障害者アーチェリーという競技を見たことありますか?私は車椅子ユーザーですが、過去に一度、体験したことがあります。だけど上手くいかず、諦めたんですがね。慣れていないのもあり、弓を引くのが難しかったです。
今回は障害者アーチェリーについて、詳しく解説します。後半には、2020年に開催される東京パラリンピック時のアーチェリー競技日程も記載してみました。それではいってみましょう。
障害者アーチェリーとは?
まずは動画で、障害者アーチェリーを見ていただければどんなスポーツかわかると思いますよ。頑張っている姿は素敵です。
障害者アーチェリーは弓で矢を射て、的を狙う競技になります。障害のレベルによって、クラス分けされるのです。
では、ルールはどうなっているのでしょうか?
障害者アーチェリーのルールとは?
障害者アーチェリーは一般的なアーチェリー競技のルールに準じて、試合を行います。
使う道具は障害を持つ人が行うスポーツのため、リカーブボウとコンパウンドボウの2種類の弓を使用。
いわゆる一般的な弓で、オリンピックでも使用できるタイプ。
弓の上下に滑車が付いていて、少ない力(リカーブボウの3割程度)で弓を引くことができるタイプ。
クラス区分
障害者アーチェリーの国内競技人口は日本の連盟に登録する競技者数で、およそ230名です。他の障害者スポーツから比べると、ちょっと少ないかもしれませんね。
競技には、その障害の程度に応じて3つのクラス区分があります。
- 【W1クラス】
- 頚髄損傷による体幹を含む四肢麻痺者で、車椅子を使用して競技を行う。
- 【W2クラス】
- 頚髄・胸髄損傷による対麻痺者で、車椅子を使用して競技を行う。
- 【STクラス】
- 立位または椅子に座って競技を行なう。
W1クラスは、障害のレベルが一番悪いです。
使用する弓(リカーブまたはコンパウンド)によって、さらに種目が分けられます。
競技種目
前述のとおり障害者アーチェリー競技は、「クラス区分」と「使用する弓の種類」によって種目が分けられています。なおW1オープンでは、リカーブとコンパウンドのどちらの弓を使用しても良いのです。
- ≪リカーブオープン≫
- 的までの距離=70m
- 使用する的=122cm標的面
- ≪コンパウンドオープン≫
- 的までの距離=50m
- 使用する的=80cm6リング標的面
- ≪W1オープン≫
- 的までの距離=50m
- 使用する的=全寸法80cm標的面(フルフェイス)
競技概要
障害者アーチェリー競技の大会は、いわゆる予選ステージにあたるランキングラウンド。
72回を射た合計点(1射10点満点。最大720点)、個人は1位から64位まで、団体はチーム3人の個人得点を合計し1位から12位までの順位を決める方式のこと。
その結果により、決勝トーナメントの組み合わせが決まるのです。
リカーブオープン及びW1オープンのリカーブ部門は、1対1の対戦形式で決勝ラウンドが行われます。セットごとに勝者2ポイント、引き分け1ポイント敗者0ポイントとして得点を計算していき、合計6ポイント以上先取で勝利です。
なお5セットを終えた時点で同点の場合は1回の射的を行い、より中心近くに矢を射ることができた選手が勝利します。
コンパウンドオープン及びW1オープンのコンパウンド部門における決勝ラウンドでは、1エンドに3回射的(30点満点)を行い、5エンドの合計得点が多い方が勝利ですね。
障害者アーチェリーの歴史
障害者アーチェリー競技の歴史は、第二次世界大戦後のイギリスで始まったと言われています。戦争によって脊髄を損傷し、身体機能・能力の障害を負った患者(主に兵士)に対するリハビリテーションの手段として実施されていました。
このエピソードが示すように、戦争とリハビリテーションは、密接に関係しています。
日本では1964年の東京パラリンピック開催を契機に、障害者アーチェリーが競技として行われるようになりました。1972年のハイデルベルクパラリンピックでは、初めて日本人選手がアーチェリー競技に参加したのです。
その後1976年には、日本身体障害者アーチェリー連盟が設立。さらに後の日本国内での活動や事業は、一層の振興が図られてきました。
ちなみに直近のパラリンピックである2016年のリオデジャネイロ大会には、3名の日本人選手(男子2名・女子1名)が参加しています。
2020東京パラリンピックの種目と日程とは?
障害者アーチェリー競技は2020年に東京で開催されるパラリンピック大会で、以下の種目が実施されます。
- 個人 W1(男子・女子)
- 個人 コンパウンド(男子・女子)
- 個人 リカーブ(男子・女子)
- チームW1(混合)
- チーム コンパウンド(混合)
- チーム リカーブ(混合)
日程が発表されたので、記載しておきますね。
【アーチェリー】
8/25 | 8/26 | 8/27 | 8/28 | 8/29 | 8/30 | 8/31 | 9/1 | 9/2 | 9/3 | 9/4 | 9/5 | 9/6 |
〇 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
【8月28日(金)】 9:00 – 12:00 14:00 – 17:00 | |||
【8月29日(土)】 準々決勝/準決勝/決勝 9:00 – 14:00 17:00 – 21:25 | 【8月30日(日)】 準々決勝/準決勝/決勝 9:00 – 13:55 17:00 – 20:05 | 【8月31日(月)】 準々決勝/準決勝/決勝 9:00 – 13:25 17:00 – 20:25 | 【9月1日(火)】 準々決勝/準決勝/決勝 9:00 – 13:25 17:00 – 20:25 |
【9月3日(木)】 準々決勝/準決勝/決勝 10:00 – 14:00 17:00 – 19:25 | 【9月4日(金)】 準々決勝/準決勝/決勝 10:00 – 14:00 17:00 – 21:25 | 【9月5日(土)】 準々決勝/準決勝/決勝 10:00 – 12:40 17:00 – 20:05 |
今から予定を立てておかないといけませんね。参考にどうぞ~。
まとめ
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障害者アーチェリーをするアスリートは、さまざまなハンディをかかえています。そのため弓を引く方法が、その人によって違うのです。それらを含め、アスリートの巧みな技を見てみませんか?生で応援し、感動をもらっちゃいましょう!
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