「どうしよう、どうしよう」と心の中で繰り返しながら、結局何も決められずに時間だけが過ぎていく。そんな経験を、私自身、何度もしてきました。特に体の自由が限られる車椅子生活では、周囲の状況や人の動きに影響されやすく、気持ちだけが先走ってしまうことがあります。
あっちを見ては迷い、こっちを考えては立ち止まり、結果として自分が何をしたいのか分からなくなる。そんな状態を、ぴたりと言い表す四字熟語が「右往左往」だと思います。
言葉としてはよく耳にするものの、意味や正しい使い方をきちんと説明できる人は、意外と少ないのではないでしょうか。今回は、この右往左往という四字熟語について、私なりの視点で丁寧に書いてみたいと思います。
右往左往の意味とは?

右往左往とは、物事の対応に迷い、あちこちに動き回って落ち着かない様子を表す言葉です。右へ行ったかと思えば左へ戻る、その場で判断が定まらず、結果として混乱している状態を指します。
単に忙しいという意味ではなく、心の中に迷いや不安があり、冷静な判断ができていない点が特徴だと私は感じています。行動だけでなく、気持ちや考え方が定まらない状態にも使える言葉で、精神的な揺れ動きが含まれているところが、この四字熟語の奥深さだと思います。
右往左往の使い方とは?
右往左往は、日常会話から文章表現まで、幅広く使われます。例えば、突然のトラブルが起きた職場で「上司の指示が定まらず、現場は右往左往していた」というように使うことができます。
また、個人の心情を表す場合にも「進路を決められず、将来について右往左往している」といった形で使われます。ここで大切なのは、単なる忙しさや慌ただしさではなく、判断力の欠如や迷いが前提になっている点です。
私は以前、外出の計画を立てる際に情報を集めすぎてしまい、結局どこにも行けずに一日を終えたことがあります。その時の自分の状態は、まさに右往左往だったと今なら素直に言えます。
右往左往をわかりやすく解説
右往左往という言葉は、現代社会に生きる私たちにとって、とても身近な存在だと思います。情報が多すぎる時代では、選択肢が増えれば増えるほど、人は迷いやすくなります。
正解を求めすぎるあまり、一歩も踏み出せなくなり、気がつけば考えだけが堂々巡りしている。これも立派な右往左往です。私は車椅子ユーザーとして生活する中で、周囲に迷惑をかけたくないという思いから、自分の希望を後回しにしてきました。
その結果、何を選ぶべきか分からなくなり、心の中で右往左往していた時期があります。この四字熟語は、単なる慌ただしさではなく、人間の弱さや迷いを含んだ言葉だからこそ、今も使われ続けているのだと思います。
最後に
右往左往という言葉を知ることで、自分の状態を客観的に見つめ直すきっかけになると、私は感じています。迷っている自分を責めるのではなく、「今は右往左往しているんだな」と言葉にできるだけで、少し心が落ち着くこともあります。
人生には、すぐに答えが出ない場面が何度も訪れます。そのたびに右往左往するのは、決して悪いことではありません。ただ、その状態に気づき、立ち止まって考えることができれば、次の一歩は必ず見えてくるはずです。
この四字熟語が、誰かの心を軽くする言葉として役立てば、私にとってこれ以上うれしいことはありません。



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