介護でのコミュニケーションで、大切なことがあるのをご存知ですか?私自身いつもされている当事者なので、知ってもらいたいことがあるのです。
今回は健常者から障害を持って長い私が、介護でのコミュニケーションで基本や大切なことについてお伝えしたいと思います。後半には、私が感じて思う本音をお伝えしていますよ。それではいってみましょう。
介護でのコミュニケーション 定義や基本原則とは?
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活を送っています。日常生活の動作がすべて一人でできなく、介護が必要な状態なんです。手伝ってもらう内容は主に、排泄(便)・更衣・入浴をお願いしていますね。
介護はマニュアルによって、定義や目的が存在します。
- 【介護の定義】
- 利用者の人権尊重及びノーマライゼーションの理念に基づき、自立支援をする事
- 【介護の目的】
- ADLの自立とQOLの向上
人は誰しもが、同様の生活ができる様に支援するべきという考え方
日常生活の中で繰り返し行っている、食事・排泄・更衣・入浴のこと
生命の質・生活の質・人生の質のこと
さらに6つの原則があるのですが、こちらになります。
- 【個別性の重視】
- 人それぞれ生活習慣や価値観がある為、利用者の人権を尊重する
- 介護者自らの価値観を、押し付けないようにする
- 利用者の個性や状態を、柔軟に受け止める
- 【自己決定の尊重】
- 利用者は自分で行動を決定する自己決定権を持っている
- 介護者は利用者を最大限尊重し、自己決定できる情報を提供していく
- 【生活の自立支援の援助】
- 利用者の残存能力を活用し、本人が出来るよう援助していく
- 利用者が不可能な事を把握し、補う姿勢で環境を整える
- 【予防的な介護の視点】
- 事故や疾病をきっかけとした、二次的な障害や合併症を防ぐ予防的な介護
- 【安全への配慮】
- 常に利用者の安全を考慮し、介護を実践する
- 【他職種との連携】
- 医療関係者やその他職種と、常日頃から連携しておく
このように、教科書に書かれているような当然な内容を書き出してみたんですが、もっと大切な部分があると思うのです。次の章で介護される側の私が感じたことを、経験にもとづいてお伝えさせていただきますね。
介護でのコミュニケーション される側の正直な気持ちとは?
冒頭でもお伝えしたとおり過去の私は19歳の多感な時期に事故で怪我をし、トータルで4年近く入院していました。
いろんな人に看護や介護されてきました。まず言えることは裸を見られることがメチャメチャ恥ずかしいですね。そして、介護される側はどうしても立場が弱いことが言えるのです。
看護師さんや介護士さんは、当然に国家資格を持っておられます。しかし私たちのような介護される側は、見ず知らずの異性に排泄介助や入浴介助をしてもらうことになるのです。
お仕事は大変なので、感謝してもしきれません。ただされる側の気持ちを知っててもらえればありがたいですね。この気持ちは、あなた自身がされることを想像すれば、理解できると思いますよ。本当に恥ずかしいんです・・・。
私は若いときから、看護や介護の場面で多くの女性に裸を見られてきましたのでショックが大きかったですよ。これは年齢に関係なく、羞恥心を感じるのが当然ではないでしょうか?だから病院の入院中はなるべく同年代の人ではなく、年配の看護師さんにお願いしましたね。
ただ慣れというのは怖いモノです。年齢が重なるにつれ、恥ずかしさが麻痺していきます。現在は自宅で入浴介助をしてもらっていますが、初めてのヘルパーさんが来たときだけちょっと恥らいを感じますね。時間がたてば平然と喋っていますから。
私の経験を踏まえて看護や介護される側の素直な気持ちをお伝えしますが、ハッキリ言えるのはこちらになります。
私個人の意見がだいぶ入っています。個人差があると思うので、その点はご了承願いますね。
- 排泄介助・入浴介助 = 恥ずかしい
- 食事介助・バイタルチェック・会話 = 嬉しい
- キズの処置・手術前 = 怖い・不安
- 手術後 = 静かにしておいて欲しい
- 指図される = うっとおしい
介護の基本は、自分自身がされたことを想像すると相手の気持ちを把握できると思いますよ。マニュアルでは介護される側の気持ちの説明まで、詳しくしてくれませんからね。参考にしていただければ幸いです。
さらに私が思う、する側の方に知ってもらいたい注意点があるのです。それを詳しくお伝えさせていただきますね。
介護でのコミュニケーション 注意点とは?
この内容は注意点というより、知っておいて欲しい願望になります。私自身は長く入院や介護されている身なので、職員さんの好き嫌いがありましたし現在でもありますよ。あることが決め手になっているのです。
顔の表情がポイントになりますね。というのも、私たちのような看護や介護される側は何かしてもらいたいときにお願いします。
たとえば、このような内容です。
- 着替え
- 排泄処理
- 車椅子の移動
- 物を取ってもらう行為
この他、多岐に渡りますが、私を含めて介護される側は頼むときに顔の表情をチェックします。伝えた際、相手の顔色をうかがうと言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。一瞬でも迷惑そうな顔をされた場合、見逃すことがありません。
私であればその人に依頼は、ほとんどしなくなります。どうしても相手を困らせたくないため、申し訳なくてなかなかお願いできなくなりますね。
気を遣いすぎているのかもしれませんが。。。
結果的に患者さんや利用者さん同士で話すとき、「迷惑そうな顔された・・・。」と話題になることがあるかもしれません。
そのようにならないためにも、介護のコミュニケーション方法について過去に書いた記事がありますので、お時間がある際にでも読んでいただければ幸いです。
表情に出さないことや上記の記事にも書きましたが、これらに気を付けるといいですよ。
- 依頼されても嫌な顔の表情をしないように気を付ける
- 笑顔・質問とオーバーリアクション・謙虚な態度で喋る
- 会話に方言を入れて喋る
オーバーリアクションや低姿勢のテクニックがあれば、誰にでも好まれる職員さんになれると思いますよ。さらに方言を使って笑顔で喋られると、ほんわかした気持ちになりますから。地域の言葉だと、親しみを感じやすくさせてくれるのです。
陰ながら応援していますね。
まとめ
今回、介護でのされる側からの思いを中心にお伝えさせていただきました。いかがだったでしょうか?
少しでも参考になれば、嬉しい限りです。
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- 介護でのコミュニケーション 定義とは?
- 利用者の人権尊重及びノーマライゼーションの理念に基づき、自立支援をする
- 介護でのコミュニケーション 基本原則とは?
- 個別性の重視、自己決定の尊重、生活の自立支援の援助、
- 予防的な介護の視点、安全への配慮、他職種との連携
- 介護でのコミュニケーション される側の正直な気持ちとは?
- 排泄介助・入浴介助 = 恥ずかしい
- 食事介助・バイタルチェック・会話 = 嬉しい
- キズの処置・手術前 = 怖い・不安
- 手術後 = 静かにしておいて欲しい
- 指図される = うっとおしい
- 介護でのコミュニケーション 注意点とは?
- 依頼されても嫌な顔の表情をしないように気を付ける
- 笑顔・質問とオーバーリアクション・謙虚な態度で喋る
- 会話に方言を入れて喋る
患者さんや利用者さんにとってコミュニケーションをとることが、一番嬉しい内容ですからね。
優しく接してあげるよう心掛けが、良いこだと思いますよ。それだけでも私たちは、温かい気持ちになれますから。
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