パラリンピック卓球をご存知ですか?その名の通り、障害者スポーツになります。私は見たこともしたこともあるのですが、まだまだ知名度も低いですね。
今回はパラリンピック卓球について、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
パラリンピック卓球とは?
まずは動画で、車椅子卓球について見ていただけるとありがたいです。
車椅子卓球はパラリンピック卓球でも肢体不自由者のクラスで、車椅子に乗ってプレーする競技を言います。別名パラ卓球とも呼ばれ、パラリンピックの種目に当てはまるのです。
尚、パラリンピック卓球の競技は以下の3カテゴリーに分けられます。
- 肢体不自由者
- 知的障害者
- 聴覚障害者
次の章では、肢体不自由者の車椅子卓球クラス分けについて見ていきますね。
車椅子卓球のクラス分け
車椅子卓球のクラスは、TT1からTT5に分けられています。
- クラス TT1-TT5 車椅子の競技者
- クラス TT6-TT10 立位の競技者
- クラス TT11- 知的障害を持つ競技者
数字が小さいほど障害が重く、中には利き手に障害を持つ人もいますよ。その場合は、ラケットと手をテーピングで固定することもあるのです。
競技は、個人戦と団体戦の男子・女子でクラス分けされています。ただ大会によって出場選手数が減少する場合もあり、そのときはクラスが統合されることもあるのです。
リオパラリンピックでは個人女子クラスTT1とTT2が混ざり、試合が行われていました。
車椅子卓球のルール
車椅子卓球のルールは、基本的に一般の競技規則と同じです。
しかし障害を考慮して、一部ルールが変更されています。
- ≪卓球台に関わるルール≫
- 卓球台の大きさやネットの高さ、用具は同じ
- 選手が脚を卓球台の下に入れてプレーが可能
- 車椅子から臀部を浮かしたり、床に脚やフットレストが接触することは禁止
- ≪サーブに関わるルール≫
- サーブを打つ際、相手のサイドラインを切ると無効でやり直し
- エンドラインを通過する方向に打つことが必須
- ≪ダブルス戦における特別ルール≫
- ペアを組む選手は、車椅子部分がセンターラインの延長線上を超えてはいけない
- レシーバーがリターンした後は、どちらの選手も打つことが可能
- 打球する選手は、最初のサーブ→リターンのみ決まっている
- ≪正規のトスが難しい選手の場合≫
- サーブを打つ際、手のひらを開いて16㎝以上垂直方向にトスして打球が必須
- 手のひらが開かない場合は、開かずにサーブすることが認められている
このように、障害に合わせてルールが作られているのです。
パラリンピック卓球の歴史
パラリンピック卓球は、1960年の第1回ローマパラリンピック大会から開催されています。日本は参加した第2回の東京大会で、男子ダブルスが金メダルを獲得しているのです。これがパラリンピック初のメダルとなります。
それまで国内の障害者は、運動しないのが当然の様に思われていたのです。しかしパラ東京大会を機に、障害者スポーツは発展していきます。
当事者やその家族たちにとっても記念すべき大会として、大きな夢と希望の第一歩となるのです。
2020パラリンピック卓球の日程
障害者卓球は、2020年に開催される東京パラリンピックの正式種目です。日程が決まっていますので、記載しておきますね。
【障害者卓球】
8/25 | 8/26 | 8/27 | 8/28 | 8/29 | 8/30 | 8/31 | 9/1 | 9/2 | 9/3 | 9/4 | 9/5 | 9/6 |
〇 | 〇 | 〇 | ★ | ★ | ★ | 〇 | 〇 | ★ | ★ |
【8月26日】 9:00 – 14:20 16:00 – 22:00 | 【8月27日】 9:00 – 14:20 16:00 – 22:00 | 【8月28日】 9:00 – 14:20 16:00 – 22:00 | 【9月1日】 10:00 – 14:30 16:30 – 21:00 | 【9月2日】 10:00 – 16:00 17:30 – 21:30 |
【8月29日】 決勝 9:00 – 15:00 16:30 – 21:30 | 【8月30日】 決勝 10:00 – 14:00 16:00 – 20:00 | 【8月31日】 決勝 10:00 – 14:00 16:00 – 20:00 | 【9月3日】 決勝 10:00 – 15:30 17:00 – 21:00 | 【9月4日】 決勝 10:00 – 15:30 17:00 – 21:00 |
白熱したラリーが見ものですよ。
さいごに
車椅子卓球の選手は車椅子を左右に大きく動かすのが難しいため、台の近くでプレーするのです。そのため近距離での打ち合いの中で左右に打ち分けたり、ネット際に落ちる球を織り交ぜながら戦います。
国際クラス別パラ卓球選手権大会の上位に入った選手は、試合のスピード感や迫力すべてが健常者に負けてはいません。時には100㎞以上という高速球を打ち返し、障害を感じさせない魅力がありますよ。
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