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障害者福祉施設とは?種類はあるの?利用している当事者を取材してみた!

専門用語

 
 
障害者福祉施設がお近くにあるのをご存知ですか?私は障害者ですが、現在利用していません。健常者の関わりない人にとっては、未知の世界だと思うのです。
 
 
今回は障害者福祉施設について、わかりやすく解説します。後半には利用している当事者を取材し、内容を書き出してみました。それではいってみましょう。

 

 

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障害者福祉施設とは?

 
障害者福祉施設とはひとことでいうと、身体障害・知的障害・精神障害のある方を対象にした施設です。病院とは違います。


 
 
障害者福祉施設はさまざまな種類があり、人によって必要とするものがまったく違うのです。

たとえば目が見えない人とうつ病のため部屋から出ることができない方では、支援の内容が違うと思いませんか?かといってニーズの数だけ施設をつくるとなれば膨大な数や種類になってしまうので、ある程度は障害をまとめてあります。
 
 
今まで障害者というと、身体障害者の方を対象とする政策が中心でした。しかし2006年制定の障害者総合支援法により、知的障害者・精神障害者と発達障害者なども加わったのです。より多くの人を支援する方向にカジをきっています。
 

障害者支援施設と福祉ホーム

 
障害者支援施設は障害者総合支援法により、新たにでてきた施設名です。入所の場を提供するだけではなく、福祉サービスを行っています。

実際は身体障害者療護施設や知的障害者更生施設が、名前やサービス内容を法律基準で変更したところが多いようです。総合支援という考えから、身体・知的・精神という文字を外しているところがあらわれているように感じます。
 
 
ちなみに福祉ホームは、低額な料金で障害者がすむ場所やその人にとって必要なサービスを提供する施設です。

福祉施設
 
 
常に介護や医療が必要な方は対象ではありません。日常生活で少しのサポートがあれば、生活していける方が主になります。

また以下のようなものがあります。
 

    ≪社会参加支援施設≫

  • 身体障害者福祉センター、補装具製作施設、盲導犬訓練施設及び視聴覚障害者情報提供施設

 

    ≪知的障害者施設≫

  • 知的障害者更生施設、知的障害者授産施設

 

    ≪精神障害者施設≫

  • 精神障害者生活訓練施設、精神障害者授産施設、精神障害者福祉ホーム、精神障害者地域生活支援センター

 
詳しく解説していきますね。
 

社会参加支援施設

 
身体に障害をかかえていてもその人ができる範囲で就労し、地域の中で生活サポートする施設もあります。地域活動支援センターは働くことがむずかしい障害者が活動などを通し、社会と交流する機会をもてるよう支援しているのです。

参加する人におうじてⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型にわかれており、Ⅲ型は総合支援法前の小規模作業所になります。また地域でうけいれるため、身体障害者福祉センターA型とB型があるのです。A型はスポーツやレクリエーション、ボランティア養成などで、B型はデイサービスが中心ですね。
 
 
障害におうじて治療・訓練・リハビリを総合的にうけることができる、障害者厚生センターもあります。その他に盲導犬訓練施設や補装具制作施設など、目的に特化したものも存在するのです。総合的な支援も大切ですが、一つの障害サポートにしぼった施設も必要ですね。
 

知的障害者施設

 
知的障害者の場合は、未成年のときから障害がある証明がないと療育手帳をもらえない特徴があります。そのため独自のサービスとして児童発達支援センターや放課後等デイサービスなど、子どもを対象にして力を入れているのです。

たとえ知的障害があったとしてもその人の能力にあった仕事をして社会参加をうながす活動にも力を入れており、就労移行支援のための場所もあります。
 

精神障害者施設

 
精神障害者は身体障害者や知的障害者より治療やカウンセリング等により回復する可能性があるためか、社会復帰を前提にした施設の割合が多くなります。とはいえ精神障害に対する偏見は身体障害や知的障害よりまだまだ強いこともあり、一般社会のほうにもまだ課題は多いのが現実です。

無理に世間の風にあてる必要はないと思いますが、回復していく段階でつまづくことが少しでも減らせるよう体制が整えばいいと考えます。
 

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障害者福祉施設を利用する当事者を取材してみた

 
申し遅れましたが私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。個人事業主として自宅で仕事をしているのと両親が健在なので、障害者福祉施設を利用することはありません。

入浴は自宅でできるので社会福祉協議会の訪問ヘルプサービスを利用し、介助をうけているのです。
 
 
私の友人に頚髄損傷者で一人暮らしの方がいます。その彼は労災を受給しているので無職のため、障害者福祉施設を利用していますよ。いろいろ聞いてみると、入浴は月曜日と木曜日に行っているようです。

施設のバス
 
 
施設では何をしているか質問すると、入浴と昼食を食べてくると言っていました。その他は施設で無料Wi-Fiが提供されているのでノートパソコンを持っていき、インターネットで時間を有効活用しているようです。
 
 
さらに突っ込んだ内容で自宅と福祉施設のどちらが快適か聞いてみると、もちろん家の方がいいと言っていました。

福祉施設の不便な理由がこちらです。
 

  • 団体行動で時間に制約がある
  • 何をするにも、場所を移動しなくちゃいけない
  • 職員の顔色を伺って喋らないといけない
  • タバコを決まった場所じゃないと吸えない

 
食事や入浴は、沢山の人がいるので時間が決まっているようです。

入浴介助
 
 
さらに携帯電話がかかってくればまわりの人が気になり、場所移動もしょっちゅうのようですね。何かと職員の顔を見て、お願いすると言っていました。現在は禁煙する人も多いし、施設で喫煙場所もなかなか無いようです。

メリットとしては、仲の良い職員としゃべられるのが嬉しいと言っていましたよ。
 
 
このように書くとデメリットが多いようですが、人との繋がりとか何かと助けられているようです。孤独も防げますからね。人それぞれ、思いは違うようです。
 

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さいごに

 
障害者総合支援法により、身体・知的・精神・発達のかきねを無理に設けることなく障害者を総合的にサポートできる体制づくりが始まりました。確かにその人にあったサービスを受けることができるように、一歩ずつ前進している気がします。

過去に身内の障害を持った方がいたら、社会から隠すかという状況のほうが多かった時代はもう無いのです。障害をただマイナスとしてとらえるのではなく、その人らしさを生かしともに生きていく社会に前進していると思います。

もちろんまだ課題はありますが心のバリアフリーを達成できるよう、一人一人にあった生活が実現できることを願うばかりです。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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