車椅子とは、足腰が弱い、また障害を持つ歩行が困難な人が用いる移動手段のアイテムになります。福祉・介護、医療の現場では、車輪の付いた椅子型の福祉用具で重要な存在です。
また本人の意思で漕ぐ自走用と、人の手を借りて移動できる介助用があります。最近では、簡単操作で自由に移動可能な電動式タイプも日常でよく見られるようになりました。その他には、趣味や健康目的で利用するスポーツタイプもあります。
車椅子の定義とは?
車椅子は冒頭でも記したように、福祉や医療現場では欠かせないものになります。ただ車輪があるため、車両になるのでは?と疑問になられる方もいるでしょう。そこで車椅子は、日本の道路交通法でこのように定義されています。
「身体障害者用の車いす」として「身体の障害により歩行が困難な者の移動の用に供するための車いす」を定義し、これを通行させているものは歩行者と同じ扱いを受ける。
車椅子 - Wikipedia
当然のことですが、運転免許証は不要です。次の章では、車椅子の名称について、お伝えさせていただきますね。
車椅子の名称
車椅子を介助するときに介助者が握る部分を、グリップといいます。
その他も部分を書き出してみますね。
- ティッピングレバー…段差を乗り越えたりするときに車椅子の前方を上げるため介助者が踏む部分
- ブレーキ…後輪タイヤを固定するもの(グリップ部分に付いているタイプもある)
- バックサポート…利用者の背もたれ
- アームサポート…肘置き
- フットサポート…足を置くところ
- キャスタ…小さな前輪タイヤ
- 駆動輪…大きなタイヤ
- ハンドリム…利用者が移動のために握る部分
電動車椅子は、バッテリーとモーターが付いたものです。操作するスティック部分を、ジョイスティックといいます。利用者以外による急な移動が必要な時は、電源解除しておくと介助者による移動介助が可能になるクラッチレバーが付いていますよ。
車椅子の選び方
車椅子のタイプは、利用する人に応じて選び方を考えます。少しでも自分で移動することが可能な人は、自走式車椅子を選ぶといいでしょうね。フットサポートの高さも調節できるものがよいです。体にあった座りやすいものを選択が必要で、本人に合っているものを選びます。
トータルで考えると、オーダーメイドが一番です。
また長い時間を車椅子で過ごす方や、身体的に障害のある方には合わせたクッションなどの必要な福祉用具を併用も考えなくてはいけません。
本人が自走できない場合は、移動に介助用を選びます。リクライニング式など、利用者に必要な特殊機能の付いたものを選択する必要があるのです。
身体的な障害を抱えていても利用者本人レバー操作が可能な場合には、電動式車椅子を使用します。
まとめ
車椅子は、移動が困難な人のための福祉用具です。利用者に合ったものを選び、苦痛なく安全に移動できるようクッションを併用することが必要ですね。
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