「頚髄損傷者ができる障害者スポーツって何かある?」
リハビリ病院勤務で知り合いの理学療法士さんから、質問されたんです。もし頚髄損傷者が入院してきた時のことを考え、知っておきたかったようですね。
そこで今回は、頚髄損傷者ができる障害者スポーツの種類について、お伝えしたいと思います。後半には、お住まいの都道府県にあるチームを簡単に探せる方法も記載してみました。それではいってみましょう。
障害者スポーツの種類 頚髄損傷者ができるのは?
実を言うと私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、車椅子に乗っている中途障害者なんです。両手両足に障害がある四肢麻痺者で、頚髄損傷者と言います。
健常者から障害を持ったためにショックで、一時は自殺を考えました。だけど頚髄損傷者が対象の障害者スポーツである車いすツインバスケと出会い、立ち直ることができたのです。
そのキッカケを与えてくれたのが、リハビリ病院の理学療法士さんなんですよね。今考えると、感謝してもしきれません。
私はたまたま教わったのが車いすツインバスケでしたが、頚髄損傷者ができるスポーツにいくつかの種類があるのです。対象の障害者スポーツが、以下になります。
- 車いすツインバスケットボール
- 陸上(50m走・ビーンバッグ投)
- ボッチャ
- ウィルチェアーラグビー
初めて聞く名前のスポーツもあると思いますが、1つ1つ説明していきますね。
車いすツインバスケットボール
これは、私が障害を持ってから行なっている障害者スポーツです。バスケ用車椅子に乗り換えて体育館を思いっきり漕ぐと、ストレス発散できますよ。この写真は、私たちチームの練習風景。ゲームをしている時ですね。
過去に車いすツインバスケについて、詳しく書いた記事があります。お時間がある際にでも、お読みいただければ幸いです。
陸上(50m走・ビーンバッグ投)
これは陸上競技大会の種目です。過去に私は、50m走をバスケ用車椅子で出場しました。ビーンバック投は、生活用車椅子で行います。
豆が入った四角の袋を言い、投げて距離を競い合う競技。
この写真は、車いすツインバスケの同じチームの選手がビーンバッグを投げる瞬間の写真ですね。
私自身、小学校3年から高校3年まで野球をしていたのもあり、またキャッチャーで強肩だったので投げるのには自信がありました。だけどビーンバッグ投をすると遠くに投げることもできず、障害の大きさを知らされましたよ。
自分自身の障害を受け入れるためにも、参加するのは良いことだと思います。
尚これらの種目は、毎年5・6月にある各都道府県での障害者スポーツ大会の種目です。10月に開催される国体に出場するための、予選会と思っておくといいですよ。
こちらも過去に書いた記事があるので、参考にしていただけるとありがたいです。
ボッチャ
ボッチャと聞けば、詳しく分からないと思います。重度障害者の障害者スポーツで、脳性麻痺者の選手が多いですね。生活用車椅子のまま参加できますよ。
白いボールを起点に赤・青のボールを投げたり転がしたりし、いかに近づけるかを競い合います。パラリンピックの正式種目です。
過去に一度、講習会に参加したことはありますが、住んでいる地域にチームがなかったため、私は車いすツインバスケを選択しました。
ウィルチェアーラグビー
私自身やったことはありませんが参加の場合、専用の車椅子に乗り換えます。車椅子ツインバスケとは違い、1チーム4人制です。
全国で12チームが活動していて、パラリンピックの正式種目となってます。
ボッチャ同様、私の住んでいる地域には団体チームが存在しません。
このように頚髄損傷者にとって、合計4つの種目が可能な障害者スポーツなんです。もしやってみたいと思った場合、どこで探せばいいのでしょうか?
障害者スポーツの種類 どこで探せばいいの?
上記の章でお教えした障害者スポーツを、実際にやってみたい!と思った場合、簡単に探し出せる機関があります。
それが、各都道府県にある障害者スポーツ協会・協議会です。各地域に存在する障害者スポーツチームが、登録されています。まずは以下から、お近くにある協会・協議会を、探し出してみましょう。
都道府県・指定都市障害者スポーツ協会協議会
(クリックするとPDFが開きます)
お近くの協会・協議会を探し出してHPを見てもわからない場合、電話して問い合わせてみるのが一番ですよ。
まずは住んでいる近くで活動中のチームを探して当事者とのコンタクトをとり、参加してみるのがいいですよ。
私たち頚髄損傷者は障害のレベルによって、車を運転できる人もいればできない人もいます。練習拠点が遠くなればそれだけで他の人の協力をえないといけないし、行くことができませんからね。そう考えると、練習場所は近いことが、絶対条件なんです。
もしお住いの近くに該当の障害者スポーツチームが無いとすれば、1年に1回の各都道府県で開催の障害者スポーツ大会に、出場がいいのでしょうね。
なぜここまで障害者スポーツを進めるのか、疑問を持った方もいるでしょう。だって、こんなメリットがあります。
- 障害者同士の交流がある
- 健常者ボランティアと出会いがある
これについても、過去に詳しく書いた記事があります。お時間がある際に、ジックリお読みいただけるとありがたいです。
ちなみに私たちのチーム練習では参加して頂いた健常者の方に、バスケ用車椅子に乗って体験してもらいます。準備や車椅子への移乗のお手伝いだけだと、健常者の方も味気ないと思います。そうすることで、気持ちを共有しあえますからね。
全てのチームが私たちチームのような体制ではないでしょうが、生で見るだけでも違っていますよ。興味を持たれた方のご協力、よろしくお願いします。
まとめ
今回、障害者スポーツのなかでも、頚髄損傷者ができる種類について、お教えしました。一度は参加して、体感するのがいいですよ。
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- 参加するのであればどこで探せばいいの?
- 各都道府県にある障害者スポーツ協会・協議会
体を動かすことって、いくつになっても良いことです。だから家の中に閉じこもってるのは、もったいないと思います。頚髄損傷者と出会った場合、障害者スポーツを勧めていただければ幸いです。
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