パーソナリティー障害(人格障害)とは?種類や特徴、接し方を関係者に取材した!

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パーソナリティー障害(人格障害)という言葉を、聞いたことありませんか?何やら怖い感じもするのですが、過去の著名人である太宰治や海外だとマリリンモンローも発症していたというから驚きです。
 
 
今回はパーソナリティー障害(人格障害)について、詳しく解説します。接し方も知人の精神保健福祉士さんに取材してみました。それではいってみましょう。

 

 

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パーソナリティー障害(人格障害)とは?

 
人格障害という単語はもともと英語の「Personality Disorder」を和訳したもので、現在ではパーソナリティー障害と使用されています。どうしても当事者の人格そのものが否定的な印象を与えるため、名前を変更された経緯があるのです。

ちなみにパーソナリティーとは、人間としての側面(一面)と解釈ができます。これは環境などによって育てられた、心理的な側面。そして遺伝的に生まれついたものとして、気質的なものがあります。


 
 
現代社会に適合しづらい状態のなかパーソナリティーの強さが際立っていて、かたよった考え方や行動が目立つようになるのです。そのために家庭や社会、職業での環境に支障をきたした状態と診断されると障害として判定されます。
 

パーソナリティー障害(人格障害)の種類とは?

 
パーソナリティー障害の種類は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
 

  • A群オッドタイプ(奇妙で風変わり)
  • B群ドラマチック(感情的で移ろいやすい)
  • C群アンクシャス・タイプ(対人恐怖要素がある)

 
さらに細分化してみますね。
 

【A群オッドタイプ(奇妙で風変わり)】

  • 猜疑性・妄想性のパーソナリティー障害 - ねたんだり力で弾圧する行為を言う・被害妄想を抱いたりしやすい。
  • (シゾイド)パーソナリティー障害 - 非常に傷つきやすく、孤独を好んで引きこもりやすい。
  • (スキゾタイパル)パーソナリティー障害 - 人目を気にせず上の空になる。常に興奮状態。

 
【B群ドラマチック(演技的、感情的)】

  • 反社会性パーソナリティー障害 - ルールを守らず、衝撃的な行動をする。
  • 境界性パーソナリティー障害 - 感情が不安定で、めまぐるしく変動させる。
  • 演技性パーソナリティー障害 - 人目を引くことで、自分の存在を示したい。
  • 自己愛性パーソナリティー障害 - 自分に対しての自信を持ち、ごうまんな態度を取る。

 
【C群アンクシャス・タイプ(恐怖不安要素がある)】

  • 回避性(不安性)パーソナリティー障害 - 引っ込み思案で、他人とは距離をおく。
  • 依存性パーソナリティー障害 - 他力本願なところがあり、他人に同調する。
  • 強迫性パーソナリティー障害 - 強いこだわりがあり、完璧主義で融通が利かない。

 
細かく見てみると、これたけたくさんの障害にわかれているのが驚き。それだけ心の病が、繊細だということなのです。

さらに最近では、爽快な時と憂鬱な時の状態がある循環病質のパーソナリティー障害というのも登場しています。これは気分の浮き沈みが強く、躁うつ病になる前の性質と言えるでしょうね。

パーソナリティー障害はあくまでその他とは別ものであり、精神疾患の位置づけにもなります。ただ程度からいうと緩さがあり、早い改善が期待できるのです。
 

境界性パーソナリティー障害の特徴とは?

 
上記の章のように、障害の中には種類がたくさんあります。中でも特に有名なのは、境界性パーソナリティー障害です。特性が変化していき、境界を越える障害とも言えるでしょう。


 
 
以下の特徴が代表的なものになるのです。
 

  • 被害妄想を抱く
  • 感情の浮き沈みが激しい
  • 自傷行為を繰り返す
  • 自殺願望がある
  • 幸せということを感じない
  • 依存度ををコントロールできない
  • コミュニケーション能力が安定しない

 
たとえば神経症と統合失調症との境界線をまたぎ、行ったり来たりするという特性とも言えます。またその枠にとまらず、健常者と変わらない状態へまたぐこともあるのです。

ちなみに、男女割合は女性が75%と多いのも特徴的。これは男性優位の社会によって定義づけられ、理想の女性像を演じきれず精神的な失調をまねくことが原因なのかもしれませんね。
 

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パーソナリティー障害(人格障害)の歴史

 
19世紀以降~20世紀にかけて、世界では帝国主義や全体主義の考え方が蔓延しました。国民の命よりも、国家が優先される時代だったのです。その社会の変化が生み出す影響で、多くの精神病者やパーソナリティー障害者が生まれたと言われています。

社会のつまり国家という一部として動かされることで、体内の抗体とも言えるものが発動するのです。そしてその人がもつ精神とは全く別物が動き病が発生するということで、この障害を説明することもできます。

これは社会の変化によって健常者の存在が逆に診療の対象になるという転換が起きるという、パラドックスを意味しています。

≪パラドックスとは≫
正しいと考えられていることに反する主張を言う。

 
現在は新自由主義の社会へと変化し、それに適合できずにパーソナリティー障害と診断されるケースが多いのです。
 

パーソナリティー障害(人格障害)の接し方とは?

 
私の知人には、精神保健福祉士さんがおられます。そこでこの記事を書くためにパーソナリティー障害(人格障害)の方との接し方について、いろいろ聞いてみました。教えてもらった内容がこちらです。
 

  • パーソナリティー障害(人格障害)の特徴を知る
  • すべてを受け入れる
  • 感情的に否定しない
  • 良い点を引き出す

 
まずパーソナリティー障害(人格障害)を怖がらず、特徴を知ることが重要と言われました。ただ無理なことを言われる場合もあるため、すべてのことを受け入れるのは難しいでしょう。そのときは否定せず、一人で悩むことをしてはいけません。距離を置く方法もあるのです。


 
 
さらに精神保健福祉士という資格を持ったスペシャリストがおられます。病院や市町村の福祉課にも在中されるので、接し方が難しいと思えば専門職の方に頼ることも重要と言われました。
 
 
またパーソナリティー障害(人格障害)は、薬やカウンセリングなどで治療できます。長くにわたることもあるでしょうが、障害に対して向き合うことが大切です。

相手の良い面をさがす(ストレングスモデル)をみつけ、不安を和らげるよう支援するのがいいのではないでしょうか。応援していますね。
 

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さいごに

 
今回この記事を書くためにパーソナリティー障害(人格障害)について改めて調べてみたんですが、障害の幅が広くていろいろあると実感できました。無理に接することで悩まず、専門の方に相談されてみるのも手段の1つです。解決の糸口が見つかると思いますよ。
 

参考資料:みんなのメンタルヘルス総合サイト/厚生労働省

 
 
 

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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