいことが多いのです。どこに注目して購入すればいいのか疑問になりませんか?
そこで次の章では、私が普段から感じていることをもとにお伝えさせていただきますね。
車椅子対応の洗面台を購入するポイントとは?
ユニバーサルデザインの商品は、ハッキリ言って値段が安くありません。どの点に注意して、購入すればいいのでしょうか?
私の経験上、最低限にポイントとなるのがこちらになります。
- 蛇口ハンドルが一人で使いやすいタイプにする
- シャンプーが簡単にできるタイプにする
一つ一つ、解説させていただきますね。
蛇口ハンドルでおすすめは?
写真は、私が使用しているレバータイプの蛇口ハンドルです。これだとたとえ手に障害があっても、上下にするだけで出し止めできます。顔が濡れて目が見えない状態でも、手探りで簡単に使用できますからね。
私が思う、選んではいけないタイプがこちらです。
- クロスハンドル
- センサー式
クロスハンドルはネジのように回すタイプなので、頚髄損傷者にとって開け閉めが難しいです。またセンサー式は、予期せぬ時に水が出たり反応しなくて出ない場合があって不便ですね。
そこで手の不自由な頚髄損傷者には、手動でレバー式をお勧めします。このタイプが一番だと思いますよ。
簡単にシャンプーできるのは?
私は入浴介助をヘルパーさんにお願いし、週2回のシャワー浴をしています。ただこのペースであれば、体が不快感を示して気持ち悪いです。そこで毎日の朝シャンは、頭だけでも清潔を保つための欠かせない事項になりますね。
写真はシャンプーする時の状態で、蛇口部分を上に伸ばしています。こうすることで上から落ちるお湯が頭に直接かかり、泡を洗い流せるのです。
お湯を出していませんが、頭を洗う格好で撮ってもらいました。毎朝こうやって、シャンプーをしているのです。
一人ででもできるのですが、今は母にお願いしています。なぜか後頭部の頭皮が痒く、強く掻いてもらいたいためついつい頼んでしまいますね。^^;
自分自身の手では後頭部までシッカリ手が回らず、力が入らないのです。
上記2つの内容は、購入時に選ぶ最低限の重要ポイントに考えれば良いのではないでしょうか?
車椅子対応の洗面台 私の使っているのは?
私の使っている洗面台は、25年前に購入して取り付けたイナックスのオーダーメイドです。
2011年4月1日から、トステム、新日軽、東洋エクステリアと合併し、LIXIL(リクシル)という会社になっている。
使いやすい位置にするため、車椅子の座っている高さを測って設定しました。
車椅子に座った状態の高さを測ることは、一番重要です。
ちなみに、寸法がこちらになります。
写真は、私が使用している洗面台の幅と奥行きになります。赤字で寸法を入れてみました。
下は、洗面台の厚さ部分になりますね。これだけ太くなっていると、洗髪時にうつむいて上半身が乗ってもしなることはありません。
さらに下の写真が、床から洗面台の下部分まで測ると68㎝でした。この高さであれば、私はズボンが擦れることなく車椅子に乗ったまま奥まで突っ込めます。
上記の写真でも台の厚さをお伝えしましたが、車椅子対応で既製品の洗面台は薄いタイプが多いのです。その点、私が使う洗面台の手を置く台の部分は厚みがあります。
どうしても頭を洗う時に上半身が屈んでしまい、頑丈でないと重さに耐えきれずしなることになるのです。心配しながら使うことになりますからね。そう考えれば、私のようにオーダーのほうがいいと思いますよ。
購入する際はどうすればいいの?
いざ購入するとなれば、パンフレットだけ見て考える場合もあるでしょう。ただこの方法だと、よくわからないと思います。いろんなメーカーのを見ても機能的に何処もよく似ているので、あとはデザインの好みになるのです。
ちなみに水回りの老舗は、TOTO・パナソニック・タカラ、私の使っているリクシルですね。上記のメーカーであれば商品の質も確かでしょうし、アフターケアーも万全だと思います。
そこでまず一度はショールームに行き、実際に見て確かめるのがいいです。メーカー名+ショールームと検索すれば出てきます。お住いの近くに店舗があると思いますよ。
車椅子対応の洗面台が置いてない場合もあるので、まずは電話確認がいいです。
行ったほうがいい理由がこちらになります。
- 車椅子を使用しての、実際の使い勝手が分かる
- 店員さんになんでも相談できる
- 車椅子ユーザーの思いを伝えられる
- 見積もりをしてもらえる
ちなみに値段ですが、既製品の場合は25万円から。私のようなオーダーであれば、60万円からと思っておいた方がいいでしょうね。高いのです。^^;
どうしてもパンフレットだけ見ているとプロの写真家が撮影しているので、見栄えが良くなります。そのため、思っていたのと違うこともあるのです。
その点ショールームに行けば店員さんのアドバイスも聞け、さらに思いも伝えられますからね。思うことは全部、聞いてみるのが一番ですよ。
私は今使っている洗面台に、不満がありません。よ~く吟味して購入しましたからね。あなたが使いやすい商品に出会えることを願っております。
まとめ
今回、車椅子対応の洗面台について私の経験をもとにお伝えさせていただきました。いかがだったでしょうか?
毎日使うものですし、ジックリ考えて購入したほうがいいと思いますよ。
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- 車椅子対応の洗面台とは?
- 車椅子に座ったまま使用できる洗面台のこと
- 車椅子対応の洗面台を購入するポイントとは?
- 蛇口ハンドルが一人で使いやすいタイプにする
- シャンプーが簡単にできるタイプにする
- 蛇口ハンドルでおすすめは?
- 手動でレバータイプが良い
- 簡単にシャンプーできるのは?
- ハンドシャワータイプが良い
- 私の使っているメーカーとは?
- イナックス(現 リクシル)
- 購入する際は?
- 一度はショールームに出向き、店員さんに聞いてみる
私は、毎日の朝と晩に必ず使用しています。車椅子でもそのまま使えるので、とても便利な場所なんです。鏡で身だしなみチェックも、すんなり出来ますからね。
お気に入りのデザインタイプに、巡り合えることを祈っております。
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