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障害者と新幹線!割引はあるの?注意点などを当事者が解説します!

障害者

 
 
障害者であれば、新幹線の割引があるのをご存知でしたか?私はまだ乗ったことが無いのですが、友人から経験あると聞いていました。ただ普通の電車料金と違い、ちょっと変わっているようなのです。
 
 
今回は障害者と新幹線について、詳しく解説します。後半には、友人の意見も記載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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新幹線利用における障害者割引制度

 
各種障害者手帳の交付を受けることで、鉄道やバス等の公共交通機関を利用する際の運賃割引が適用されます。外出を支援することにより、社会参加を促すという目的が第一にあるためです

どうしても障害者は経済的理由から健常者に比べて自家用車の保有が難しく、公共交通機関を利用する配慮という意味合いがあります。ちなみに、新幹線の乗車運賃についても割引制度があるのです。

北陸新幹線
 
 
しかしきっぷの購入方法等は、制度の運賃体系や割引適用の条件から普通の電車と違ってくるのです。以下より、ポイントを解説していきます。
 

新幹線の障害者割引制度の概要

 
障害者割引の適用を受けると、新幹線の乗車券料金が半額(5割引き)になるというのが概要になります。これは他の制度に比べて、かなり割引率が高いです。

新幹線の室内
 
 
しかし割引の適用に当たり、注意すべき点がいくつかあります。
 

注意すべき一点目

 
障害者割引は乗車券料金には適用されるものの、特急券料金には適用されないという点です。「障害者割引=料金が単純に半額になる」ということにはなりません

なぜこのようなことが生じるかというと、新幹線の運賃は「乗車券」と「特急券」の合計料金で成り立っています。障害者割引が適用されるのは乗車券料金のみで、特急券料金には適用されないのです。

例えば仮にA駅からB駅まで新幹線で移動するとして、片道運賃が乗車券料金6,000円・特急券料金が4,000円とすると割引適用前の運賃は、6,000円+4,000円=10,000円ということになります。

この場合、障害者割引を適用すると運賃は乗車券料金3,000円(6,000円×50%)+特急券料金の4,000円=7,000円です。単純に10,000円の半額の5,000円にはなりません。
 

注意すべき二点目

 
二点目は障害の「種類」と「程度」によって、割引の適用範囲が異なるということです。

まず障害の「種類」でいうと、精神障害者保健福祉手帳のみの所有者は新幹線割引の適用がありません。身体障害者手帳・療育手帳を有する者が、新幹線の割引運賃適用の対象となっています。

理由としては、精神障害者は他の障害者に比べて遅れを取っているということが挙げられるのです。最近は自治体によって精神障害者割引や運賃補助制度を適用し始めたところも出てき始めていますが、まだ全面的に適用が普及していない状況。今後の課題と言えるでしょうね。
 
 
続いて障害の「程度」ということで「第1種」と「第2種」では割引を受けることのできる対象者の範囲が、違うということを知っておく必要があります。

具体的に言えば、障害が比較的重度の「第1種」では障害者本人の普通乗車券及び介護者の回数乗車券、普通急行券、定期乗車券が半額

「第2種」では障害者本人の普通乗車券こそ第1種と同様に割引対象となるものの、介護者は定期乗車券以外割引の適用とはなりません。しかも介護者が当該割引の適用となるのは、介護の対象となる障害者が12歳未満であることが条件とされています。
(この場合12歳未満である障害者は子ども運賃の半額が適用されます)。
 

注意すべき三点目

 
三点目は、新幹線の障害者割引運賃が受けられるのが、原則片道100kmを超える区間に乗車した場合であることです(距離は営業キロを適用)。

しかし、例外として身体障害者手帳もしくは療育手帳に「第1種」の記載がある障害者に介護者が付き添って乗車する場合は、片道の営業キロが100㎞に満たない区間であっても割引の適用となります。
 

注意すべき四点目

 
四点目は、障害者割引を適用してもらうためには、乗車券を駅の窓口で係員から購入しなければならないということです。

チケットカウンター
 
 
これは身体障害者手帳あるいは療育手帳の原本を、駅窓口の係員に提示する必要があるからです。

駅構内の自動券売機やインターネットでは、障害者割引適用の乗車券を購入できません。割引の適用を受けようとする際は、早めか事前に切符の購入に当たることをお勧めします。

この他に注意すべき点としては、乗車後に車掌等から提示を求められた場合があるので、当該手帳を忘れず携帯する必要があることが挙げられますね。
 

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新幹線に乗った感想とは?

 
私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています

障害を持ってからは車いすツインバスケという障害者スポーツを、趣味と健康のために行っているのです。チーム内に北陸新幹線に乗り、高岡駅から東京駅まで行ったことがある友人がいるので、どのような経緯で利用したか聞いてみました。
 
 
以下になります。
 


【新幹線の利用までの経過】

事前に利用駅に電話し、新幹線について問い合わせする

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

乗車券・特急券を駅に行って購入(代理でも可能)

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

利用当日は、予定時間より早く駅に着く

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

ホームへの移動は、駅員さんが誘導してくれる

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

ホームと新幹線の隙間は渡し板を当ててくれる

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

介助してもらい、乗ることができる

⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩

駅に着くと、駅員さんが介助して出入り口まで誘導してくれる

 
車内は車椅子のままで座席に乗り移る必要が無く、居ることができるようです。ただスペースが狭く、方向転換するのが難しいと言っていました。

そのため東京から富山に帰る際は、バックの状態で車内に乗り込むのだそうです。なかなか苦労があるようですよ。トイレは利用できると言っていましたが、数が少ないようです。
 
 
私も来年のパラリンピックを見に行くために、乗ってみようと思いました。
 

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まとめ

 


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新幹線の障害者割引制度は、大きな割引率が非常に魅力的な制度です。ただ制度のルールをしっかり守っていくことが後世への責任ある態度であり、非常に重要なことになります。ノーマライゼーション社会へと、繋がる道になることを願いたいです。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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