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車椅子ユーザーが外出した時バリアとなる場所とは?介助の注意点は何?

車椅子

 
 
車椅子ユーザーにとって外出時にバリアとなる場所をご存知ですか?私自身が車椅子で生活しているので、身をもって知っているのです。転倒して怪我したことがあるので、本当によくわかりますよ。だってもう痛い目にあいたくないですからね。^^;
 
 
今回は健常者から障害を持った私が、車椅子ユーザーにとって外出時にバリアとなる場所についてお伝えしたいと思います。後半には当時者でないとわからない気持ちを、書かせていただきました。それではいってみましょう。

 

 

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車椅子ユーザーが外出でバリアと思うこととは?

 
私は車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。手に障害があるので握力は無く、写真のように手のひらでタイヤ部分を押して自走するのです。

頚髄損傷者が自走する
 
 
そんな私が外出時にいつも思うのは、アスファルトの路面を漕ぐこと自体が重りを引っ張っているよう重く感じます。

どうしても自宅の廊下と違い、デコボコして摩擦が多くなって自力だと大変になるのです。これは車椅子ユーザーすべての方が、思われているのではないでしょうか?
 
 
さらに道路では直進さえ重く感じるのに180度方向転換するとなれば、精根尽き果てますからね。このように外出時は、アスファルト自体がバリアになってしまうのです。

アスファルトの路面
 
 
また道路の路面は水はけを良くするため、大袈裟に言えばカマボコ状の形となっていて両サイドが傾斜しています。この状態で端を自走すると、側溝に落ちかかることがあるのです。だから道路を漕ぐときは、中央部分が凹凸も少なく安定しているのでそこを通って前進します。
 
 
次の章では外出したときにバリアとなる具体的な場所を、写真を使ってお伝えさせていただきますね。
 

車椅子ユーザーが外出でバリアになる場所

 
外を見渡すと、大小さまざまな段差があるのに気が付きませんか?写真は10センチ以上ありますが、これ以上や小さいものなんて至る所にあります。

段差
 
 
ちょっとした数センチの段差でも車椅子で走行中に前輪が引っ掛かり、転倒に繋がりかねないのです。歩くのであれば難なく通過できますが、車椅子ユーザーにとっては非常に困る場所になります。
 
 
さらに危険な箇所が存在するのです。それが、グレーチング(側溝の蓋)の穴になります。

写真のように、私はこれまでこの穴に車椅子の前輪がはまり、何回も道路で転倒しましたからね。先日も外出した際に転がり落ちてしまい、手や腕が擦り傷を負ってしまいました。本当に怖い場所なんです。

側溝の穴に前輪が落ちる
 
 

また他の障害者が必要なモノも、時にはバリアに変わってしまいます。それが視覚障害者のための点字ブロックです。

写真のようによく見ると凹凸が激しいので、車椅子の前輪が引っ掛かって転倒しやすくなります。今では段差が少ないバージョンも出ているようですが、まだまだ車椅子ユーザーにとってバリアになる箇所ですね。

点字ブロック

 
 
上記の他にも私の住んでいる県には、富山市と高岡市に路面電車が走行しています。写真は、富山市の街中を走るライトレールです。

富山ライトレール

 
 
下の写真は高岡の万葉線になりますが、横断歩道上でも線路があるのが分かると思います。富山市と高岡市の路面電車が走る区間には、道路上に線路が張り巡らされているのです。

高岡万葉線

 
 
横断歩道を利用する際この溝に車椅子の前輪がはまり、大きなバリアとなってしまいます。

実際に私の車椅子ユーザー知人は引っ掛かってしまい、道路の真ん中で見事に転倒したと言っていました。横断歩道の信号は赤になるし、車も多く走っていたため相当ビビったようです。最終的に心優しい歩行者の方数名に助けてもらい、車椅子の乗降を手伝ってもらったようですよ。
 
 
このように健常者の方ではわからないバリアになる箇所が、外出すればいっぱいあるのです。車椅子の介助をする際はこれらの内容を踏まえ、十二分に気を付ける必要があります。
 
 
ここまでをまとめてみますね。
 

≪車椅子ユーザーが外出でバリアになる場所とは≫

  • アスファルトの路面を自走するのが重い
  • 至る所にある大小様々な段差が車椅子の前輪に引っ掛かって転倒しやすい
  • グレーチングの穴に車椅子の前輪がはまって転倒しやすい
  • 点字ブロックに車椅子の前輪がはまって転倒しやすい
  • 路面電車の線路の溝に車椅子の前輪がはまって転倒しやすい

