車椅子障害者対応の歯科医院を探す方法をご存知ですか?
私自身が車椅子ユーザーなんですが、障害を持った知人から行ける歯科が少ないと聞きました。どうも、車椅子に乗っているという理由だけで断られることが多いらしいのです。そこで困っている人が多いと思い、探し出す方法を記事にしようと考えました。
今回は健常者から障害を持って長い私が、車椅子障害者対応の歯科医院を探し出す方法をお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
障害者と歯科 対応医院を探し出す方法とは?
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、現在は車椅子で生活している頚髄損傷者です。そのため自宅近くの総合病院へ、1ヶ月に1回の定期検診に行っています。
その病院内に歯科があるので、毎月に口腔ケアをしてもらってて苦労せず診察できていますよ。写真は、その歯科外来の外観です。
もしあなたのかかりつけ病院がない場合は、ネットで「○○市 歯科医院」と検索されてみると何件も表示されますよ。ちょっとたいへんですが、その中から順番に電話をかけて車椅子対応か問い合わせてみればわかります。
実際に、私はこの方法で個人の歯科医院を利用したことがありますからね。
現在行っている総合病院の歯科は、過去に医師不在で無かったときがあるのです。
私の過去は、1軒の個人歯科医院に電話で快く受け入れてもらえました。ただ現実は冒頭でお伝えした知人のように、車椅子ユーザーというだけで断られる場合があります。∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!
そのときはどうすればいいのでしょうか?
障害者と歯科 対応医院を探し出す簡単な方法とは?
車椅子と言っただけで、断られるほどショックなことはありません。そこで、簡単に探し出す方法がこちらになります。
「市町村の福祉課に電話する」。
市役所や区役所内にある障害者を管轄とする福祉課で、社会福祉課、障害福祉課と、地域によって呼び方が違います。
そして、車椅子で利用可能な歯科医院を教えてもらえば簡単に見つけられるのです。市の福祉課であればネットワークが豊富なので、たとえわからなくても調べて教えてくれますよ。
ちなみに頚髄損傷者の友人は、移動支援を使って個人の歯科医院を利用しています。彼の場合は、直接に市役所の福祉課へ電話して教えてもらったようです。
まずは問い合わせた際に、このように伝えるといいでしょうね。聞くと丁寧に教えてもらえますよ。
- 「近くに、車椅子ユーザーでも行ける歯科医院はないですか?」
ただ私のように診察台へ一人で乗り移れなく、心配される方がおられると思うのです。次の章ではその内容について、お伝えさせていただきますね。
障害者と歯科 一人で診察台に移乗できない場合は?
一人で移乗できない人にとって、どうやって診察台に移るのか非常に不安になると思います。私もできないので悩みましたが、今は考えたことがありません。
なぜなら私の場合は、歯科助手さん2人が診察台へ移乗してくれるのです。脇と両足を持って、「よいしょっ!」という感じで。(*^∇^*)
さすがに一番最初は診察に行ったとき、移乗をお願いして断られるのではないかと、伝える際に緊張しましたよ。でも言うと快く引き受けてもらえ、今では毎月行っているので手慣れたもので心強いです。
障害者と歯科 車椅子障害者の友人はどうしているの?
私と同様に頚髄損傷者の友人も、一人で移乗ができません。彼の場合は移動支援でヘルパーさんが付きっ切りのため、歯科助手さんと一緒に2人で移乗のようです。
写真は、その彼が移動支援で利用している車に乗り込もうとする瞬間。お願いして、撮ってもらいました。(;´-`)…。
もし診察台に移乗できないことが不安であれば、市役所に電話した時点で伝えるといいですよ。それを考慮したうえで、車椅子で利用可能な歯科医院を教えてくれると思います。
予約のため、あなた自身が一度は歯医者さんに電話しなくてはいけないので、再度そのときに移乗のお手伝いを直接お願いすればいいだけですからね。
このように車椅子ユーザーは手厚くサポートされていて、何一つ心配しなくていいと思うのです。
ただ普段からの口腔ケアは、大変重要になってくると考えます。そこで次の章からは私が気を付けて行なっている内容について、4つのステップで詳しく説明させていただきますね。
障害者と歯科 ステップ①
私は毎日の歯磨きを、朝と晩の合計2回行っています。ただ手にも障害があるので歯ブラシをしっかりと固定して持てなく、磨くのに苦労するのです。
そこで現在は、電動歯ブラシを使って朝晩の歯磨きをしています。製品名が、「スマート・ソニック Smart Sonic」です。値段は、5,000円いかないくらいですね。
使用方法は、写真のように両手で挟んで使っています。
この電動歯ブラシを使うことで、以下のようなメリットがあるのです。
