車椅子マークを街中で見たことがあると思いますが、何を指しているのかご存知でしょうか?なぜそんなことを聞くのかというと、本当の意味を知らない人が多いような気がするのです。私自身は車椅子ユーザーなので、よく知っていますよ。
そこで今回は、車椅子マークについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
車椅子マークとは?
車椅子マークは別名で、国際シンボルマークと言うのです。そして本来の意味は、障害を持つ人が利用できる建築物や施設であることを示す世界共通のマークになります。
日本では以下のように呼ばれますが、どれも正しい呼び名ではないのです。
- 車椅子マーク
- 障害者マーク
- 身体障害者マーク
しかし、このサイトでは車椅子マークと呼ばせていただきますね。^^;
マークの形自体が車椅子なので車椅子ユーザーだけイメージされますが、実際は障害者に限らず高齢者・ケガ人も含むのです。
過去に書いた記事があります。時間がある際にお読みいただければ幸いです。
日本ではこのマークを、日本障害者リハビリテーション協会が使用管理しています。正しい理解と普及を努めているのです。
車椅子マークの表示場所とは?
車椅子マークは、生活の身近な至る所に表示されています。たとえば、以下のような場所です。
- 障害のある方が使用する自動車のために確保された駐車場スペース
- 車椅子や障害のある方の利用を考慮したトイレ
- 自動ドアを作動させるためのボタン
- バスや電車など公共交通機関の座席スペース
- ショッピングモールや病院など大きな施設
写真は、ショッピングセンター内にあった優先トイレですね。車椅子マークが表示されています。
このように目を向けてみると、たくさんの箇所にあるのです。
車椅子マークは申請しなくていいの?
車椅子マークを貼り付けた車が、街中で多く見られます。しかし道路交通法上の規制に関係なく、どこでも売られているのです。
そのため、車椅子マークを手に入れるには申請が必要ありません。購入先としては、ホームセンターや100均などでも販売されていますよ。
ただイオンなどの大型ショッピングセンターでは、車椅子マークの書かれた専用駐車場があります。この場合であればイオン店内のインフォーメーションで申請すると、以下の証明書がもらえるのです。
過去に書いた記事があります。お時間がある際にお読みいただければ幸いです。
このような証明書とは違い、車椅子マークはどこでも購入できるのです。そのため、社会人としてマナーある行動をお願いしたいですね。
次の章では、車椅子ユーザーである私の気持ちを少し書かせていただきますね。
車椅子マークについて車椅子ユーザーが思うこととは?
私は車椅子ユーザーですが、車の運転をすることができます。そこで疑問なのが、「なぜ車椅子マークの販売に規制をかけないのか?」といつも思うのです。だってどこだって購入できるのであれば、どんな人でも買うことができて保持することになります。
車椅子専用の駐車場は見たことあると思うのです。斜線が引かてて写真であればオレンジ色の部分になるのですが、意味をご存知ですか?引かれてなくても、幅広いスペースがあります。
実を言うとこれだけ広いスペースがある理由が、私たち車椅子ユーザーは車のドアを全開にしないと乗降できません。そのため、もし車椅子駐車場が利用されていれば簡単に乗り降りできないのです。
というのも一般の駐車場は車と車の間が狭く、ドアを全開にすることができません。もしそのような場所で無理して車椅子ユーザーが車椅子に乗るとなれば、隣の車に傷が付いてトラブルになりかねませんからね。そんな困難を防ぐために、スペースが広いのです。
しかし残念なことに、健常者の方でも車椅子用駐車場を利用される方がおられます。そのようなことがあれば、いざ車椅子ユーザーが利用するときに困ることになるのです。
まとめると、このように思います。
- 車椅子利用者を送迎する車は、一般の駐車場に停め直してもらいたい
- 車椅子マークを貼っている車でも歩ける人は、一般の駐車場に停め直してもらいたい
上記のように書けば、語弊があるように聞こえますが。。。
妊婦さんや足腰の弱い高齢者の方、難病をお持ちの方は車椅子駐車場は利用可能になりますよ。
私が思うに、警備員さんがおられる駐車場は、いつも車椅子駐車場のスペースが空いています。ただ誰もいない場合、「誰も見ていないのなら・・・。」という甘い考えが出るのでしょう。この辺は日本人として、良心に恥じぬ行動をとってもらいたいです。
と言えども、シッカリとした決まりが無いので未だにあやふやな状態になります。早急な対策が必要ですね。
おわりに
車椅子マークは車椅子に乗った人に見えることから、そう呼ばれます。そのため、車椅子の利用者や下肢に障害がある人だけ対象のマークと思えるのです。しかし、最近では高齢者の方や妊婦さんも利用対象になってきています。
本来の意味は障害を持つ人や必要な人、すべての人が利用できる建築物や施設を示すマークです。車椅子マークに対し、正しい理解と利用方法の普及が、必要とされています。
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