車椅子テニスは、障害者スポーツのテニス競技です。ラケットを持ったままの状態で、車椅子を操作する技術を要します。正確で力強いサービスと激しく打ち合うラリーが魅力的で、見てても存分に楽しめるのです。
今回は車椅子テニスにスポットを当てて、お伝えしようと思います。
車椅子テニス用の車椅子
まずは動画で、車椅子テニスを見てみましょう。東京パラリンピック2020に向けて、期待の新星が現れたのを特集したものです。
動画で見たように選手が使用する車椅子は生活用と異なり、競技用として作られています。タイヤは、素早いターンができるよう八の字型ですね。
また背もたれはなく、転倒防止用のキャスターが取り付けられているのです。選手それぞれの体に合わせてシートの厚さや高さ、タイヤの角度などオーダーメイドされています。
ルール
ルールは動画でも言っていたように一般のテニスと変わりなく、コートの広さもネットの高さも同じです。
ただ2バウンドまでが大丈夫で、3バウンドする前に打ち返す必要があります。またサービスを始めるには静止し、全ての車輪がラインに触れてはいけません。
その他に、臀部を浮かしてはいけないことです。さらに足を使ってブレーキや方向転換をすること、地面に足をつけることも禁止されています。
ただし車輪を使い車椅子操作できない場合のみ、片足を使うことは認められているのです。
クラス
大会では性別や障害の種類、程度によって分けられた以下の4クラスごとに試合が行われます。
- 「男子」
- 「女子」
- 「クァード」
- 「ジュニア」
四肢(両腕と両足)麻痺を意味する(クァードプリジア)の略称。
クァードは下肢だけでなく上肢にも麻痺がある、障害が重い選手が出場するクラスです。握力を補うためにラケットと手をテープで巻いて、固定することが認められています。
また三肢切断の選手も、電動車椅子を使用する選手もプレーしますよ。ダブルスでは、男女でペアを組むことが可能です。
種目は一般のテニスと同様、シングルス戦とダブルス戦ですね。
- 「男子シングル」
- 「男子ダブルス」
- 「女子シングル」
- 「女子ダブルス」
- 「クァードシングル」
- 「クァードダブルス」
以上のように6種目となっています。
なお「クァードシングル」「クァードダブルス」は、アテネパラリンピックからの正式種目です。
大会
大会は国際テニス連盟(IFT)のルールに沿って、競技が行われます。「四大大会」「グランドスラム」はIFTが定めた世界で、最も大きく権威ある4つの国際トーナメント大会を指す言葉です。
世界が注目するこの大会は「車椅子部」が設けられ、同時開催することで熱い戦いを盛り上げています。
グランドスラムで多く優勝した国枝慎吾選手や上地唯選手は、世界でも注目されていますよ。
日本国内でもITFが定めた大会は、多く開催されています。中でも毎年に福岡県飯塚市では開催されている、「JAPAN OPEN」が国内で最も大きいですよ。
車椅子テニス 2020東京パラリンピック日程とは?
2020年に東京でパラリンピックが開催されます。車椅子テニスは、正式な競技種目になっているのです。
日程が決まっていますので、記載しておきますね。
【車椅子テニス】
8/25 | 8/26 | 8/27 | 8/28 | 8/29 | 8/30 | 8/31 | 9/1 | 9/2 | 9/3 | 9/4 | 9/5 | 9/6 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
【8月28日】 11:00 – 20:00 | 【8月29日】 11:00 – 20:00 | 【8月30日】 11:00 – 20:00 | 【8月31日】 11:00 – 20:00 | |
【9月1日】 決勝 11:00 – 20:00 | 【9月2日】 決勝 11:00 – 15:00 | 【9月3日】 決勝 11:00 – 15:00 | 【9月4日】 決勝 11:00 – 15:00 | 【9月5日】 決勝 11:00 – 15:00 |
素早い車椅子の巧みな技を、生で見てみませんか?ラリーになれば、ついつい釘付けになっちゃいますよ。
さいごに
車椅子テニスは障害者スポーツの代表とも言われますが、まだまだ日本では周知されていません。東京パラリンピック2020に向け、もっともっと盛り上がることを祈っていますね。
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