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障害者とアート!定義はあるの?当事者に思いを取材してみた!

障害者

 
 
障害者のアートと聞けば、どのようなものを想像しますか?色遣いが多彩である絵を思い浮かべたり、はたまた写真を考える人もいるでしょう。なにはともあれ、定義はあるのでしょうか?
 
 
今回はその辺も含めて、障害者とアートについて詳しく解説します。後半には当事者となる、知人の脳性麻痺者を取材した内容も記載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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障害者アートの定義はあるの?

 
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄損傷者として車椅子で生活しています。身体障害者手帳1級を持つ、重度障害者になりますね。

私自身、障害者アートと聞いて、パソコン付属のソフトでちょっと描いてみました。四肢麻痺で手の指に障害はありますが、ものの5分もかからず仕上がりましたよ。ゴリラを描いたんですがチンパンジーのような感じでま~へたくそです。

ゴリラ

 
 
ただ私の描いたこの絵は、れっきとした障害者アートに当てはまります。というのも、公的な定義は特に定められていません。

だから障害者が作成した絵画や彫刻、陶芸、書画、写真その他の各種美術工芸作品は、全て障害者アートと言えるのです。もちろん、音楽や演劇等無形の作品や活動も含まれますね。

何回も言いますが私のへたくそな絵は十分に該当するため、上手下手が関係ないのです。
 

障害者アートの意義とは?

 
障害者が作る作品は、自身が持っている芸術的な才能や能力を表現するもの。個性的な思考や感情といった内面等を作品であらわすことにより、生きがいや自己実現を生み出す意義があります。

アート
 
 
作品を発表そして展示や販売等を実施することで、社会との接点や交流が生まれるのです。そのため経済的な自立等も期待できることから、リハビリテーションの意義も有していると言えます。
 
 
ただ障害者アートという呼び方は障害者の語句が用いられることによって、作品の過少評価につながるという意見があるのです。また障害者を特別なものとして捉え、限局視することにつながりかねないと言われています。

近年定着しつつあるノーマライゼーションの理念に、逆行するという指摘もあるのです。

≪ノーマライゼーションとは≫
障害者を特別視せず、健常者と一緒に助け合いながら暮らしていく正常な社会のこと。

 
このことから日本では障害者のアートを、エイブル・アート(Able Art)と呼ぶ動きもあります。
 
 

障害者アートに関しての事業はあるの?

 
障害者アートに関しては、国が事業として扱っています。障害者芸術文化活動普及推進事業と言い、障害者の芸術文化活動の更なる振興を図ることを目的として厚生労働省が平成29年度から実施しているのです。

主な内容は社会福祉法人やNPO法人、美術館等の実施団体に対して活動に係る費用を補助しています。最寄りのセンター一覧ページを記載しておきますね。

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なおこの事業の実施団体は都道府県からの推薦をもとに評価委員会で総合的に評価され、選定されることとなっています。
 

≪事業内容≫

    「障害者の芸術文化活動を行う事業所の「支援拠点」を設置【都道府県レベル】

  • 各事業所に対する相談支援、支援者の育成、ネットワーク作り、展示会の開催等
  • 事業実施計画や進捗状況内容の確認等
  • 芸術作品を制作する障害者や作品の調査・発掘、専門家による評価や企画展による発信等の実施

 

    「支援拠点」を支援する「広域支援拠点」を設置【ブロックレベル】

  • 「支援拠点」に対する相談支援、情報提供等
  • 「支援拠点」が未設置の県の障害者や障害福祉事業所等に対する相談支援等
  • 事業所育成、人材育成のためのブロック研修の開催
  • ブロック内の状況把握、ネットワーク体制の充実

 

    「広域支援拠点」を横断的に支援する「連携事務局」を設置【全国レベル】

  • 広域支援拠点に対する支援
  • 広域支援拠点間の連絡調整、情報共有、意見交換等の実施
  • 全国の情報収集・発信、ネットワーク体制の構築
  • 全国の成果報告のとりまとめ、発信等
  • 障害者団体等との連携

 
芸術活動は作品を通じた障害者の社会参加を、一層促進していくこととされているのです。
 

障害者アートの法律はあるの?

 
障害者アートに関連する法律は存在します。障害者による文化芸術活動の推進に関する法律と言い、平成30年6月13日に公布・施行されました。

内容は、障害者による文化芸術活動の推進に関する施策を総合的・効果的に推進しています。また当事者の個性と能力の発揮及び社会参加の促進を、目的としているのです。
 
 
この法律の制定を契機として従来の保健医療福祉的な視点以外でも、障害者に対してのリスペクト感が増しました。さらに文化芸術活動の側面からの能力により、さらなる社会参加が促進されると期待されます。
 

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当時者を取材してみた

 
私の知人に、書道で文字を書いている脳性麻痺者がいます。言葉(キャッチコピー)は別の人に考えてもらったり作業所でお客さんから依頼を受け、その内容の言葉を書くのです。

書道
 
 
たとえば以前に書いた文字で、「一球入魂」という言葉があります。依頼者がその作品を気に入ってくれ、缶バッチキーホルダーとして作成してくれたようですよ。

他にはイベント等でお客さんと対面してその場で依頼された言葉を書道で書き、ポストカードにして販売したと言っていました。その時は、「お客さんの気持ちを想像して書いていた。」だそうです。
 
 
最後に作品の作成についての目的を取材したのですが、以下のような内容でした。
 

  • 字を書くのが好きだから
  • 自分にとっての仕事を創りだすため
  • お客さんに喜んでもらう
  • 人との繋がりを持つため

 
この彼は電動車椅子で作業所に通っていますが、どうしても社会との接点が少ないようでした。さらに作業所の収入も少ないためお金を生み出すことも考えていたので、ある意味納得できた内容です。だけど根本的な字を書くのが好きだという気持ちが、一番最初に来たのは頷けましたね。
 
 
障害者アートは、目に見えない力強さを感じることが出来ます。また勇気をもらう人もいるでしょう。障害者アーティストの活躍できる場が増えることを、心から願いたいです。
 

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まとめ

 


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今回、障害者とアートについて綴ってみたんですが、私も機会があれば絵を描いてみたいですね。これでも小中学校時の写生大会で、金賞を良く取っていましたから。LINEのスタンプづくりも、できるかもしれませんし。

このブログでも、描いていこうと思います。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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