東京パラリンピックと聞けば、2020年に開催される大会を思い浮かべると思います。しかし、過去に一度行っているのを知らない人が多いかもしれませんね。
今回は、東京パラリンピック1964と2020について見ていきます。それではいってみましょう。
東京パラリンピック1964とは?
東京パラリンピック1964は、1964年に東京オリンピック開催後に行われた国際障害者スポーツ大会を言います。
第2回パラリンピック東京大会とも呼ばれていました。というのも、第1回は1960年にローマで開催された大会が世界で最初のパラリンピックなのです。
大会の発端は、ストーク・マンデビル病院院長であるルートヴィヒ・グットマンが開催した、アーチェリー競技会。毎年開催されたことから、1952年には国際大会となったのです。
イングランド南東部のバッキンガムシャーのアイルズベリーにある公共病院。
第2回のパラリンピック東京大会は、2部構成で開催されました。
- 第1部 - ストーク・マンデビル競技大会
- 第2部 - 全ての身体障害を対象にした日本人だけの国内大会
国際的には、第1部のみがパラリンピック東京大会とされていますが、日本国内では第2部も含めたすべて合わせて呼ばれることが多いですね。
またパラリンピックは、日本でつけられた愛称です。パラプレジアとオリンピックの造語となる「パラリンピック」の名称が注目され、知名度が向上しました。
対まひ者(両下肢まひ者)のこと。
ちなみに当時は大会開催にあたって資金難でしたが、坂本九さんのチャリティーコンサート等で寄付金総額5,000万円が集まりました。また大学生等156人が通訳ボランティアとして、さらに陸上自衛官101人が選手の移動介助に協力。
その他に自動車メーカーが、海外でも珍しいリフト付きバスを特注で9台製造しました。オリンピック村や競技会場の段差解消はもちろん、スロープや手すりといったバリアフリーも短い時間で間に合わせたと言われています。
東京パラリンピック1964の詳細
東京パラリンピック1964は、1964年11月8日から11月12日に日本の東京で開催しました。第1部では22か国354人の選手が参加で、そのうち日本人選手は53人です。競技数は、9競技144種目でした。
- 開会式 11月8日(パラリンピック選手村)
- 閉会式 11月12日
- 開催宣言 葛西 嘉資 ※当時、日本障害者スポーツ協会名誉会長
- 選手宣誓 青野 繁夫 ※水泳・車いすフェンシング〈サーブル団体〉に出場
- 選手団長 中村 裕 ※整形外科医。葛西会長とともに、大会開催に尽力した
- 主競技場 代々木公園陸上競技場
- 【日本メダル数】
- 金メダル 1 卓球男子ダブルス(猪狩靖典・渡部藤男)
- 銀メダル 2 車椅子フェンシング他
- 銅メダル 3 水泳男子自由形50m他
まだまだ参加人数が少ないと言われていましたが、300人以上集まったのであればそれはそれで大きな大会になったと思います。
東京パラリンピック2020
東京パラリンピック2020は、2020年8月25日から9月6日まで日本の東京で開催されます。第16回夏季パラリンピックで、競技数が22競技537種目です。
大会に向け、多くの動画が公開されています。今回は、パナソニックが公開している陸上編を見てみましょう。
頑張っている姿って素晴らしいですね。
2020年の東京大会は以下の3つを基本コンセプトとし、史上最もイノベーティブ(革新的)で世界にポジティブな改革をもたらす大会にしたいと考えているのです。
- 全員が自己ベスト「すべての人が自己ベストを目指し」
- 多様性と調和 「一人ひとりが互いを認め合い」
- 未来への継承 「そして、未来につなげよう」
なお、 ”スポーツには世界と未来を変える力がある” をビジョンに、大会運営が行われます。どのようになるのか、今から楽しみですね。
さいごに
今回、東京パラリンピック1964と2020にスポットを当てていろいろ見てきました。いかがだったでしょうか?
感動させてもらえることを願っていますね。
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