アンプティサッカーというスポーツがあります。ご存知ですか?障害者スポーツの1つなんですが、どのようなルールなのでしょうか?
今回はアンプティサッカーについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
アンプティサッカーとは?
まずは動画で、アンプティサッカーを見ていただけるとありがたいです。
アンプティサッカーは、病気や事故で手足を切断した選手がプレーするサッカーです。特別な器具は必要とせず、クラッチを用いてプレーできます。
日常生活で使用する杖のこと。
手足に障害を持つ人にとって、最も気楽に楽しめるスポーツと言えるのでしょうね。
ルール
アンプティサッカーは、通常のサッカールールに従っています。その他に、以下が適用されるのです。
- ≪ルール≫
- 7人制競技:(フィールドプレーヤー6名、ゴールキーパー1名)
- 試合時間:前後半25分・10分ハーフ
- フィールドプレーヤー:下肢切断者
- ゴールキーパー:上肢切断者
- クラッチ:移動のために使用、故意にボールを操作することはできない(ハンド)
- タッチラインをボールが割った場合:スローインではなくキックインでゲームは再開
- オフサイドルール:適用されない
- ≪注意事項≫
- フィールドプレーヤーは転倒した状態でボールを蹴ることはできない
- 選手交代は何回でも可能である
- クラッチでの暴力行為は即退場
応じた内容のルールや注意事項があるのです。
特徴
アンプティサッカーは、参加者の多様性が特徴です。というのも一般のスポーツは性別ごとに大会が開かれ、また障害者スポーツではその障害の種類や部位や程度によってクラス分けされています。
しかしこの障害者スポーツは性別・年齢・障害の度合いに関わらず、皆がひとつのボールを追うのです。
日本ではプレーできる環境を整えることが優先され、10歳以下でも女性だとしても日本代表になれるチャンスはあるのです。
歴史
アンプティサッカーの歴史は新しく、1980年代にアメリカで負傷兵のリハビリの一環として始まったとされます。
日本においてはさらに歴史が浅く2008年から。というのも、ブラジルからエンヒッキ・松茂良・ジアスが来日を機に普及が始まりました。
そして19歳の時に仕事で来日したとき、日本にチームがないことを残念に思っていました。しかし職場で、知的障害者サッカーの指導者をしていた杉野正幸日本代表監督に出会います。
杉野は彼を通じ初めて「アンプティサッカー」の存在を知り、彼のプレーに感銘を受けたのです。
二人は地道な普及で人を集め、チームとしての活動を始めます。その結果、2010年に世界アンプティサッカー連盟からその年のW杯出場の打診を受けたのでした。
後に「日本アンプティサッカー協会」(JAFA)が設立され、日本代表チームを結成。10月の第8回W杯アルゼンチン大会に出場したのです。
現在の日本では、日本アンプティサッカー協会(JAFA)が統括しています。
さいごに
アンプティサッカーは障害者スポーツになりますが、選手はハンディーをものともせず巧みに操るボールさばきが魅力的。あなたもそのプレーを生で見てみませんか?今まで以上に盛り上がることを願っています。
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