頚髄損傷者は日ごろから血圧が低いことをご存知ですか?ベッドを起こすだけで、頭が真っ白に。こんなことはしょっちゅうですね。
理由として、安静治療する期間が長かったからと思っていたのですが、それだけではありませんでした。障害を持つと、自律神経に影響が出るからみたいなんです。^^;
今回は頚髄損傷と血圧について、私の経験をもとにお伝えしたいと思っています。参考にしていただけると、嬉しい限りです。それではいってみましょう。
頚髄損傷と血圧について
頚髄損傷者は、日頃から血圧が低いのが特徴的。
私の正常時は上の値が100mmHgなく、80~90mmHgという感じです。健常者の正常な血圧は上が120~129mmHgになるので、低いのが分かると思います。血圧が低いとどうしても起立性低血圧でのめまいや動悸、吐き気を催すのです。
ちなみに、血圧が低くなる理由がこちらになります。
- 自律神経の障害により血管が十分に収縮されない
- 血液が下半身や内臓に溜まったままになる
やはり頚髄損傷者は神経系に障害をもつため、自律神経が乱れるのはもちろんのこと。心臓への血液還流量が低下し、体の隅々までいきわたらないのが大きな要因なのでしょうね。感覚がない部分は動かないこともあり、どうしても血流が悪くなります。
次の章では、血圧が低くなる場面についてお伝えさせていただきますね。
頚髄損傷者の血圧低下を引き起こしやすい場面とは?
頚髄を損傷すると、何かとベッド上にいることが多くなります。
ベッド上だと、疲れるとすぐに横になれるメリットがあるのです。車椅子上にいれば、一人で横になることができませんからね。
ただ寝て過ごすことが多いと、どうしても起立性低血圧を引き起こします。この他に日常生活で、さらに血圧が下がる場合が存在するのです。私の内容がこちらになります。
- 1週間に1回の排便の直後
- 入浴介助の直後
排便時はお腹に溜まった便が一気に出るため、どうしても血圧が下がってしまいます。迷走神経の反射と交感神経の低下が原因と、言われているのです。
脳神経で、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをする
意志とは関係なしに、内臓の働きをコントロールしている
入浴に関して体は温まってくると、血管が広がります。すると血流は良くなり、血圧が下がるというメカニズム。日常生活では、この2つのことをするときに注意が必要ですね。
そこで血圧が低くならない予防方法が、いくつかあるのです。次の章では私の経験をもとに、お伝えさせていただきます。
頚髄損傷者の血圧低下での予防方法とは?
血圧低下を防ぐためにいつもから行っておく重要なことが、存在するのです。一般的な内容は、こちらになります。
- 普段から車椅子に乗るようにする
- ベッドで上体を長く起こしておく
当たり前のことなんですが、なかなか実現できないのです。体調がすぐれないときは、難しいですからね。
この他には、腹部に布を巻いて圧迫させる予防方法もあるのです。理由として、重力により下方に移動する血液量を減少させることで、血圧低下を防ぎます。私は、したことがないのですが。。。^^;
ではもっと簡単な方法があるので、次の章でそれを紹介させていただきます。
頚髄損傷者の血圧低下を防ぐ簡単な方法とは?
当たり前の方法ですが、もし、ッド上だと血圧が下がってめまいや吐き気が出れば、寝ることで解消します。車椅子上であれば、ウィリーしたり前に倒れたりさせることで治るのです。写真は、ウィリーした状態。もっと前輪を上げれば、なお血圧低下を防ぐので良いですよ。
ただ頚髄損傷者の場合は介助者がいないと、なかなかできないのですがね。
同じバスケチーム選手に血圧について聞いてみましたが、受傷した当初は苦労したと言っていました。また私と同じ、排便時と入浴時は一番下がりやすいとのことです。聞いた彼も、血圧が下がって体調がすぐれないときはベッドで休むようですよ。
発熱したりして、体調不良のときもあります。しかし日ごろから、ベッドや車椅子で体を起こしておく事が重要になりますね。無理せずに、頑張っていただければ幸いです。
まとめ
今回、頚髄損傷と血圧について、私の経験をもとに書いてみました。いかがだったでしょうか?
運動することも、予防の1つですよ。^^
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- 頚髄損傷者の血圧低下が起きやすい場面とは?
- 1週間に1回の排便の直後
- 入浴介助の直後
- 体調不良のとき
- 頚髄損傷者の血圧低下での予防方法とは?
- 普段から車椅子に乗るようにする
- ベッドで上体を長く起こしておく
- 腹部に布を巻いて圧迫させる
私は毎日、筋トレという運動を行っています。だから、急激な血圧低下が無くなりました。そう考えると、少しでも運動することが必要なことなんでしょうね。
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