私は日々生活している中で、「結局それってどうなったのだろう」と首をかしげてしまう出来事に何度も出会います。話し合いをしたはずなのに結論が出ていなかったり、約束したはずのことがいつの間にか流れてしまったり。
そんな場面にぴったり当てはまる言葉が、有耶無耶という四字熟語です。車椅子で生活している私にとって、周囲との意思疎通はとても大切です。だからこそ、話がはっきりしないまま終わる瞬間に、言葉の重みや意味を強く意識するようになりました。
今回は、有耶無耶という言葉の意味や使い方について、私なりの視点で丁寧に書いていきたいと思います。
有耶無耶の意味とは?

有耶無耶とは、物事の内容や結論がはっきりしないこと、曖昧なままになっている状態を表す言葉です。「有るのか無いのか分からない」という意味合いがそのまま込められており、白黒つけずにぼかした状態を指します。
責任の所在が不明確なときや、真実が意図的に隠されているときにも使われることが多い言葉です。日常会話では少し強い印象を与える場合もあり、「ちゃんと説明してほしい」「曖昧なままにしないでほしい」という不満や疑問の気持ちが背景にあることが多いと感じます。
有耶無耶の使い方とは?
有耶無耶は、会話の中でも文章の中でも比較的使いやすい言葉です。例えば、「説明が有耶無耶なまま話が終わった」「責任の所在を有耶無耶にされた」というように使われます。
この場合、相手の対応や態度に対する不信感や納得できない気持ちが自然と伝わります。一方で、自分自身の態度を振り返るときにも使えます。「私の返事が有耶無耶だったせいで誤解を生んでしまった」といった使い方をすると、反省の気持ちを表すことができます。
このように、有耶無耶は誰かを責める場面だけでなく、自分の未熟さや迷いを表現する際にも使える、奥行きのある言葉だと思います。
有耶無耶をわかりやすく解説
有耶無耶という言葉をもっと身近に感じるために、日常の場面を思い浮かべてみます。例えば、友人との約束で「また今度ご飯に行こう」と話したものの、具体的な日程も場所も決まらないまま時間だけが過ぎていくことがあります。
この状態は、まさに有耶無耶です。約束が存在しているようで、実際には形になっていません。私自身も、支援や配慮について相談した際に、前向きな言葉だけが返ってきて、具体的な対応が決まらない経験をしたことがあります。
そのとき感じたのは、言葉があるだけでは安心できないという現実でした。有耶無耶な状態は、一時的には波風を立てずに済むかもしれません。しかし、後になって不信感や不満を大きくしてしまうことがあります。
だからこそ、この言葉は「曖昧さの危うさ」を私たちに教えてくれているように感じます。はっきり言うことは勇気がいりますが、誠実に向き合うためには、曖昧さから一歩踏み出すことが大切なのだと思います。
最後に
有耶無耶という四字熟語は、ただ曖昧な状態を表すだけでなく、人と人との関係や信頼の在り方を映し出す言葉だと私は感じています。車椅子ユーザーとして生活する中で、言葉が曖昧なままだと困る場面は少なくありません。
だからこそ、私はこの言葉の意味を知ることで、自分自身も「有耶無耶な態度を取っていないか」と立ち止まって考えるようになりました。物事をはっきりさせることは、時に難しく、勇気が必要です。
しかし、有耶無耶にしない姿勢は、相手への思いやりにもつながると信じています。この言葉を知った今、日々の会話や行動の中で、少しだけ意識してみるだけでも、より誠実な関係が築けるのではないでしょうか。


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