私は外出するとき、どうしても時間に余裕を持って行動するようにしています。車椅子での移動は、思った以上に道が曲がっていたり、人の流れに阻まれたりするからです。
直線距離ではすぐそこに見える場所でも、実際に進んでみると遠回りになり、気づけばあちらこちらへと回り込むことになります。そんな移動の最中、ふと頭に浮かんだのが「蜿蜒長蛇」という四字熟語でした。
まるで蛇がくねくねと地面を這うように、道が長く続いていく様子。言葉としては少し難しそうですが、実は日常のあちこちに、この蜿蜒長蛇の感覚は潜んでいるのではないかと、私は思っています。
蜿蜒長蛇の意味とは?

蜿蜒長蛇とは、曲がりくねりながら長く続いている様子を表す四字熟語です。蜿蜒は、うねうねと曲がりながら続くことを意味し、長蛇は文字通り、長い蛇のことを指します。
この二つが合わさることで、まるで大蛇が地面を這うように、道や列、物事の流れが長く、しかも真っすぐではなく続いている状態を表現しています。単に「長い」だけではなく、「曲がりくねっている」という点が、この言葉の大きな特徴です。
そのため、一本道のような単純な長さではなく、見通しが立ちにくく、どこまで続くのか分からないような状況によく使われます。
蜿蜒長蛇の使い方とは?
蜿蜒長蛇は、風景や状況を描写するときに使われることが多い言葉です。例えば、山道が谷に沿ってくねくねと続いている様子や、人気店の前にできた行列が道路に沿って長く伸びている場面などが分かりやすい例です。
文章の中では、「蜿蜒長蛇の列」「蜿蜒長蛇と続く道」といった形で使われます。少し硬めの表現ではありますが、そのぶん情景がはっきりと浮かびやすく、文章に奥行きを与えてくれる言葉だと感じます。
会話の中で頻繁に使うというよりは、文章や説明、落ち着いた語り口の中で用いると、しっくりくる四字熟語です。
蜿蜒長蛇をわかりやすく解説
私自身、蜿蜒長蛇という言葉を初めて知ったとき、正直なところ、難しそうだなという印象を持ちました。しかし意味を噛み砕いてみると、意外と身近な感覚に近い言葉だと気づきました。
例えば、病院の待合で順番を待っているとき、受付から廊下の奥まで人が並んでいる光景があります。先が見えず、いつ呼ばれるのか分からないあの感じは、まさに蜿蜒長蛇です。
また、人生そのものも、蜿蜒長蛇だと私は思っています。一直線に進めれば楽なのかもしれませんが、実際には回り道や寄り道があり、時には後戻りすることもあります。私の生活も、段差を避け、エレベーターを探し、遠回りを重ねながら進んでいます。
それでも、その曲がりくねりの中で見える景色や、立ち止まる時間があるからこそ、気づけることも多いのです。蜿蜒長蛇という言葉は、ただ長く続くという否定的な意味だけでなく、その過程の複雑さや味わい深さまで含んでいるように、私は感じています。
最後に
蜿蜒長蛇は、一見すると堅苦しく、日常から遠い四字熟語に思えるかもしれません。しかし意味を知り、自分の経験と重ねてみると、不思議と身近な言葉に変わっていきます。
曲がりくねっていても、長く続いていても、それは進んでいる証拠です。真っすぐでなくてもいい。回り道でもいい。そんなふうに考えられるようになったとき、蜿蜒長蛇という言葉は、単なる難しい熟語ではなく、人生をそっと肯定してくれる表現になるのではないでしょうか。
私はこれからも、蜿蜒長蛇のような道を、自分のペースで進んでいこうと思います。


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