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障害者と温泉!療養の施設はあるの?効果を当事者が解説します!

障害者

 
 
障害者と温泉の関係を聞けば、縁遠く聞こえてしまいます。私は車椅子ユーザーなので、なかなか入るのが難しいですからね。しかし、ちゃんとした繋がりがあるのです。
 
 
今回は障害者と温泉について、詳しく解説します。後半には知人に聞いた効果と調べた内容も、記載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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障害者と温泉

 
日本人ははるか昔から、温泉に親しむ文化があります。生活様式の一つとして、定着していると言ってもいいでしょう。今や「温泉」という語は海外からの観光客にもそのまま「onsen」として通用することが多いくらいです。

温泉
 
 
現代において「温泉」と聞くと、観光や旅行のスタイルをイメージする方が多いかもしれません。

しかし古くは鎌倉時代の権力階級である武士の療養を目的として、また安土桃山時代には豊臣秀吉が疲労回復のために温泉地を訪れていたという風に、一般の庶民生活からは遠い距離にあったようです

つまり温泉に入浴することで、ケガの回復が早くなる等の効果が期待できるということが古くから理解されていました。この状況が変わってきたのは江戸時代に入ってからで、現在の入浴の文化が浸透・普及したのです。
 
 
現代はストレス社会と言われ、精神的なリラックスを得るために温泉を旅行先に選択する人が増えてきているという指摘もあります。

障害者にとっても温泉は心身の機能回復を助け、癒しを与えてくれるものであることに変わりありません。以下より、湯治に関することを中心に解説していきたいと思います。

湯治とうじとは≫
温泉宿に長期滞在をし、病気治療や療養を行うこと。

 

長期滞在型の湯治ができる温泉

 
時間的に制約の多い現代においては1~2泊のいわゆる「プチ湯治」というものもあるようですが、長期滞在型の湯治が可能な温泉があるのです。しかし資金的なことを考えると、自炊は付きものと言えます。

自炊
 
 
食事も療養や治療の一部であるという意味においても、自分の心身の状況に適合した食事と栄養を摂取することは大変重要なことですからね。

ただ現在は自炊施設を備えた温泉宿は時代の流れとともに減少傾向にあり、その場所も辺境に位置していることが多いようです。自炊が可能な湯治宿のうち、有名なところをいくつか紹介します。

※前もって宿にお願いしておけば、食事は有料で用意してくれます。

 

自炊が可能な湯治宿

 
自炊が可能な湯治宿として有名なところは、いくつか存在しています。しかし当然温泉の規模や地理的条件やバリアフリーへの対応状況、泉質や適応症等も千差万別です。

インターネット等で検索すると多くの情報が得られますので、湯治を検討している方は調べてみてはいかがでしょうか。
 

【酸ヶ湯温泉旅館(青森県)】
300年もの長い歴史を誇る温泉で、十和田八幡平国立公園内に位置しています。国民保養温泉地第1号に指定され、広さ160畳ほどの広さを誇る大浴場は「ひば千人風呂」として全国的にも有名です。源泉かけ流しの温泉は宿泊客は24時間利用可能で、男女混浴ですが女性専用時間も設けられていますよ。 泉質は塩化物泉・酸性硫化水素泉で、冷え性や火傷、腰痛に適応。

【花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館(岩手県)】
日本で最も深いと言われる約1.25mもの深さがある温泉で、立ったまま入浴します。このように立ったまま入る様式は“立位浴”と呼ばれ、全身にくまなく湯圧が掛かり、血液やリンパの流れを整える効果等があるとされるのです。源泉を5本持つ自噴天然岩風呂が名物の秘湯で、4つの浴場すべてが100%源泉掛け流し。旅館部と湯治部があり、湯治部は食事その他身の回りのことはすべて自分自身で行うという古来からの湯治生活を送ることができます。泉質はアルカリ単純泉・弱アルカリ単純泉・低張性弱アルカリ性泉で、アトピーや湿疹といった皮膚疾患、胃腸病、リウマチ及び神経病等に適応。

【玉川温泉(秋田県)】
硫黄とラジウムを含む強酸性の泉質は非常に特徴的で、源泉の温度は98℃という高温です。1ヶ所の湧出量としては日本一という豊富な湯量を誇る日本有数の湯治宿。本格的な湯治者向けの自炊部と気軽に利用できる旅館部が設けられており、幅広いニーズに対応しています。なお、看護師が常駐しているため、体調が優れない場合や不安な点などがあっても相談できるのです。泉質は酸性・塩化物泉で、神経痛や糖尿病、皮膚病に適応。

 
なお宿泊をしたい場合は自炊部は冬期の間営業していないため、旅館に営業の有無を確認した方が良いです。
 

温泉で期待できる効果

 
私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。健常者の時は温泉が大好きで、祖父母とよく行っていました。

しかし障害を持ってから体温調節ができず、普段は入浴せずにシャワーで済ましているのです。湯船につかれば、高熱を発することになりますからね。
 
 
私の現在は、温泉につかれないので効果がよくわかりません。そこで脳性麻痺の友人から聞くと、以下のように言っていましたよ。
 

  • お肌がスベスベになった
  • 肩がほぐれた
  • ポカポカして血行が良くなった
  • 足のこわばりが取れた

 
 
実際に温泉の効果は、以下のように期待できるのです。
 

    ≪温熱効果≫

  • 体内に温泉の熱が浸透することにより血行やリンパの流れが促進され、老廃物の体外への排出や新陳代謝が活発になります。慢性的な整形外科疾患や循環器系疾患等の改善が期待できるのです。

 

    ≪薬理効果≫

  • 温泉に含まれる硫黄や食塩、鉄分等の成分により皮膚病や神経系の病気等の改善が期待できます。また、一部の温泉では飲泉(=温泉を飲むこと)により消化器系の疾患の改善作用を期待できるのです。

 

    ≪水圧効果≫

  • 温泉に入浴している際に体が受ける水圧によりポンプ効果が発生し、循環器系や消化器系が刺激を受けて活動が促進され、疾患の改善が期待できます。また、水中でのマッサージも併用すると効果が高まるのです。

 

    ≪浮力効果≫

  • 水中から発生する浮力で体がふわりと浮き上がるような感覚を得ることで、重力から解放され心身共にリラックスする効果が得られます。具体的には、凝り固まった筋肉が弛緩し、脳も緊張が緩んで穏やかな状態に移なるのです。

 

    ≪転地効果≫

  • 温泉という非日常的な空間に身を置くことで日頃の緊張から解放されることで得られるリラックス効果のことです。ストレスを軽減して脳の疲労を回復させ、交感神経優位の緊張状態にある自律神経系を副交感神経優位の状態に促します。温泉地は緑や自然の多い土地に位置していることも多く、空気がおいしく夜空も綺麗な場所でゆったり温泉に浸かって美味しいものを食べれば、精神の疲労も癒されるというものです。

 
各効果はそれぞれ独立しているものではなく、互いに組み合わさって相乗効果をもたらします。これを温泉のシナジー効果(複合効果)と言うのです。

なお疾患を抱えながら温泉治療をしようと考えている方は、かかりつけの医師にアドバイスを受けてから臨むのが望ましいですね。 
 

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まとめ

 


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障害者にとって温泉は、いろいろな存在となります。リゾート地であったり、療養地であったり。いくつかの効果が期待できるので、骨休めに行ってみるのもいいでしょうね。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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