一生懸命の本当の力とは手を止めない心の使い方

車椅子で生活していると、ちょっとした段差でも立ち止まることがあります。だけど、そこで止まってしまうか、工夫して前に進むかで、その日の気持ちが大きく変わります。

そんな毎日の中で、僕がよく心に浮かべる言葉が一生懸命という四字熟語です。学生の頃から耳にしてきた言葉なのに、大人になってから、そして身体の状態が変わってから、その重みはまるで別物のように感じています。

今日は、その一生懸命という言葉の意味や使い方について、僕の生活の目線からゆっくりお話ししていきたいと思います。

一生懸命の意味とは？

一生懸命とは、命をかけるほど真剣に物事に向き合うという気持ちを表す四字熟語です。ただ頑張るというより、自分の人生と重ねながら、全力で挑むというような深さがあります。

昔の日本では、武士が自分の命を懸けて主君に尽くす姿勢を指すこともありましたが、現代では、日々の目標や夢に向けて真面目に取り組む心構えとして使われています。

僕自身も、体の動きに制限がある中で、できることを全部やり切るという意味で、一生懸命という言葉が胸にしみています。

例えば、仕事や勉強、部活などで「彼は一生懸命取り組んでいる」と言う場面がよくあります。また、誰かが努力している様子を見て「その姿勢に心を打たれた」と表現することもあります。

日常会話では「一生懸命やってみるよ」と自分の意志を示すときにも使えます。僕の場合、リハビリや外出の準備、ブログを書くときなど、どれも体力と集中力が必要ですが、一つずつ丁寧にやる気持ちを込めて、この言葉を心の中でそっと唱えることがあります。

一生懸命は、努力や苦労をただ積み重ねるだけではなく、自分の気持ちと向き合いながら続けるという意味が含まれています。例えば、雨の日に外出するのが難しいとき、無理に頑張るのではなく、できる範囲を見極めてベストを尽くすことも、一生懸命の形のひとつです。

全力を出せない日があっても、その日の自分の最大を出すことが大切なのです。今日やれるところまで進む、明日はまた明日の分だけ積み上げる、そうやって少しずつ前へ。僕にとって一生懸命とは、どんな日でも心のエンジンを切らないという優しい強さでもあります。

一生懸命という言葉は、派手ではありません。でも、静かに背中を押してくれるような温かさを持っています。人と比べる必要はなく、自分のペースで、自分の目標を大切にしながら歩けばいいのだと思います。

もし途中で疲れて座り込んだとしても、そこからまたゆっくり進めばいい。僕も毎日そうやって進んでいます。あなたの一生懸命が、今日も明日も、小さくても確かに前へ進む力になりますように。