「障害者への差別とは?」誰でも偏見的に見ることが、あるかもしれません。でもあからさまな差別は、人間としていけないと思うのです。
今回は障害者への差別について、お話しさせていただきます。後半には私が経験した差別事案の対処法を、お伝えさせていただきますね。それではいってみましょう。
障害者と差別 私が受けた内容とは?
障害者と言ってもいろんな種類がある訳ですが、大きく分けると以下3つになります。
- 身体障害者
- 知的障害者
- 精神障害者
私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り車椅子に乗っている頚髄損傷者で、身体障害者に該当するのです。
障害を持ってからはいろんな差別的要素を経験したため、非常につらい思いをしています。特別視されることでありがたい面もあれば偏見と思うこともあり、矛盾していると感じることが多いのですがね。それだけに難しい問題です。
中でも一番ひどいと感じたのは、車いすツインバスケの大会開催に体育館を借りるとき、車椅子に乗っている理由で断られたことですね。十分差別に当てはまると思いませんか?この内容は後半で、詳しく解説させていただきますね。
障害者と差別 私が感じる思いとは?
障害を持った人がテレビに出ることは昔なんて、24時間テレビの番組ぐらいでした。それが今では五体不満足の乙武洋匡氏が、いろんなジャンルのメディアで活躍しています。
さらにNHKには、バリバラという障害者情報バラエティー番組が存在しています。これって社会全体がバリアフリーとなってきた証拠だと、嬉しく思いますね。
ただそれでも障害者を差別するという事は、無くなった訳ではありません。たとえば健常者が障害者に、「頑張って下さい!」と声をかける言葉。これは聞く人や場面によって、差別的だと感じることがあるかもしれません。
私は言われると、めっちゃ喜んで元気になりますよ。^^
健常者の人は素直に障害者の行動に対し、優しく投げかけたのだと思います。しかし当事者は、普通にしているだけですからね。
また障害を持っているけど、「特別視されたくない!」という気持ちも芽生えることがあります。だけど以下の優遇措置に対して、喜ぶ場面もあるのです。
- 障害者割引(安くなる)
- 障害者駐車スペース(目的地傍にある)
- 障害者トイレ(スペースがゆったりしている)
障害者が健常者と共存出来る様にする為のノーマライゼーションという理念の優遇措置は、感謝してもしきれません。ただ特別視だよね?とも思い、ジレンマを引き起こされます。なかなか線引きが難しいんです。^^;
次の章では冒頭で記載した私が過去に受けた差別の対処法を、解説させていただきますね。
障害者の差別 対処法はあるの?
私は過去に車いすツインバスケのブロック大会開催のため、体育館を借りる交渉に数箇所行ったことがあります。予定が詰まっていて、断られる理由もありましたが。。。
中でもショッキングな内容が、「車椅子の利用で体育館の床に傷が付くと困る!」と言われたのです。さすがに想定外のことを伝えられ、落ち込みましたよ。
断られた体育館は、全日本のバレーを開催する場所に指定されているようだったのです。どうも床に傷があると、選手がレシーブの際に怪我をするという内容でした。
でも車いすツインバスケの試合で床に傷つくかと言われれば、付かない確率が高いです。
四肢麻痺者の競技のためスピードがそれほど速くなく、転倒する率も低いため
タイヤ自体ゴムですし、試合を開始する前に審判の車検があります。体育館を傷つける恐れがあるバスケ用車椅子に乗っていないか?という内容です。
たとえ試合中に転倒しても起き上がる際にお風呂マットを設置面に敷き、介助者の手を借りるよう徹底的に配慮しています。
しかも入館する際にはボランティアによるタイヤ拭きが、以下の理由から必ず行われますからね。
- 砂が付着しているのを取る
- 釘やピンが刺さっていないかを確認
- その他ゴミが付着していないか確認
上記の徹底ぶりがあるので、よほどのことがなければ体育館の床に傷がつく訳ないのですが、管理者にすれば判断が難しいのかもしれませんね。
管理職ともなれば、責任が付いて回りますからね。
そんな中2016年4月1日から、障害者差別解消法という法律が施行されています。
【障害者差別解消法とは】
全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進する。
引用:内閣府
この法律があるので基本的にどこの体育館でも予定が空いていれば、車椅子スポーツででも利用できます。しかし現実は現場の判断に任されていて、法律自体が浸透していないのです。
そこで私が実際に交渉して成功した内容が、県の障害者スポーツ協会の事務局長と一緒にお願いに行くことでした。これをすることで車椅子競技が初めての体育館でしたが、借りることができましたよ。おまけに大会も成功でき、次回大会も借りる予定でいます。
この方法や理由について語ると長くなるので、他の記事で事細かく書き出しました。参考にして頂けるとありがたいです。
体育館を借りる際は、余裕を持って交渉するのが重要事項です。動き出すのは最低でも、2年前からと心得ておくのがいいでしょうね。予定日が先を越されて他の行事に決まっていると、使用できませんから。
障害者にとっては、何かとありがたい法律が出来ています。それでも機能していない場合があるので、当事者同士の交流からの情報収集が重要になってくるのです。すると解決策が、見いだせるはずですよ。経験者の力は、ポイントですからね。
障害者にとって、優しい社会が生まれることを願います。
まとめ
今回、障害者を差別についていろいろお話してきました。どうだったでしょうか?社会自体にバリアフリーが浸透してきた事は、嬉しく感じますね。
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- 私が経験した差別の内容とは?
- 車椅子を理由に、体育館を借りられなかった
- 法律はあるの?
- 障害者差別解消法を盾に、交渉してみる
- 私が行った対処法とは?
- 県の障害者スポーツ協会の事務局長といっしょに交渉してみる
2020年はオリンピック・パラリンピックが、東京で開催されます。もっと社会にバリアフリーが浸透する事を、願いたいです。
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