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2020パラリンピックのフェンシングとは?ルールは難しい?日程も解説!

パラリンピック

 
 
パラリンピックフェンシングという競技をご存知でしょうか?名前を聞くだけで障害者スポーツとわかるのですが、どのようなルールや種目があるのでしょう?
 
 
今回はパラリンピックフェンシングについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。

 

 

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パラリンピックフェンシングとは?

 
まずは動画で、車椅子フェンシングについて見ていただけるとありがたいです。

#11 車いすフェンシング編 60秒【TOKYO SPORTS STATION】(音声なし)

 
 
パラリンピックのフェンシングは車椅子フェンシングと言い、下肢に障害のある人が対象の競技で、オリンピックのフェンシングと同じルールになります。

フェンシング
 
 
ただ車椅子をピストと呼ばれる装置に固定し、上半身だけで戦うのです。そのため相手との距離が一定で、フットワークを使うことができません。
 
 
勝負を分ける重要なポイントは、剣さばきのテクニックやスピード。さらに相手の距離が常に近くて気が抜けず、強い集中力と精神力が必要な競技です。
 

ルール

 
車椅子フェンシングは車輪上の中央線に対し、110度の角度で固定されます。位置は競技前の距離計測で決定され、車輪がピスト上に設置されるのです。

また車椅子間の距離は、フェンサーの腕の長さに応じて調整します。

≪フェンサーとは≫
フェンシング選手のこと。

 
クッションは、最高10㎝までの高さが使用可能です。
 
 
試合時間は以下になります。
 

    【個人戦】

  • 予選では、3分間で5トゥシュの先制点で行う
  • 決勝トーナメント戦では、3分間を3セット9分間行う(15点トゥシュ先取制)

 

    【団体戦】

  • 団体戦(3人)では、1人が3分間5トゥシュ先取制の試合を3セットずつ行う
  • 最高9セット中に45トゥシュ先取か、タイムアップ時点で得点の多い方が勝ち
≪トゥシュとは≫
突くこと。

 
個人戦、団体戦とも、同点の場合は1分間の延長戦がサドンデス方式で行われます。

≪サドンデス方式とは≫
先に得点した方が勝利者となってゲームが終了すること。

 

用具と装備

 
車椅子フェンシングの使用するユニホームやマスク、金属製の剣は、一般のフェンシングと同じものです。また電気信号によって判定する電気審判器を使いますよ。

電気審判器
 
 
車椅子フェンシングのクラス分けは選手の座位バランス能力などにより、カテゴリーAとBの二つにクラス分けされています。
 

    【カテゴリーA】

  • 腹筋があり、十分な座位バランスがある

 

    【カテゴリーB】

  • 腹筋がなく、座位バランスがない

 
障害の程度により、平等を保っているのです。
 

種目

 
車椅子フェンシングは、フルーレ、エペ、サーブルという3種の武器があります。これらがそのまま種目名となっており、競技種目はカテゴリーAとBに分かれ行われて以下の通りになるのです。
 

    【フルーレ】攻撃権があり、胴体(胸・腹・背中)のみを突くことで得点となる
     

  • 個人 カテゴリーA(男子/女子)
  • 個人 カテゴリーB(男子/女子)
  • 団体 (男子/女子)

 

    【エペ】攻撃権がなく、先に上半身を突けば得点となる
     

  • 個人 カテゴリーA(男子/女子)
  • 個人 カテゴリーB(男子/女子)
  • 団体 (男子/女子)

 

    【サーブル】攻撃権があり、上半身の突きまたは斬ることで得点となる

    ※手の甲を覆う大きなガードがあり、有効面は上半身であるが手の甲は除く

     

  • 個人 カテゴリーA(男子/女子)
  • 個人 カテゴリーB(男子/女子)

 
エペでは剣で突いても反応しないよう、金属が使用されたスカートを下半身全体に装着するのです。
 

歴史

 
車椅子フェンシングは、中世ヨーロッパ騎士道として発達したフェンシングが元の障害者スポーツ。19世紀末には、ヨーロッパ各地で行われるようになります。

ただルールがばらばらだったので、競技ルールを統一するために1913年国際フェンシング連盟がパリに設立しました。
 
 
ちなみに1960年第1回ローマパラリンピック大会から、正式競技とされています。現在はアメリカやアジアなど、約40か国で行われているのです。

日本では、1998年に日本車椅子フェンシング協会が設立。日本人選手はシドニー大会、アテネ大会、北京大会まで3大会連続の出場を果たしています。
 

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2020パラリンピックフェンシングの日程

 
車椅子フェンシングは、2020年に開催される東京パラリンピックの正式書目に決まっています。日程が発表されていますので、記載しておきますね。
 
 
【車椅子フェンシング】

8/258/268/278/288/298/308/319/19/29/39/49/59/6
        
【8月26日】
決勝
9:00 – 12:45
14:45 – 17:35
【8月27日】
決勝
9:00 – 12:30
14:30 – 19:05
【8月28日】
決勝
9:00 – 12:30
14:30 – 19:05
【8月29日】
決勝
8:30 – 15:00
17:00 – 21:00
【8月30日】
決勝
8:30 – 15:00
17:00 – 21:00
場所:幕張メッセ Bホール

 
かけひきを生で見ると、すごい迫力ありますよ!
 

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おわりに

 

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車椅子フェンシングは接近戦で目まぐるしい攻防がくり広げられ、駆け引きのスピード感が魅力的です。お互いに相手のすきを狙い、目にも止まらない速さの攻撃は一般のフェンシングに劣りません。
 
 
時には車椅子がピストごと傾くほどの激しさも見られる、過酷で迫力のある競技です。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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