介護される身で毎日入浴できない！重度障害者の対処法ってあるの？

 
 
「介護される身で毎日入浴できないのでどうすればいいの？」体を清潔に保つのは、人として重要な事だと思います。しかし自分自身で何でもできない人にとって、困難になるのです。
 
 
そこで健常者から障害者となって車椅子で介護されている私が、毎日入浴できない時の対処法についてお伝えしたいと思います。実際に、学生さんや看護師さんから賛辞を贈られましたからね。毎日実践して、気持ちも体もリフレッシュしちゃいましょう。

介護で風呂に入りたい場合は？

 
私は19歳の時に車の事故で首の骨を折り、頚髄損傷者になって車椅子で生活しています。多感な時期に障害を負ったため、身だしなみについては色々考えました。健常者時から恋愛も積極的だったし、車椅子に乗るようになったけど恋はしたかったですからね。

すると、自然と体を清潔に保ちたいと思うのです。だけど残酷な話となりますが、自分一人でできない状態であれば介護者の状況に左右されることになります。なかなか思うようにいかず、イライラする事も多々ありますよ。
 
 
私自身、頚髄損傷と言いましたが、四肢麻痺という両手両足に障害を持つ身障者手帳1級保持者になります。いわゆる重度障害者に当たるため、健常者時と体の状態が違って、簡単に入浴できないのです。今回は私と一緒のような方を対象に、お伝えさせていただきますね。
 
 
お風呂に入る事で体の汚れやモヤモヤした気持ちも洗い流せ、リフレッシュする事が出来ます。健常者の時の私は本当に入浴が大好きで、長風呂を毎日していましたよ。体に障害を持つようになっても風呂好きは変わりませんでしたが、今では状況が違います。
 
 
重度障害者が入浴介助をしてもらうためには、以下のような申請方法をが必要です。
 

 
 
もし入浴する事を望むのであれば、上記の手順で伝えればいいですよ。気持ちに沿った個別支援計画書が、作成されますから。

ただハッキリ言えるのは毎日施設に出向くのは無理でしょうし、自宅で入浴出来る事が必要になるでしょうね。入浴介助を依頼する回数が多いため、料金が増えると思います。それに頼む事業所も1ヶ所ではなく、数ヶ所になる事も承知しておかなければなりません。
 
 
また無理に毎日風呂に入ると、下記のようなデメリットがあります。
 

 
ちなみに私は毎週火曜日と金曜日の週2回だけ、930～10:30の時間帯に自宅で入浴介助されています。この入浴日の午前中は、潰れますね。
 
 
ここで私が経験に基づいて言いますが、毎日風呂に入らなくても清潔に保つ方法があるのです！次の章では、それについて詳しくお教えしますね。
 

介護で風呂に入らなくても清潔を保つ方法とは？

 
私が毎日行っている方法を、お教えさせていただきますね。以下の内容です。
 

 
上記さえしておけば、最低限の身だしなみは完璧ですよ。1つ1つみていきますね。
 

洗面所でする朝シャン

 
いわゆる、毎朝のシャンプーなんです。私はこの写真の洗面所で、毎日母に洗ってもらっています。

 
 
写真を見てもらうと分かりますが、洗面台の下が空間になっていませんか？これは車椅子に乗っていても足を突っ込んで利用する為に、この様な造りとなっているのです。また洗髪する際は蛇口を上にして使用していますので、頭にお湯が掛かりやすいですね。
 
 
これをする事により、首より上の部分が風呂に入った状態と一緒になります。耳の後ろや首の頭髪の生え際から加齢臭の原因となる悪臭が発生しますので、この部分はよく洗いましょう。
 

電動歯ブラシで歯磨きと歯間ブラシで口腔ケア

 
お口のケアというのは人とコミュニケーションをとるにあたり、最も重要な事です。口臭があるとなれば、いくら外見が良くても一気に異性に冷めた目で見られます。手で歯磨きをするのと違い、電動歯ブラシは汚れを根こそぎ取ってくれるのです。

 
 