- 充電タイプで、電池を入れなくていい
- 歯ブラシをゴシゴシと動かさなくていい
- 歯にこびりついた頑固な汚れを落とす
- 手で磨ききれない部分の汚れまで落としてくれる
- 4万回以上の微振動で、歯茎のマッサージができる
私はこの電動歯ブラシに替えてかれこれ2年以上経ちますが、毎日の口の中が綺麗にケアできていますよ。
前は、ソニッケアーダイアモンドクリーンを使っていましたが、これでも十分綺麗になります。
自助具を使って歯ブラシを使い自分自身で磨く方法はありますが、電動歯ブラシの方がお手軽ですよ。
自分自身で容易に行えるように補助する道具
障害者と歯科 ステップ②
しかし、どうしても電動歯ブラシだけでは隅々まで綺麗にできません。そこで私は歯磨きの終了後に、歯間ブラシで歯の隙間の汚れを取っています。
年齢とともに歯と歯の間が空いてきて、その部分にカスが詰まるのです。このときに歯間ブラシを使うと、汚れを綺麗に取ってくれますよ。一番奥の歯と歯茎の隙間は、なかなか電動歯ブラシだけでは取りきれませんからね。
ただ歯間ブラシ自体が小さいので、私自身の動かない指で持つことは不可能なんです。
そこで私は、歯ブラシ部分を切り取った棒にテーピングでぐるぐる巻きにして固定し、持てるように工夫しています。これで一人ででも可能になりますからね。最初は慣れないでしょうが、毎日行っているとそれが普通にできるようになりますよ。
さらに私は口腔ケアについて上記2つの方法とは別に、普段から気を付けていることがあります。次の章で、その内容をお答えさせていただきますね。
障害者と歯科 ステップ③
私は甘いチョコレートやお菓子、スイーツなどが大好きです。だけど普段は、間食をしません。
理由を書いた記事がありますので、お時間がある際に読んでいただければ幸いです。
このように日中はネスカフェバリスタでブラックコーヒーを入れ、飲んで過ごしている感じですね。基本的に間食はしませんが、たまに差し入れで少量の甘いモノを食べることはあり、このときに気を付けていることがあります。
その内容が、「食べた後のうがい」です。
方法としては、水や緑茶、ブラックコーヒーで、口の中をゆすぐ感じになりますね。その後、ゴックンと飲み込みます。
写真は、私が毎日飲んでいるカテキン緑茶です。食後はこれで食べカスを口の中に残さないようゆすいで、スッキリさせておきます。
人前で行うとマナー違反なので、コッソリしましょう。^^;
それと誤解を招かないように言いますが、外出や寝る際は、この後に歯磨きをしています。
歯磨きできない状況下でうがいを心がけていることで、私は15年以上、虫歯も歯周病にもなったことがありません。普段から徹底しておけば、痛い思いをしなくて済みますからね。
これとは別に更に私は、口腔ケアで行っていることがあるのです。次の章で、詳しくお教えしますね。
障害者と歯科 ステップ④
私が口腔ケアで更に行っていることとは、冒頭でお伝えした「1ヶ月に1回の歯科受診」です。
私自身、泌尿器科で自己導尿カテーテルをもらうため病院へ定期検診に行っています。その足で歯科で、歯石取りをしてもらっているのです。
同時に担当の歯科衛生士さんは、磨き残しのチェックをしてくれるのです。私は手が不自由な割にはきれいに磨かれているようで、歯周病や虫歯になっていなく器用だと褒められますよ。いつもお世話になっていて、大変ありがたいです。
誰でもそうですが特に障害を持った頚髄損傷者にとっては、歯が本当に大事ですからね。もし入歯になった場合、管理や挿入するのが大変です。
長い目で見れば、普段からの口腔ケアが重要になってきます。口臭予防などの身だしなみにも、最終的に結び付きますからね。参考にしていただければ嬉しい限りです♪
まとめ
今回、私が行っている口腔ケアについて詳しくお伝えさせていただきました。いかがだったでしょうか?
頚髄損傷者は、歯が命なんです!
≪どこかで聞いたセリフ( ̄o ̄;)ボソッ.≫
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- 市役所の福祉課に電話し、車椅子で利用可能な歯科医院を教えてもらう
- 障害者と歯科 一人で診察台に移乗できない場合は?
- 歯科助手さん2人に手伝ってもらう
- 障害者と歯科 車椅子障害者の友人はどうしているの?
- ヘルパーさんと歯科助手さんの2人に手伝ってもらう
- 障害者と歯科 ステップ①
- 電動歯ブラシで歯磨きを、朝晩に行っている
- 障害者と歯科 ステップ②
- 電動歯ブラシの後、歯間ブラシを使う
- 障害者と歯科 ステップ③
- 食後にうがいをする
- 障害者と歯科 ステップ④
- 毎月、歯科検診に行く
口腔ケアはしっかりしておかないと、年齢を重ねるごとに大変になりますからね。手が不自由になれば、口も歯も立派な道具になるのです。
日ごろからのお手入れが、あなたの身だしなみに繋がりますよ。
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