障害者が運動不足で悪影響を及ぼすのをご存知ですか?私は車椅子ユーザーのため、体を動かさなくなると動きが鈍るのを痛感していますよ。運動不足で悪いことがいくつもあるのです。
今回は障害者と運動について、詳しく解説します。後半には、私が実際に体感している効果を記載してみました。それではいってみましょう。
障害者の運動は大事なの?
最近の社会傾向はパーソナルジムの普及に伴い、運動をすることが徐々に増えてきています。
人それぞれ運動をする理由は健康やスタイル維持のため、さまざまだと思うのです。
障害者の方はどうでしょうか。2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。障害者はパラリンピックに向け日々トレーニングされている人もいますが、全員が運動をしているという訳ではありません。すると悪影響が出てくるのです。
次の章からはその内容について、詳しく見ていきますね。
悪影響①
障害者の方はさほど動かないし体重の増減も少ないから、影響ないだろうと思っていませんか?その考えは間違いです。
まず1つ目の悪影響は、筋肉量の減少が言えます。いくら体重が変化していなくても筋肉が減り、代わりに脂肪量が増えてしまうのです。
どうしても車椅子ユーザーは車椅子生活になってしまうため、立つ・歩くという動作が制限されます。すると足の筋肉量が減少するのです。
車椅子バスケを行っている選手ですらハードな練習量があるにも関わらず、健常者と比べて足の筋肉が約3~4割ほど減少します。アスリートたちでさえ筋肉量が減少するのですし、運動していない障害者はなおさらですね。
また一般的に足の筋肉量と基礎代謝は相関関係があるため、足筋が減ると代謝も悪くなります。よって高血圧症や糖尿病などといった生活習慣病を引き起こす原因に影響するのです。
悪影響②
もう1つの悪影響が、骨に関することで骨密度の減少になります。一体どういうことなのでしょうか?
簡単に言えば骨密度が減少すると骨がもろくなってしまい、骨粗鬆症を引き起こしてしまいます。実際にその患者は、成人平均と骨密度を比較すると、70%以下の状態になるのです。
車椅子ユーザーは先ほども述べたように立つ・歩く動作が制限されてしまい、足に体重をかけることが無くなります。骨は負荷によって骨密度が保たれるのです。
実際に研究結果からは、車椅子生活になってから2年で骨密度が低下すると報告されています。その密度の平均は40~50%程度で、骨粗鬆症者の70%よりも大きく下回る数値になってしまうのです。
どうしても骨折しやすくなってしまうため、気を付けなければいけません。私は過去に車椅子から転倒して右の大腿骨を骨折し、今でも太腿にボルトが入っていますよ。骨が折れやすいので車椅子の乗降時やバリアが多い場所は、気を付けないといけません。
過去に書いた記事があるので、お時間がある際にお読みいただけるとありがたいです。
次の章では私が体感している運動の良さを、ご紹介させていただきますね。
障害者が運動して体感した良い効果とは?
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。障害を持ってからは車いすツインバスケという障害者スポーツを、健康と趣味のために行っているのです。
早く漕ぐパワーを付けるため写真のように日頃から9㎏の重りを上下させ、筋トレをしています。
毎日の筋トレ(運動)している結果いくつかの効果を体感しているのですが、その内容がこちらです。
- ガッシリした体格になった
- 長距離運転しても熱が出なくなった
- 夏場の暑さに強くなった
- 排便がスムーズになった
今では三角筋が発達し、肩幅が広くなったのです。結果的にLサイズの服が、3Lサイズでないときれなくなりました。見た目がガッシリしたので、か弱く見られることはないですね。
また私はバスケチームの代表も任せられ、300㎞以上離れた場所で代表者会議や試合へ日帰りでいつも行っていますよ。これまで筋トレしていないときは長距離運転後は発熱していたのですが、まったくなくなりました。
私は頚髄損傷の四肢麻痺で、両手両足が麻痺して動かないのです。麻痺した箇所は皮膚呼吸していないので、体温調節ができません。だから夏場の暑い時期は、体温が38.0度くらいになって困るのです。しかし、筋肉があるようになってからは耐えられていますよ。
さらに運動しているからか排便がスムーズで、漢方を飲むと時間がかからずできますね。
このように運動して筋肉を付けることで、メリットがたくさんあるのです。身体を動かすことは定期的にした方が、いいと思いますよ。参考にどうぞ~。
まとめ
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障害者の方は筋肉量や骨密度の減少が、起こりやすいことを挙げてきました。それにより生活習慣病や骨折をしやすいなど、二次障害を引き起こす原因にもなるのです。
そのため生活の中で積極的に運動を取り入れることが大事で、理解できたと思います。適切に無理のない程度に行っていきましょう。
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