障害者割引という名称を聞いたことがあると思います。どんな内容かご存知ですか?私は車椅子ユーザーなので、いつもお世話になっています。本当にありがたい存在ですよ。
今回は障害者割引について、詳しくお伝えしたいと思います。後半には、私や友人が思う内容も記載してみました。それではいってみましょう。
障害者割引とは?
障害者手帳を保持すると、ハンデを軽減してくれるメリットがあります。たとえば年金がもらえたり、医療費が助成されたりもするのです。中でもありがたいのは、既定の料金より安くなる障害者割引があります。
税金やいろいろなものに割引があるので、書き出してみますね。
- 市民税 - 申告により、障害者本人又は障害者を扶養している人の所得から控除
- 所得税 - 申告により、障害者本人又は障害者を扶養している人の所得から控除
- 自動車税 - 要件が満たされる場合、自動車に関する税金が減免
- 自動車取得税 - 要件が満たされる場合、自動車に関する税金が減免
- 相続税 - 障害者が、相続によって財産を取得したとき、一定額が控除
- 贈与税 - 障害の程度により、最大で6,000万円まで非課税
- マル優 - 元本が350万円までの預貯金の利子が非課税
- 個人事業税 - 障害者本人又は障害者を扶養している人の個人事業税が減免又は非課税
≪公共料金等≫
- JR・私鉄(電車・バス)・市営バス - 手帳を提示すると割引になる
- 航空運賃 - 手帳を提示すると36%割引になる
- タクシー運賃 - 手帳を提示すると10%割引になる
- 有料道路通行料金 - 手帳を提示すると50割引になる
- NHK放送受信料 - 手帳を提示すると50%割引になる
- 携帯電話料金 - 手帳を提示すると20%~50%割引になる
- 有料施設の入場料金 - 手帳を提示すると割引になる
- 映画館での料金 - 手帳を提示すると割引になる
税金を安くできるの?
障害者手帳を持っている本人やその方を扶養している家族は、一定の金額の市民税や所得税を控除することができます。「障害者控除」「特別障害者控除」「同居特別障害者控除」などがあり、年末調整や確定申告で届けをすることが必要です。
ある金額から一定の金額を差し引くこと。
また私はマイカーを保持しているので、「自動車税」「自動車取得税」の減免があります。
減額したり免除したりすること。
相続税や贈与税も安くなるので、ありがたい存在ですよ。さらにマル優といって、自分の貯金額の利子が非課税になる制度もあります。こちらは、一度銀行等に聞いてみるといいでしょうね。
預貯金350万円までの利子に対する所得税(通常15%)および住民税(通常5%)を非課税にできる制度のこと。
このように国を挙げて、障害者という弱者に対し規制を緩和してくれているのです。
公共料金等の割引があるの?
JRのような電車やバス、タクシー、飛行機などの公共交通機関の運賃も、身体障害者手帳があることで割引されます。ただタクシーは1割引きなので、個人的にはもう少し安くなって欲しいです。
高速道路は事前に市区町村への届けが必要で、登録さえすれば半額で利用できます。ETCを使用しなくてもナンバーを登録した車であれば、料金所で障害者手帳を見せると割り引かれますよ。
また携帯電話の割引サービスはありますが会社によって違いがあるので、店舗で確認するのがいいです。スカイツリーや東京タワー、水族館や美術館に博物館などの施設もほとんどのところで割引制度があります。映画館でも利用できるので、本当にありがたいですよ。
障害者割引は医療費も安くなるの?
障害を持つと、病院で受診することが多くなります。その際に、窓口ではらう医療費も助成されるのです。
援助してもらうこと。
ただ市町村によって違ってきます。私の住んでいる市では、65歳以上の障害を持つ方。そして0歳~64歳だと、身体障害者手帳1・2級、療育手帳Aを保持の方が医療費の全額助成されるのです。
ちなみに医療費は、以下の3種類に払うことになりますね。
- 医科診療
- 歯科診療
- 調剤診療
私の場合は数か月に1回のペースで写真のような青い書類が送られてくるので、これを各診療受付で提出します。すると料金が無料になるのです。個人情報は黒くしたので、ご了承ください。
対象者の基準は地域によって違うので、お近くの市役所福祉課にお問い合わせしてみるのがいいでしょうね。丁寧に教えてもらえますよ。
障害者割引は物品でもなるの?
障害があると、生きていくうえで必要なものがあるのです。たとえば足が不自由であれば、車椅子や義足などが該当します。
さらに目がみえない方のための杖や、耳が聞こえにくい方のための補聴器です。その他にも腰が悪い方のためにコルセットなど、数え上げればたくさんの種類になります。そこで、補装具費や補装具修理費の支給があるのです。
金銭や物品を、払い渡すことをいう。
要は、購入費や修理費を負担してくれるというありがたいサービスです。
障害者本人は、原則として費用の1割を負担しなければいけません。また自己負担額は、所得に応じて上限があります。
障害者にとっては無いと生活できなくなってしまうこともあるので、購入しやすくなってありがたいです。修理のためにかかるお金も該当するので、本当に心強いですよ。
私が一番ありがたいと思う障害者割引とは?
申し遅れましたが、私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り頚髄を損傷して車椅子で生活しています。障害を持ってからは車いすツインバスケという障害者スポーツを、趣味と健康のために行っているのです。
富山県に住んでて東海ブロックに所属しているのですが、春と秋の大会が県外で開催されます。またチームの代表を任されていて、代表者会議が愛知県でされるため車で行くことが多くなるのです。
その関係から私が障害者割引で一番ありがたいと思うのは、高速料金の割引です。なんてったって半額になるので、往復料金を片道料金で使用できて助かっています。毎年の春季大会が、愛知県刈谷市で行うのを例に挙げてみますね。
私は東海北陸自動車道の福光インターチェンジから乗り、伊勢湾岸自動車道の豊明インターで降ります。この区間の高速料金が、片道5,950円です。通常往復だと11,900円かかるのが、往復5,950円で済みます。お得だと思いませんか?
頚髄損傷者の友人にも聞いたのですが、やはり高速料金の割引がありがたいと言っていました。金額が大きい分、半額となればすぐにわかりますからね。
利用に関しては、お住いの市区町村にある福祉事務所で申請です。市役所の~福祉課に電話しけ聞けば、教えてもらえますよ。
その点に関して過去に書いた記事があるので、参考にしていただければ幸いです。
障害者割引は本当にありがたい存在です。だけど、存在を知らないと利用することが出来ません。ちょっとでも生活の足しになれば、書いた甲斐があります。
まとめ
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障害者はハンデがあるためにお金がかかることも多いですし、思うように働けないと思うのです。その分、安く利用できることは助かるし必要なところに回すお金が増えます。
ただ市区町村によってだいぶ制度が違うので、前もってホームページで確認するか電話で聞くのがいいですよ。応援していますね。
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