足浴の効果をご存知ですか?私自身、入浴時間に行って体感しているのです。効果てき面ですからね。
そこで今回は健常者から障害を持って長い私が、足浴の効果や温度などについてお伝えしたいと思います。後半には、一緒の障害を持った友人の意見も記載してみました。それではいってみましょう。
足浴の効果とは?
私は19歳のときに車の事故で首の骨を折り、頚髄を損傷して車椅子で生活しています。現在は入浴介助を、ヘルパーさんにお願いしているのです。その際は同時に足浴をしているのですが、何気なくしてもらっていました。写真は、私が入浴介助時の様子です。
ちなみに足浴の効果は調べてみるといくつかあり、それがこちらになります。
- 清潔さを保つ効果
- 血液循環をよくする効果
- 体を温める効果
- 筋肉の疲労を軽減させる効果
- 痛みを和らげる効果
- リラックスさせる効果
まさか、リラックスさせる効果があるなんて。。。^^;
何気なくヘルパーさんにしてもらっていましたが、効果がこんなにたくさんあるのはビックリ。ただ人によっては、倦怠感が出てくると言われているようですが、その点はどうなのでしょうか?
疲れによって、だるく感じること
それでは次の章でその内容について、詳しくお伝えさせていただきますね。
足浴の効果 倦怠感はないの?
足浴をすると倦怠感が出ると言われれば、ちょっと躊躇したくなります。そのへんはどうなのでしょうか?
私の場合は、足浴をしての倦怠感はありません。入浴時に足浴をし始めて17年以上たちますが、感じたことありませんね。ただ、だるくは感じないのですが眠くなっちゃったり、便を催したりします。なぜかと思って調べてみると、これがナント!睡眠と便秘に効果があるのです。
上記の章で記載した内容を見ると、血液循環をよくするという項目があります。どうもこれが関係しているようなので、順番に見ていきますね。
足浴と効果 睡眠に影響がある理由とは?
足浴によっての睡眠を促すメカニズムは、末梢血管が拡張して体の熱を外へ逃がして深部体温を低下させます。人間の脳は、体温が上がって下がる時に眠りのサインを送るのです。だから瞬時に足を温める足浴は、上記の理由から睡眠を促します。
この内容が、倦怠感と捉えられているのかもしれません。
私は週2回、9:30~10:30までの入浴時に足浴をしますが、確かに風呂上りは眠くなりますね。そこで軽く昼寝をしています。と言ってもベッドで横になるのではなく、テーブルにうつむいてですね。写真のような格好でです。
15分~20分くらいなんですが、これで眠気や疲れが十分スッキリしますよ。昼寝をしなければ、ボーっとしてしまうことが多いですね。
足浴と効果 便秘に影響がある理由とは?
あなたは足の裏がふくらはぎと共に、第二の心臓と言われていると知っていましたか?写真は、私の足裏を撮ってみたものです。
足浴は血液循環をよくする効果があると何回も言いましたが、中でも下半身の血の流れが促されます。と同時に腸の血流が良くなり、蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になるのです。
腸の中で消化した食べ物を移動させたり、便を体外へ排出させたりする動き
結果的に、便通が良くなるというわけなのです。どうしても足が冷え切っているときは、血液の循環が悪くなります。その場合は腸も動かず便が出にくくなる傾向があるのです。
女性は冷え性の方が多いと聞きますが、同時に便秘も多いと言われています。その点が関係しているのでしょうね。
私自身、週1回の排便日でどうしても出の悪いときがあります。しかし、この状態の週のときは入浴後によく催すことがあるのです。健常者の便秘の方であれば良いのでしょうが、頚髄損傷の私にとって困ってしまうことなのですがね。^^;
ところで足浴の最適な温度と時間は、決まっているのでしょうか?次の章からはその点にスポットを当て、お伝えさせていただきますね。
足浴の効果 最適な温度と時間とは?
足浴は最適な温度と時間があると言われていて、文献で発表されているようです。
≪足浴の湯温40°Cで足浴時間15分を実施した結果≫
「全身循環に大きな負担をかけることなく、かつ末梢循環を促進・維持させ、自律神経活動に関しては、足浴後に副交感神経活動を賦活化させ、交感神経活動を抑制することが確認された」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/8/3/8_35/_pdf
ただ人によっては好みがあるように、足の感覚がある人だとこちらがベストになるのではないでしょうか?
