障害者でも、自動車免許を取得することができるのをご存知ですか?
私自身、実際に自動車学校へ行って卒業して取得しました。現在は、運転歴20数年経つベテランの域。楽しんでドライブしていますよ。
そこで今回は、障害者が自動車免許を取得する方法について、プロセスとともにお伝えします。難しく考える必要はありません。それではいってみましょう!
障害者が自動車免許を取得 方法とは?
車の運転ができるようになると好きな時に、どんな場所へも移動できます。
足の不自由な障害者であれば、とても便利な資格になりますね。
今回の記事は、私自身、車椅子に乗っている頚髄損傷者なので、同じ障害を持つ中途障害者に特化した内容です。もちろん、他の障害を持つ車椅子障害者でも、参考になると思いますよ。ご了承願いますね。
健常者が自動車免許を取得する場合、自動車学校で技能と学科の教習をクリアし、運転免許センターで試験に合格すれば取得できます。
障害者の場合は、まずは自動車学校に入校する為に、適性検査を受けなくてはなりません。脳性麻痺の方や転換性障害がある方は、脳波に関する診断書も必要になってきます。
でも、適性検査はどんな内容なのでしょうか?
これは各都道府県によって、規定が違っていますので、お住い近くの運転免許センターに確認が必要です。車の運転席に自分自身で移動と、車椅子の積み下ろしが、必須項目の場合もあります。
全国共通の内容がこちらです。
- ハンドルを回す事が出来るか?
- ブレーキレバーを押して、ブレーキロックを止める事が出来るか?
見当がつかないと思います。
そこで、過去に私が運転している時に撮ってもらった動画があるので、参考に見てみましょう。
頚髄損傷者の場合、ハンドルを握る事ができませんので、手の装具を固定して片手運転します。アクセルやブレーキも足が動かないので、全部手で行う方法です。
この車の車種は、三菱ランサーセディア、平成13年式。古い車だったので、ハンドルが重かったです。現在は、トヨタのプリウスα。新しい車だと、ハンドルがメチャ軽いですよ。
まずは、身近の運転できる頚髄損傷者にお願いし、運転席に座らせてもらうのがいいでしょうね。
以下を注意してみるのがいいです。
- ハンドルを両方に回せられるか?
- ブレーキロックをかけられるか?
いずれ運転する為に手の装具を購入しますが、サイズを測る意味や経験も含めて、練習させてもらうのがいいでしょうね。できなければ、適性検査に合格しません。
ちなみに、手の装具(5万円前後)や手動運転装置(20万円前後)の購入先がこちら。
10万円の改造費助成が、市町村の福祉事務所からできます。
(車の購入前に問い合わせしてみましょう。)
ただ私は一発で、適性検査に合格できませんでした。なぜなのでしょうか?
障害者が自動車免許を取得 適性検査に落ちた理由とは?
私の場合、ハンドルは左右に回せたのですが、力不足でブレーキロックができず不合格になったのです。そこで、筋力をつけました。と言っても、どんな方法でハンドルを回したりブレーキレバー押す筋力を付けるのか疑問じゃありませんか?
私が今でもやってるのは、セラバンドというリハビリ用のゴム紐で、毎日の空き時間に筋力を付けています。
写真がこちら。
- 右腕 - ハンドル(長時間の片腕に対応)
- 左腕 - アクセル・ブレーキ(ブレーキロックや急ブレーキに対応)
写真は片腕で一方向しか写っていませんが、いつもは内側外側の両方向をしてインナーマッスルを鍛えます。自宅でするのであれば、この方法が一番です。
これはPT(理学療法士)さんに教わったので、確実に鍛えられますよ。実際に長時間の運転で右腕の外側がいつも痛かったのですが、軽減されるようになりました。
また以下の内容は、覚えておいた方がいいでしょうね。
「なだらかな左カーブのハンドル固定が辛い!」
右腕は左腕より気合を入れて、筋力を鍛えておいた方がいいですよ。私でも、まだまだやる必要がありますがね。
それでは次の章で、自動車学校で練習したことについてお伝えしていきます。
障害者が自動車免許を取得 私が自動車学校で練習するまでの経過
私自身、健常者の時は自動車免許を取得していたのですが、更新日を4年過ぎていました。3年までであれば病院の入院証明書があると、適性検査だけで取得できたのです。
では、なぜ早めに更新しなかったのでしょうか?
