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頚髄を損傷すると握力は回復するの?リハビリすると元に戻るの?

障害者

 
 
頚髄を損傷すると、手にも障害が残るのをご存知ですか?首の箇所にある神経が、関わっているからなんです。いわゆる四肢麻痺って言います。足だけでなく手までが不自由になるので、大変なんです。
 
 
そこで今回は頚髄を損傷した私が、握力が無い事実をお伝えしますね。後半には動かないなりに工夫している内容を、掲載していますよ。参考にしていただければ、書いた甲斐があります。^^

 

 

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頚髄損傷者の握力は回復するの?

 
頚髄損傷者には、完全損傷と不全損傷があります。私は完全損傷のため、この記事内容は自分の体をもとにお伝えさせていただきますね。ご了承願います。
 
 
冒頭でお伝えしたように私のような頚髄の完全損傷は、胸から下の感覚が無くなるのです。完全に、車椅子での生活になります。写真は、車いすツインバスケの練習中に床ずれで休んでいた時に後ろから撮った様子ですね。

後ろ姿
 
 
それだけでなく、手にも障害が残るのです。だから健常者の時のように、なんでも握る事ができなくなります。残念ながら完全損傷は、今の医学だと元に戻りません。

一方で不全損傷は、杖をついたり伝い歩きできる場合もありますが、こちらも完全に元に戻ることはないですね
 
 
ただリハビリするという名称を、聞いたことがあると思います。頑張りさえすれば、元通りに治るのでしょうか?
 

頚髄損傷者の握力はリハビリすれば元に戻るの?

 
リハビリすれば、治るような気がします。実際は怪我する前の体に戻れるのではなく、違う意味だったのです。
 
 
リハビリという、本当の内容がこちらになります。
 

  • リハビリ - 残存機能を活かして、在宅復帰や自立生活をめざすこと
≪残存機能とは≫
障害の持っていない部分のこと。

 
こちらも以前に書いた記事がありますので、時間がある際にお読みいただけるとありがたいです。

頚髄損傷とリハビリ!C6-Aの私が自立するために病院で行った内容とは?
頚髄損傷のリハビリ内容をご存知ですか?私自身、19歳のときに車の事故で首の骨を折り車椅子に乗っている頚髄損傷者なんです。これまで辿ってきた道なのでよくわかりますよ。本当に苦労しましたからね。 今回は健常者から障害を持って長...

 
 
リハビリをするということは魔法を使うようなわけではなく麻痺した部分を元通りに戻すことはできません。現在の動く部分を使い、いかにして生活できるようになるか?ということが本来の意味なんです。

だから、リハビリしても、握力が戻る事はありません。写真のように時間が経つと動かない指は、拘縮してグーになってしまいます。

手のひらが拘縮してグーに
 
 

まっつん
まっつん

指を伸ばすのであれば、障害が固定するまでケアが必要です。

 
 
手のひらを開いたまんまのように伸ばしておく方法もあるのですが、私は写真のような拘縮した感じになっています。このほうが、使い勝手もいいような気がするのです。
 
 
次の章では、その理由についてお伝えします。
 

頚髄損傷者の握力が無い場合の普段とは?

 
私の指は動きませんが、このようにして使用しています。
 

  • 物を摘まむとき - 親指を舐めて濡らし、人差し指との間に挟む
  • パソコンのキーや携帯のボタンを押す - 曲がった小指で押す
  • キーフォルダーや輪っか - 曲がった指を引っ掛ける

 
詳しく説明させていただきますね。
 

物を摘まむとき

 
写真は、十円玉を摘まんでいる様子です。

頚髄損傷者が10円玉をつまむ
 
 
挟んでいると言ったほうが、いいかもしれませんね。年を重ねると指先の脂が無くなり、紙をめくるとき舐めませんか?指が湿っていると、滑り止めになるのです。挟むだけでも持ち上げられますよ。
 

パソコンのキーや携帯のボタンを押す

 
写真は、小指でパソコンのキーを、打っている様子です。

頚髄損傷者がパソコンのキーを打つ
 
 
装具を使わないので、スピーディーに文章を作成することができます。片腕での文字打ちですが、毎日のキーボード使用のせいかチャットも難なくこなせますよ。日々の積み重ねで、なんでもクリアーすることが可能なんです。
 

キーフォルダーや輪っか

 
写真は、曲がった小指にキーフォルダーを引っ掛けた様子です。

頚髄損傷者がキーフォルダーを引っ掛ける
 
 
指がこの状態だと、たとえ握ることはできなくても利用できます。輪っかを作る工夫も、必要になってくるのです。
 
 
このように指が動かなく、どんな状態であっても慣れてきますからね。
 

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頚髄損傷者の友人たちは何するのに苦労しているの?

 
私の所属するバスケチームには、頚髄損傷者の選手が数人います。彼らも手の握力は無く、手作業を苦労していますよ。私たちが共通して言えるのは、指が伸び切っていないことです。そのため、以下の事をするときに苦労すると言っています。
 

  • ハンドルに付いている手の装具をつける時
  • バスケ用の手袋に手を通す時
  • ハンドソープで手を洗う時

 
指が動かないのは、もちろん都合悪いです。しかし!プラス上記以外は、不自由と思うことがなくなってきましたよ。出来ない事は、他人に手伝ってもらうのを前提にしていますからね。
 
 
ただ、見た目もあるでしょう。担当医さんや看護師さん、作業療法士さんとどのような形で固定するのか、相談したほうがいいです

まっつん
まっつん

病院の方針があると思います。

 
 
仮に指が拘縮してグーになっても、なんとかなりますよ。また私で良ければ、疑問になる事があれば聞いていただければ幸いです。応援していますね。
 

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まとめ

 
今回、頚髄損傷と握力について私の経験からお伝えしました。温かい目で見守ってあげれば、良いと思います。
 


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    頚髄損傷者の握力は回復するの?

  • 現代の医学では、元通りにならない

 

    頚髄損傷者の握力はリハビリすれば元に戻るの?

  • リハビリしても、元通りにならない

 

    頚髄損傷者の友人たちは何するのに苦労しているの?

  • ハンドルに付いている手の装具をつける時
  • バスケ用の手袋に手を通す時
  • ハンドソープで手を洗う時

 
最初はつらいですが、時間が解決してくれるのです。支えになってあげれば、心強いと思いますね。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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