福祉車両で車椅子を固定する方法とは?送迎時の注意事項をユーザーが解説

介護

 
 
福祉車両内で車椅子を固定する方法をご存知ですか?私は母が購入し、実際に使用しているので心得ているのです。車内で転倒したくないですからね。^^;
 
 
今回は健常者から障害を持った私が、福祉車両内で車椅子を固定する方法を経験にもとづいてお伝えします。後半には頚髄損傷者の友人に聞いた注意すべき内容も、記載させていただきました。それではいってみましょう。

 

 

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福祉車両(軽自動車)内で車椅子を固定する方法とは?

 
私の母は、先日スズキのスペーシア福祉車両タイプを購入しました。軽自動車なので、見た目も非常にコンパクト。過去に書いた記事があるので、お時間がある際にお読みいただければ幸いです。

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車内のスロープはワンタッチで出せますがスロープの角度が14度と急で、介助者1人で押し上げるのは大変です。そこで電動ウインチを利用し、リモコンを使って車内に楽々入れる機能が搭載されていますよ。
 
 
写真は、その瞬間を撮ってもらいました。通常はこの後ろに介助者がいて、入るサポートをするのです。

まっつん

後ろに倒れないよう、必死に堪えている状態です。^^;

 
 
その時に利用する前方に引っかけるベルトが入るごとに縮んでいき、そのまま車内で固定されるのです。入りきれば、車椅子の付属ブレーキもします。

この他には、車椅子後部に付ける固定ベルトを完備。さらに写真のような胸からたすき掛けと腹部へのダブルでシートベルトをし、ユーザを転倒から守ります。

ここまですれば、事故にならない限り転倒はしないでしょうね。
 
 
しかしまだ慣れないからか、いくつかの恐怖を感じたことがあるのです。次の章ではその内容について、お伝えさせていただきますね。
 

福祉車両で車椅子ユーザーが走行時に感じたこととは?

 
私は何回か利用したのですが、確かにそのまま乗り込めるし乗降時の無理な体勢もしないので快適でした。ただ座席に乗るのと違い、車椅子に乗ったままの状態なので目線が通常より高いのです。
 
 
写真は、目線の高さに合わせて撮ったものになります。見下ろす感じがわかるでしょうか?


 
 
さらにこの状態で車の走行を何回か体験しましたが、以下のように恐怖を感じたのです。
 

  • 座席に座るよりスピードを感じた
  • 道路に段差があれば、必要以上にバウンドした
  • 左右折は遠心力で、倒れそうになった

 
座席に座るよりスピードを感じたのは、車椅子上で目線が高いのとロホクッションでフワフワした状態で座っていたからだと思います。

≪ロホクッションとは≫
褥瘡予防のエアタイプクッション

 
道路の段差でバウンドしたのも同じでしょう。また遠心力を受けやすいのは車椅子ユーザーのバランス感覚が鈍いので、横に弱く倒れやすいのです
 
 
私だけの意見だと、どうも信ぴょう性が薄れてしまいます。そこで次の章では、実際に福祉車両で送迎を利用しているユーザーに聞いた内容もお伝えさせていただきますね。
 

福祉車両で車椅子送迎を利用する友人の話とは?

 
頚髄損傷者の友人は週2回に施設で入浴介助を利用する際、福祉車両で送迎をしてもらっています。私と同じく軽自動車のときもあるようですが、普段はちょっと大きめのワゴンタイプを使用するようです。後部に乗るのはスロープではなく、リフトタイプみたいですね。
 
 
写真は、友人にお願いして撮ってきてもらったもの。帰るために車に乗り込む直前です。

まっつん

職員さんに無理言って撮ってもらったようです。申し訳ない。^^;

 
 
車内では、車椅子のブレーキおよびフックを引っかけて固定するようです。さらに体は、シートベルトをして拘束すると言っていました。
 
 
写真は、福祉車両のワゴンタイプの車内です。車椅子2台も入りそうなくらい広いですね。


 
 
ちなみに注意してもらいたい内容を聞くと真っ先に、荒い運転手さんだと困ると言っていました。
 
 
その細かい内容がこちらです。
 

  • 急発進もそうだが、中でも急ブレーキをされると転倒する
  • カーブはゆっくり旋回しないと、遠心力で転倒する

 
以前に車椅子のシートベルトをかけ忘れ、車内で転倒したことがあると言っていましたよ。急ブレーキが原因で、前転して落ちたようです。施設の送迎バスは軽自動車タイプと違って車内が広い分、転げ落ちるスペースがありますからね。

本当に声を大にし、勘弁して欲しいと言っていたのが印象的でした。^^;
 

福祉車両の運転手に知ってもらいたい注意点とは?

 
私と友人の話からすると、福祉車両の運転手さんに必要な注意点があります。ここまでをちょっとまとめてみますね。
 

  • 通常の健常者の方を乗せるより、さらに慎重な運転が大切
  • 急発進・急ブレーキは絶対にダメ
  • カーブはゆっくりと旋回する
  • 右左折はさらにゆっくり曲がる
  • 直線以外は、状況に応じての声掛けが必要

 
車内に何千万円もするガラスの壺があるのを想定し、ハンドルを握るといいかもです。そのほうがまるで割れ物を扱うように、ゆっくりと安全にスピードを出すと思いますよ。

わかりやすいように車椅子ユーザーのたとえにしましたが、当然のごとく命の方が高価でかけがいのないモノ。丁寧な運転を心がけましょう。
 
 
この記事が少しでも参考になれば、書いた甲斐があります。
 

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まとめ

 
今回、福祉車両で車椅子を固定する方法や送迎時の注意事項を、経験で学んだことや友人の意見を聞いて書いてみました。いかがだったでしょうか?
 
 
運転する側の心配りが、必要になってくるのでしょうね。
 


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    福祉車両(軽自動車)内で車椅子を固定する方法とは?

  • 電動ウィンチのロープ
  • 車椅子後部に引っかける固定ベルト
  • 胸からたすき掛けと腹部への2点のシートベルト

 

    福祉車両で車椅子ユーザーが走行時に感じたこととは?

  • 座席に座るよりスピードを感じた
  • 道路に段差があれば、必要以上にバウンドした
  • 左右折は遠心力で、倒れそうになった

 

    福祉車両で車椅子送迎を利用する友人の話とは?

  • 急発進もそうだが、中でも急ブレーキをされると転倒する
  • カーブはゆっくり旋回しないと、遠心力で転倒する

 

    福祉車両の運転手に知ってもらいたい注意点とは?

  • 通常の健常者の方を乗せるより、さらに慎重な運転が大切
  • 急発進・急ブレーキは絶対にダメ
  • カーブはゆっくりと旋回する
  • 右左折はさらにゆっくり曲がる
  • 直線以外は、状況に応じての声掛けが必要

 
福祉車両の走行中は、以下みたいに逐一の声かけをした方が車椅子ユーザー自身いざというときに対処することが出来ます。
 

  • 「段差があるのでバウンドしますよ!」
  • 「次に右折するのでよろしくお願いします!」

 
自分よがりな運転よりねぎらうように気を遣う運転が、一番良いのでしょうね。
 
 
 

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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