パラリンピックのバドミントンをご存知ですか?私自身、車椅子ユーザーなのですが、障害者スポーツにこの競技があるとは知りませんでした。見たこともなかったので、驚いていますよ。
今回はパラリンピックのバドミントンについて、詳しく解説します。後半には、見どころも記載してみました。それではいってみましょう。
パラリンピックのバドミントン競技とは?
まずは動画で、パラリンピックのバトミントンを見てみましょう。障害があっても頑張る姿はステキです。
障害者のバドミントン競技は2020年開催のパラリンピック東京大会で、初めて正式種目として採用されました。そのため2019年3月現在パラリンピックで適用される公式ルールや障害区分など、競技概要において決定していない事項があります。その点はご了承くださいませ。
ただ国際大会や国内大会は、既に開催の実績があります。公式ルールは定められているため2020パラリンピック東京大会において、その内容が準用されるのです。
パラリンピックバドミントンのルール
パラリンピックバドミントンのルールは、1ゲーム21点マッチの3ゲーム制(2ゲーム先取)で行ないます。
シングルス、ダブルス、混合(ミックス)の区分設定やネットの高さ規定は、一般のルールと共通点が多いです。決定的に違うのが、障害によってのコートの広さになります。
というのも下肢に障害がある選手のシングルスは、使用するコートの広さが通常の半分になります。また車椅子ユーザーの場合は、ネット付近のエリアがアウト判定。シャトルを打つ瞬間は、臀部が座面に接している必要があるといった規定もあるのです。
このように障害が重くなるにつれ、ハンデに合わせたルールになってきます。
障害が軽いほど、一般のコートやルールに近づくのです。
2020パラリンピックバドミントンの日程
2020年に開催されるパラリンピックのバトミントンは、日程が決まっています。記載しておきますね。
【バドミントン】
8/25 | 8/26 | 8/27 | 8/28 | 8/29 | 8/30 | 8/31 | 9/1 | 9/2 | 9/3 | 9/4 | 9/5 | 9/6 |
〇 | 〇 | 〇 | ★ | ★ |
【9月2日】 18:00 – 22:00 | 【9月3日】 9:00 – 21:00 | 【9月4日】 9:00 – 21:00 |
【9月5日】 決勝 9:00 – 21:00 | 【9月6日】 決勝 9:00 – 14:00 |
どのような白熱したゲームが見られるのでしょうか?今から楽しみですね。
パラリンピックバドミントンの実施種目
パラリンピックバドミントンは、車椅子と立位のカテゴリーに大きく分けられます。
さらに、車椅子のカテゴリーは上肢障害が有無。立位のカテゴリーでは上肢・下肢・低身長といった、障害の種類によって以下の英数字でクラス分けが行われます。
- ≪車椅子≫
- WH1・・・両下肢及び体幹に障害を有するクラス
- WH2・・・両方または片方の下肢に障害を有するクラス
- ≪立位≫
- SL3・・・下肢の障害を有するクラス
- SL4・・・下肢の障害を有するクラス(SL3クラスより障害が軽度)
- SU5・・・上肢の障害を有するクラス
- SS6・・・先天性・遺伝性疾患等による低身長を有するクラス
2020年開催パラリンピック東京大会で実施の、バドミントン競技の実施種目は次のとおり発表されています。
- 【男女共通】
- シングルス・・・WH1、WH2、SL4、SU5
- ダブルス・・・WH
- 【男子のみ】
- シングルス・・・SL3、SS6
- 【女子のみ】
- ダブルス・・・SL/SU
- 【混合】
- ダブルス・・・SL/SU
このようにパラリンピックのバドミントン競技では、上下肢及び体幹に障害を有する肢体不自由者が参加対象とされています。
なお日本の国内大会では聴覚障害・視覚障害・内部障害・知的障害を有する障害者も、参加対象に含まれる大会があるのです。それらの大会では、BWF(世界バドミントン連盟)が主催する国際大会とは異なるクラス分けが実施されます。
パラリンピックバドミントンの見どころ
パラリンピックバドミントンは障害があるからスピードが劣るのでは?このように考えると、生で見た時の速さに衝撃が走ると思います。というのもスマッシュは超高速。ハンデをものともせず打ち返し、初速が200㎞以上出ているとも言われるのです。
この他にも一般の競技と同様にシャトルの高速ラリーや心理戦など、手に汗握るスリリングかつ迫力のある試合展開が見どころなのですね。
特に車椅子選手のシングルス等は一般のコートの半面の広さで試合を行うため、より一層打ち合いのテンポが速くなります。そのため、緊迫感あふれるゲーム内容になることが多いです。
車椅子ユーザーの選手は瞬発力や持久力、正確かつスピーディーな車椅子操作、素早くスイングに必要な姿勢を取る技術が必要になります。また俊敏なラケットワークといった身体面はもちろん、精神的なタフさも求められるのです。
集中が途切れてしまうことにより大差でリードしていた試合が一瞬で、ひっくり返されてしまうこともありますからね。一般バドミントン競技以上の駆け引きや心理戦が、試合の勝敗を決定づけるポイントになります。
申し遅れましたが私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。障害を持ってからは車いすツインバスケという障害者スポーツを行っているので、私もアスリートの端くれで気持ちがわかりますよ。
それを踏まえたうえで私の経験上、障害を持ってスポーツをされる方は健常者の方よりハングリー精神が強いと思います。だってハンデという逆境をばねに日頃から生きていますから、過酷な練習にも耐えられるのです。
優勝したい気持ちも人一倍強いため、現在もパラリンピックに向けて頑張られてると思いますよ。バトミントンという競技が盛り上がるのを、願っております。
まとめ
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パラリンピックのバトミントンは冒頭でお伝えしたように、東京大会で正式種目になります。いくつのメダルが取れるのか、今から楽しみですね。日程も分かっているので、予定を立てやすいと思います。日本を応援しましょう!
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