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障害者福祉とは?歴史や当事者の思いを詳しく解説します!

専門用語

 
 
障害者福祉と聞いて、まず初めにどんなことを思い浮かべるでしょうか?人それぞれ違うと思うのですが、車椅子を使うユーザーや目が見えない方や、バリアフリーについてかもしれません。また24時間テレビを思い出される方もいるかもしれないですね。
 
 
今回は障害者福祉について、わかりやすく解説します。後半には私以外の当事者意見も聞き、掲載してみました。それではいってみましょう。

 

 

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障害者福祉の歴史(第二次世界大戦以前)

 
障害者のいない時代は、人類が誕生してからなかったと思います。しかし一人の人間として対等に扱われるには、かなりの時間がかかりました。なぜなら健常者であったとしても、まともな扱いは身分によってされないことがあったのです。

女性というだけで、一人前として見られなかったのが当たり前の時代。それ以上にハンディをもっている人は、差別されることが社会の常識でした。

たとえばヨーロッパ中世を舞台にしたドラマ、「ゲーム・オブ・スローンズ」の中で小人症の男性が出てきます。その彼は、かなり差別の言葉を浴びているのです。

ヨーロッパ中世
 
 
大半の人間はその日の食糧を確保するのに苦労した時代で、弱者を考える余裕がありませんでした。教会などはある程度頑張っていたとは思いますが、庶民は自分の生活をまもるだけで精一杯だったのです。

そのため、貧しい人を助けるための法律ができたのは産業革命以後のこと。ようやく弱者に対し、食べ物を与える余裕ができたのです。しかし障害者福祉の始まりは、まだまだ先になります。
 

障害者福祉の歴史(第二次世界大戦以後)

 
日本では1949年の身体障害者福祉法の成立が、国を挙げて障害者福祉の始まりになります。戦後すぐということで、戦争で体に障害を負った方々が多かったのがきっかけです。

怪我
 
 
法律は軽度の障害者に関してが多く、重度障害者や知的障害者が対象外とされてまだまだ不十分な内容でした。当時は、多くの日本人が貧しい生活を強いられていたころです。

しかし高度経済成長期に入り、重度障害者・知的障害者に対する制度も一歩ずつ前進していきました。社会が豊かにならないと障害者福祉がともに発展していかないのは、いたたまれなく感じてしまいます。
 

障害者福祉が措置から契約へ

 
それまでの障害者が福祉サービスを受けるのは、行政主導で決められていました。時代が進むと、自己決定権について理解が深まるようになったのです。

そしてどんな障害があったとしても、自分の人生は自らで決める権利を制度として整えられました。2003年に成立した支援費制度です。これにより、障害者自身の意思決定で反映されるようになりました。

障害者福祉
 
 
といってもこれがなかなかすぐにはうまくいかず、2006年障害者自立支援法に改められます。さらに試行錯誤され、2013年に障害者総合福祉法(現在の障害者総合支援法)が成立することになったのです。
 

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障害者福祉について思うことを当事者に取材してみた

 
申し遅れましたが、私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り頚髄を損傷して車椅子で生活しています

住んでいる場所は富山県の田舎のため、まだまだ障害者福祉について浸透していないと思いますね。一番は、建築物や外出先でのバリアフリー化がすべてにおいて行われていません。

歩道橋の階段
 
 
私の頚髄損傷者 友人にも障害者福祉について取材してみたんですが、言われたのが以下の内容です。
 

  • 駅のバリアフリー化が進んでいない
  • バスが祝日だと運行していない
  • 福祉タクシーを使うと料金が高い
  • 移動支援は、祝日だと利用できない

 
友人は駅の近くに自宅があるため、車の運転もできますがよくローカル線を利用します。ただ沿線の駅には構内までスロープが付いていない場所も多く、さらには改札口さえ通れない所もあると嘆いていました。

また線路を挟んだ向かいのホームにはほとんどの駅でエレベータが無いので、利用できないと言っていましたよ。

さらにバスは祝日運行していないし、平日でも1時間に1本のペース。福祉タクシーは、繁華街まで出るのに片道1万円かかるというから驚き。移動支援を使おうと思えば祝日はやっていなく、平日だと15:00まで帰宅という制約があるそうです。

聞くだけで自由に好きな時に行動できないと思えませんか?これが田舎の現実です。日本全体が障害者福祉に力を注げられることを願いたいですね。
 

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さいごに

 
障害者福祉の始まりは、それほど昔の話ではありません。ただ精神障害者や発達障害者福祉の話になると歴史が新しいだけでなく、まだまだ課題は山積みです。そう考えると、新たな障害者総合支援法が改正されるのもそれほど先の話ではないかもしれません。

言い換えれば、まだまだこれから良くしていける可能性がたくさんあるということです。どんな重度な障害を持っていたとしても、かけがえのない一人の人間として大切なこと。これからの障害者福祉の歴史が明るくなって欲しいですね。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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