 
 
それでは次の章で、サポートする際の注意点について私なりに思うことをお伝えさせて頂きますね。
 

車椅子ユーザーを介助する前に気を付けること

 
まずサポートする方は、車椅子ユーザーすべての介助をしなくてはいけないという固定観念を捨てなくてはいけません。というのも私のように車椅子を押してもらえて感謝する人もいますが、困ると感じる人もいるのです。
 
 
写真は、今年の24時間テレビ募金ボランティア時にKNB本社ビルに入るときですね。わかりづらいですがここでも若干の傾斜がありましたので、押してもらえて助かりましたよ。

車椅子を押してもらう
 
 
私自身、車椅子を押して欲しいときはそのように伝えます。しかし車椅子ユーザーで、言わない人が多いのも現実です。

そこでサポートする前に、「車椅子を押しましょうか?」という一言を聞いてみるといいでしょうね。その反応に応じて介助する内容が違ってきます。たとえ車椅子を押す必要がない人でも会話することで、コミュニケーションのサポートに繋がりますからね。
 
 
写真のスロープの角度は、結構急なんです。このときは学生さんにガッツリ押してもらいましたよ。

坂になっている

 
 
それでは次の章で、介助する際の注意点などをお伝えさせていただきますね。
 

車椅子ユーザーを介助する際の注意点

 
もしサポートして欲しい応答があった場合は、常に車椅子から転倒しないように細心の注意を払わないといけません。
 
 
私のような頚髄損傷者は胸から下の感覚が無く、腹筋が利いていないのです。だからチョットの衝撃で踏みとどまっていることはできず、車椅子から転倒してしまうことになります。擦り傷どころか、骨折することになるかもしれません。
 
 
そのようにならないためにも、以下のように注意する必要があります。
 

  • スピードを出して車椅子を押さない
  • 急坂を前進で下るのではなく、バックで下る
  • 段差がある場合は、ゆっくりと通過する
  • 側溝の穴があった場合、車椅子ユーザーの指示に従う

 
車椅子ユーザーは、その都度サポート方法を伝えてくれると思いますよ。
 
 
写真は、24時間テレビ募金ボランティアをしてくれた学生さんと終了後にココスに行ったときです。

出口の坂を下るとき、自分の身体が前に倒れないよう肩を押さえて下ってもらいました。私はこれをされるだけで、転倒する可能性が低くなるため安心できましたからね。

坂で手をかざす
 
 
もし坂を前進で下る場合は、このような配慮がいいと思いますよ。何も言われない場合でも、細かな心配りが必要ですね。
 
 
最後にこの章をまとめてみますね。
 

≪車椅子ユーザーを介助する際の注意点とは≫

  • 車椅子ユーザーにサポートしていいか問う
  • スピードを出して車椅子を押さない
  • 急坂を前進で下るのではなく、バックで下る
  • 段差がある場合は、ゆっくりと通過する
  • 側溝の穴があった場合、車椅子ユーザーの指示に従う

 
 
このように車椅子ユーザーをサポートする際は、細心の注意が必要なんです。常に気を配れば、楽しくお手伝いできると思いますよ。あなたを応援しています♪
 

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まとめ

 
今回、車椅子ユーザーのバリアとなる場所を中心にいろいろ書き出してみました。いかがだったでしょうか?
 
 
参考にして頂ければ、書いた甲斐があります。
 
 

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    車椅子ユーザーが外出でバリアになる場所とは?

  • アスファルトの路面を自走するのが重い
  • 至る所にある大小様々な段差が車椅子の前輪に引っ掛かって転倒しやすい
  • グレーチングの穴に車椅子の前輪がはまって転倒しやすい
  • 点字ブロックに車椅子の前輪がはまって転倒しやすい
  • 路面電車の線路の溝に車椅子の前輪がはまって転倒しやすい

 

    車椅子ユーザーを介助する際の注意点とは?

  • 車椅子ユーザーにサポートしていいか問う
  • スピードを出して車椅子を押さない
  • 急坂を前進で下るのではなく、バックで下る
  • 段差がある場合は、ゆっくりと通過する
  • 側溝の穴があった場合、車椅子ユーザーの指示に従う

 
これらを知っておくだけでも、知識として生かせることがあると思いますよ。今後のために、参考にして頂ければ幸いです。
 
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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