ブラインドゴルフというスポーツをご存知ですか?れっきとした障害者スポーツで、国際的にも有名です。
今回はブラインドゴルフについて、わかりやすくお伝えしたいと思います。それではいってみましょう。
ブラインドゴルフとは?
まずは動画で、ブラインドゴルフについて見ていただけるとありがたいです。
ブラインドゴルフは、視覚障害者が介添え者と一緒に二人一組でプレーする競技を言います。障害者ゴルフの一つで全世界で3,000名程度、日本でも100名程度での競技者がおられるのです。
歴史は古く、1924年(大正13年)にアメリカで発祥しています。事故で失明したミネソタ州のクリント・ラッセルという方が視覚障害者での初めてのプレーがでした。その後、各国で行われる中で独自ルールが発展していきます。
日本でのブラインドゴルフは、半田晴久氏が1988年にオーストラリアで盲人ゴルフ(視覚障害者によるゴルフ)の先駆者であるロン・アンダーソン氏(視覚障害者)と出会ったことが始まりです。
後にゴルフを通じて人柄やプレーに深い感銘を受け、日本で普及させようと同年にブラインドゴルフ倶楽部を設立しました。
翌年10月には、ブラインドゴルフ・オーストラリア・ワールドオープントーナメントに4人の日本人選手が出場。以降の毎年の海外遠征を続け、1990年の大会では全盲女子の部で優勝者が出る成績を残したのです。
ブラインドゴルフのルール
障害者ゴルフは、健常者ゴルフと同じルールや道具を利用してプレーします。
その中でも視覚障害者部門のブラインドゴルフのルールが設けられ、以下3つが加えられているのです。
- 介添え者と二人一組で行われる
- バンカーの地面にゴルフクラブをつけてよい
- プレーの線上に介添え者を置いたままストロークしてもよい
視覚障害者の手助けをし、正しくセットさせてあげる人のこと。
介添え者は選手の目の代わりとなり、対等の立場で二人三脚のパートナーを務めます。当然のことですが、アドバイスを求めることも受けることもできるのです。
ブラインドゴルフのキャディー
ブラインドゴルフの介添え者は、通常のゴルフで言うキャディになります。
役割は健常者ゴルフと同じほかに、安全に快適に誘導する歩行補助も行うのです。また以下のような競技プレーもサポートします。
- 移動時に肩や腕を貸しての歩行介助
- 段差や階段等での、事前の声掛け
- ストローク前に選手を正しくセットする
- ターフを取ったら芝を戻しディボットを埋める
ただ介添え者がキャディーも兼務するのは重労働な事です。そのためブラインドゴルフでは、プレイ中に介添え者とキャディーの一人ずつを同時に使ってよいことになっています。
二人付く際の介添え者の場合は、ゴルフクラブを持ち運びや触れるようなキャディーの役割ができないのです。
さいごに
健常者はブラインドゴルフを通じ、視覚障害者と共有体験することで手助けしていることになるのです。そのため、精神的かつ肉体的向上につながります。
また視覚障害者のクオリティーオブライフ(QOL)を実現。
個人の人生の充実のこと。
明るく発展的な生き方を可能にし、多くのチャンスを生むきっかけを作ることになるのです。
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