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2020 パラリンピックの英語表記!語源とは?困ったときはどうする?

パラリンピック

 
 
パラリンピックの英語表記をご存知ですか?私は日本語に慣れているだけに、縁遠いです。しかし、2020年に東京でパラリンピックが開催されるので、これを機会に慣れ親しみたい人もいるでしょう。
 
 
今回はパラリンピックの英語表記について、詳しく解説します。後半には、喋られずに困ったらどうするか、頚髄損傷者の友人に聞いた内容も記載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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パラリンピックの英語表記

 
パラリンピックの英語による表記は、「Paralympic」。4年に1回開催される障害者スポーツの国際大会を指すときには、「Paralympic Games」です。

なお、「Paralympic」という単語は、対麻痺(下半身麻痺)の意味。「パラプレジア(Paraplegia)」と「オリンピック(Olympic)」を掛け合わせて作られたと言われていました。

英語の辞書
 
 
パラリンピックは、脊髄損傷患者のリハビリテーションを目的に、イギリス人医師によって病院内で始められたのです。その名がストーク・マンデビル大会と呼ばれる、小規模なスポーツ大会であったとされています。

ちなみに、IPC(国際パラリンピック委員会)によると、「Paralympic」の名称が初めて公の場に登場したのは1953年のイギリスの新聞紙上。

≪IPCとは≫
International Paralympic Committeeの略。

 
それから年月が経ち、IOC(国際オリンピック委員会)が正式にパラリンピックの名称を認めるのは1985年のことでした。

≪IOCとは≫
International Olympic Committeeの略。

 
つまり、世界で初めてパラリンピックという語が公的なメディアに登場してから、30年以上待たねばならなかったことになります。理由としては、IOCの組織内で「オリンピックとは無関係な大会に対してオリンピックに類する名称を使用するのは如何なものか」という意見が根強かったのです。

1985年当時においては障害者のスポーツ競技大会に発展していたので、パラリンピックの名称の由来を再解釈することとしました。それ以来の語源は、英語の「Parallel(=平行の意味)」と「Olympic」とで、もう1つのオリンピックと解釈されるようになったのです

これにより、1988年開催のソウル大会から公式にパラリンピック「Paralympic」の名称が決められました。
 

パラリンピックにおける英語の位置付け

 
世界の公用語と言っても過言ではない英語ですが、パラリンピックにおける位置付けは第2公用語で、第1はフランス語です。

フランス国旗
 
 
これは近代オリンピックの父と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン男爵が、フランス人であることに由来しています。

フランス語の優位性は随所に見られますよ。例えばIOCが複数の語で作成する公文書において内容のニュアンス等に差異が認められる場合は、フランス語版の原義の内容が優先されるのです

開会式・閉会式のアナウンスは、フランス語・英語の順で行われます。また各国の選手団が持っている国名を記したプラカードも、最初にフランス語による表記がなされているのです。
 
 
ちなみにオリンピック憲章において、以下が明文化されています。
 

  • IOCの公用語はフランス語と英語である。
  • オリンピック憲章・IOCの文書も、フランス語版と英語版との間に相違がある場合は、これに明確に反する書面による規定がない限り、フランス語版が優先する。

 
2020東京大会招致のプレゼンテーションで滝川クリステルさんがフランス語を使用して演説を行いましたが、この“フランス語の優位性”を考慮すると大いに納得ですね。
 

2020パラリンピック東京大会のボランティアと英語

 
2020パラリンピック東京大会の都市や周辺地域においては、大会期間前後に海外から観客や旅行客が大勢くると予想されます。そこで心のこもった対応を提供する目的で、英語のスキルアップを目指した市民向けの講座や教室が、数多く開催されているのです。

講座
 
 
主催者は主に自治体となっており、「オリンピック・パラリンピックに向けた英会話ブラッシュアップ講座」「おもてなし英語ボランティア育成教室」などの名称で開催されています。中には東京2020参画プログラムとして、公式に認定を受けて実施している講座もあるのです。

実施期間や実施回数、対象者の年齢や語学レベル等については、それぞれの実施主体によって異なっています。

「間接的な支援という形で何かやってみたい!」 と考える方は、近隣で講座や教室が実施されているかどうかを調べてみてはいかがでしょうか。良い経験になると思いますよ。
 

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英語が喋られずに困ったときは?

 
申し遅れましたが、私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。障害を持ってからは車いすツインバスケという障害者スポーツを、趣味と健康のために行っているのです。
 
 
チームメイトに頚髄損傷の友人がいて、地域活動を精力的に取り組んでいます。その彼に外人さんと話す際に困ったらどのようにすればいいか聞いてみたところ、「UDトークを使えばいいよ!」と、教えてくれました。

聞く
 
 
スマホのアプリのようなんですが、日本語で言うと英語に変換して発声してくれるようですよ。動画がありますので、見てみましょう。

UDトーク – 翻訳&読み上げ機能

 
 
過去に書いた記事もあるので、参考にお読みいただけるとありがたいです。

障害者を英語で表現すると?読み方は?会話に役立つ情報を記載してみた!
障害者という言葉を英語で表現すると?日本ではハンデを持つ人を、障害者と呼びます。呼び方に賛否両論ありますが、「しょうがいしゃ」と言いますよね。海外ではどうなのでしょうか? 今回は障害者と英語について、詳しく解説します。英語...

 
 
ちなみに頚髄損傷者の彼はまったく英語が喋れませんが、使用して積極的に外人さんと交流しているようですよ。またジェスチャーとか使えば、何とかなると言っていました。

億劫になる必要はないと言うので、ある意味友人の積極さに頭が下がりましたね。私も彼のように機会があれば、グローバルに接してみたいです。
 

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まとめ

 


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パラリンピックに決まるまで、いろいろあったのですね。英語よりフランス語が第1公用語だということには、驚かせられました。

2020年東京パラリンピックを機会に、もっとノーマライゼーションの世界が浸透することを願っております。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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