理由として、こんな風に思っていたからです。
- 車の事故で怪我をしたため、運転するのが怖かった
- 自動車免許を取得するためのリハビリが、面倒だった
昔は今のシステムではなく、何年も病院に居座れました。入院中は共同生活のため、自室でタバコを吸うこともできず規則も多くて早く退院したかったのです。しかし自宅のバリアフリー環境が整っていなく、だらだらと3年も病院に居ることになりました。
その後退院して家で生活したのですが、以下の理由から更新日が4年経った際、自動車免許の取得を思いたったのです。
- 何処へ行くにも、人にお願いしなくてはいけない
- 好きな人が出来ても、家にしか誘う事ができない
- 同レベルの頚髄損傷者が、自動車免許を取得した
そこで運転免許センターに問い合わせると、こんな返事が返ってきました。
「元々健常者時に免許証を持っていたのもあるし、
まず適性検査に合格し、自動車学校に入校です。」
「その後は学科教習はなく、技能教習で合格出来れば、
運転免許センター最後の試験に合格して取得ですね。」
上記の章で言いましたが、軽い気持ちで適性検査を受け、運転する技術も力も無く不合格となったのです。
意地でも合格したかったので、自動車免許取得のためリハビリ病院に入院しました。そこで半年くらい筋力をつけ、運転免許センターで適性検査に合格し、自動車学校で練習できたのです。ただ私の場合は過去に前例がなかったため、自動車学校に入校ではなく練習という形にされました。
現在のリハビリ病院は、免許取得のためだけで入院できない仕組みになっています。
私は病院に入院してまで気合を入れましたが、自宅ででも説明したセラバンドの筋トレはできますので、安心していただければいいでしょうね。
気を付けていただきたいのが、障害者用の改造教習車がすべての学校にないのです。私の住んでいる県内には当時、2か所の自動車学校にしかありませんでした。入校前に、確認しておきましょう。
その後リハビリ病院から自動車学校に、合計2週間くらい送迎してもらって通いましたね。
そして自動車学校の技能教習も、免許センターの試験も合格し、晴れて自動車免許取得になった訳です。取得時の感動は、健常者時に味わえないモノがあったのを覚えています。
障害者が自動車免許を取得 助成金はあるの?
自動車学校に入学するには入学金が20万円くらいと、かなり大きい金額です。障害者割引はあるのでしょうか?
実を言うと、この内容について調べてみたところ、各市町村によって違うようです。私の住んでいる市は、ありませんでした。
一度、お住いの市町村の福祉課に電話し、聞いてみるのがいいでしょうね。入校する前でないと駄目なので、早めをおすすめします。
最後に、おさらいしますね。
- 【自動車免許取得までの流れ】
- 運転免許センターで適性検査(障害者用の教習車がある自動車学校を聞く)
- 入校前に市町村の福祉課へ、自動車学校に入学金の助成があるか問い合わせる
- 適性検査合格後、自動車学校に入校
- 自動車学校を卒業後、運転免許センターで筆記試験
- 試験に合格すると自動車免許証交付
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車の運転ができるのとできないのでは、生活していく上でも大きく違います。
今では私自身、取得しておいてほんと良かったとつくづく思いますよ。頑張っていきましょう。
まとめ
今回、障害者が自動車免許を取得する方法について、私の経験をもとにお伝えしました。いかがだったでしょうか?
チャレンジすることで、世界が広がりますよ。^^
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- 障害者が自動車免許を取得 方法とは?
- 運転免許センターで適性検査に合格する必要がある
- 障害者が自動車免許を取得 リハビリ方法とは?
- セラバンドで両腕を鍛える必要がある
- 障害者が自動車免許を取得 助成金はあるの?
- 市町村によって存在しない場合がある
無理と思っていても、頑張れば取得できますよ。私がそうでしたから。
応援していますね。^^
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