さらに歯間ブラシをすれば歯石吸着も防ぐ事により、結果的に歯周病予防となります。身だしなみの為にも、毎日シッカリこなしましょう。
 

脇をデオドラントシートで拭き、さらにデオドラントスティックを直塗り

 
実をいうと私は男性ではありますが、わき毛をバリカンで短く切ってもらってます。剃るまではしていませんが母に2週間に1回バリカンで坊主に散髪してもらうときに、わき毛もいっしょに刈ってもらいます。

こうする事でデオドラントシートで拭くと、根こそぎ脇の臭いが取れるのです。さらにデオドラントスティックで直塗りすれば、確実に12時間の悪臭を抑えてくれますよ。
 

 
わき毛って欧米では、男性でも剃るのが当たり前というのをご存知ですか？私が行っている方法は間違いではなく、むしろ正解なんです。
 

下着を毎日替える

 
私は朝シャンをする際は、上半身素っ裸となってします。その後新しい肌着を着ますね。夏はTシャツ1枚ですし、冬はトレーナーなどの厚着となりますよ。

肌に接している衣類は、汗が出なくても脂が出ています。当然パンツもです。毎日シッカリ着替えましょう。
 
 
ここまで毎日の事を、書いてきました。更に私は外出時に行っている方法がありますので、詳しくお教えしますね。
 

介護で毎に風呂に入れない私の身だしなみ方法とは？

 
普段の身だしなみの方法は、上記でお伝えしました。実行さえすれば、毎日風呂に入れないくても体を清潔に保つ事ができているのです。でもデートのような異性と逢う為に外出する人が、いるかもしれません。

上記に加えて、さらに行ったほうがいい事が存在します。その方法が、以下の内容です。
 

 
1つ1つ見ていきますね。
 
 

お尻拭きシートか泡タイプ清拭剤で、気になる箇所を拭く

 
朝シャンをして下着を替えるだけでも十分いいのでしょうが、デートとなれば気合いの入り方も違いますよね。でもお風呂に、簡単に入る事が出来ない・・・。

そんな人であれば、お尻拭きシートや泡タイプ清拭剤で気になる箇所を拭いちゃいましょう。風呂に入る事よりは劣りますが、何もしないより確実に綺麗になります。

実際に若い時の私は、泡タイプ清拭剤を使っていました。泡に爽やかな匂いがあるので、拭き取り後はスッキリした気分になりますよ。
 

爪を切ってもらう

 
指先っていうのは、意外と見られている場所なんです。爪が伸びていると、不潔感が増す場合もあります。外出する前は、シッカリ切っておくといいですよ。
 

匂いの爽やかな香水を付ける（柑橘系）

 
香水の種類は、たくさんあります。でも柑橘系と記したのは、一番に万人受けがいい匂いなんです。

 
 
これを付ける事により、オシャレさをさりげなく演出出来ますよ。
 

口臭サプリを携帯するか、外出前に食す

 
歯磨きをシッカリしても胃が荒れている人であれば、口臭が出る人もいます。そういう人はガムやフリスク、ミンティアなどのタブレットを携帯しましょう。ただ人前では、ちょっと不謹慎ですよね・・・。
 
 
そこで私がやってる方法に、ナタデ快息というグミタイプの口臭予防があります。これはガムやフリスクといったものと違い口にしばらく残るモノではなく、噛んで飲み込みさえすればいいのです。即効性がありますし、コミュニケーションを取る際は大活躍しますよ。
 
 
私が行っている方法を、包み隠さずお教えしました。これだけ行えば、たとえ毎日お風呂に入れなくても十分身だしなみを整えれますからね。ぜひ実践してみていただければ幸いです。
 

まとめ

 
今回、入浴できないときの身だしなみ方法についてお伝えしました。意外と簡単な方法で、清潔に保つ事が出来るんですよね。まずは継続する事が、重要になってくるのです。
 

 
私が教えた方法をこなせば、毎日風呂に入らなくても十分に清潔を保てますからね。その分の時間も短く済み、有効活用出来ます。ぜひ実践し、毎日の身だしなみを整えておくといいですよ。