- 適温:38度~40度
- 時間:8分~15分
- 血圧が下がる
- 筋肉が緩む
- 消化が良くなる
- ゆったりした気分になる
38度~40度であれば副交感神経を優位にし、体にいい効果が出るからなのです。
このような最適な環境が整い、結果的にリラックスすることに繋がります。しかし上記の内容は一般的なものであり、感じる温度が人それぞれ違うのです。というのも頚髄損傷者の場合は、温度が高すぎるとよくありません。
それではその内容について、次の章で詳しくお伝えさせていただきますね。
足浴の効果 頚髄損傷者に良い温度と時間は?
冒頭で私は頚髄損傷者と言いましたが、下半身に感覚がないのです。それにともない、熱いのも冷たいのもわかりません。
このような人が足浴で一番怖いのは、低温やけどです。
一般的には、40度前後のお湯でも長く浸けていると発生する恐れがあります。
そこで私は、非常にぬるい温度で行っているのです。と言うのも入浴中の10分以上の時間を要するため、20度くらいのぬるいもの。私の入浴介助は足浴とともに一緒にしていますが、こんな順序で行われています。
- 風呂場に入室後、足浴開始
- 顔を洗う
- 洗髪をする
- 体を洗う
- 足の垢をこする
- シャワーチェアーのフットレストに置く
足浴を開始して顔を洗い、最後に足の垢をこすってもらうまでの流れで10分程度になるのです。温度計は置いていませんのでお湯を感覚のある肩に付けてもらい、熱さを確認していますね。生温いですが、無理に高い温度にしなくても垢は出ますよ。
写真は足浴し終えた足を撮ったものです。十分、ピンク色になっていると思いませんか?
以前にちょっと熱いお湯長く浸けたことがありましたが、体が火照って冷めるのに時間がかかりました。足の色も赤黒くなり長時間、熱も冷めなくビビったんです。
さらに理由として、頚髄損傷者は体温調節ができなく浸ける時間が長いとその分、体温が高くなります。結果的には体力が消耗し、疲れて何もできなくなるのです。だから高い温度でお湯に浸けるのが、正直に言えば怖いのです。^^;
友人にも聞いてみたので、次の章でお伝えさせていただきますね。
足浴の効果 頚髄損傷の友人に聞いてみた
私だけの内容であればあまりにも信憑性が薄くなるので、頚髄損傷者の友人に聞いてみました。その彼も自宅で入浴介助されていますが、同様にぬるい温度で足浴をしているようです。
やはり低温やけどを恐れているようでしたよ。^^;
さらに効果を聞いてみると、私と同じ結果が出ていました。
- 眠くなる
- 便を催すことが多くなる
- 足の爪が柔らかくなり、切られやすくなる
- 垢をこすってもらい、清潔に保てる
私だけと思っていましたが、一緒の症状が出るとは驚きました。^^;
確かに足を温めることは、睡眠と便秘に以外にも爪が柔らかく切りやすくなったりしますね。垢もボロボロでますので、取ればきれいな皮膚になります。友人に聞くことによい、当たり前にしていたことが新たな発見に繋がりました。^^
頚髄損傷者の足浴する温度調整は、感覚がないだけに本当に難しくなります。高温になれば、低温やけどする恐れもあるので注意が必要です。行うときは、しっかりと足を観察するのが重要なポイントになるのでしょうね。
まとめ
今回、足浴の効果や温度についていろいろ書いてみました。いかがだったでしょうか?
この内容が参考になれば、嬉しい限りです。^^
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- 足浴の効果とは?
- 清潔さを保つ効果
- 血液循環をよくする効果
- 体を温める効果
- 筋肉の疲労を軽減させる効果
- 痛みを和らげる効果
- リラックスさせる効果
- 足浴と効果 睡眠に影響がある理由とは?
- 末梢血管を拡張して熱を外へ逃がし、深部体温を低下させて睡眠を促す
- 足浴と効果 便秘に影響がある理由とは?
- 腸の血流が良くなって蠕動運動が活発になり、便秘解消される
- 足浴の効果 最適な温度と時間とは?
- 適温:38度~40度
- 時間:8分~15分
- 足浴の効果 頚髄損傷者に良い温度と時間は?
- 適温:20度
- 時間:5~10分前後が最適
足浴は健康の源である足の裏に、活力を与えてくれるのです。だとすれば、定期的に行いたいですね。
健康が、一番なんです。^^
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