小さい頃から映画で観ていたオードリー・ヘプバーンは、ただ美しいだけの女優ではないと気づいたのは大人になってからでした。彼女の名言を知るたびに、なんでこんなに温かく、胸に残る言葉を残せるのか不思議に思ってきました。
映画『ローマの休日』の笑顔の奥には、戦争や苦しみを生き抜いてきた強さと、世界をより良くしたいという願いが隠されていたのです。
今回はそんなオードリー・ヘプバーンがなぜ今でも世界中で愛され続けているのか、彼女の名言や生い立ち、業績を私なりに車椅子生活で感じたことも交えながらお伝えします。
オードリー・ヘプバーンの名言とは?
オードリー・ヘプバーンの言葉で特に心に残るのは「美しい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい」というものです。この言葉に救われたことが私には何度もありました。
失敗ばかりの毎日で、自分に自信がなくなった時、相手の良いところを探すことを心がけるだけで、少しだけ気持ちが柔らかくなれたのです。
ほかにも「年を取ることを恐れないで、あなたが今どれだけ自分を愛し、他人を思いやれるかが大切」という言葉も印象深いです。オードリー・ヘプバーンの名言は、表面の美しさではなく、心の美しさこそが人を魅力的にすると教えてくれます。
だからこそ、多くの女性たちが年齢を重ねても彼女の言葉を思い出し、日々の支えにしているのだと思います。
オードリー・ヘプバーンの生い立ちとは?
オードリー・ヘプバーンは1929年にベルギーで生まれ、オランダで育ちました。幼少期に第二次世界大戦を経験し、ナチス占領下での困窮した生活は彼女の人生観に大きな影響を与えました。
オードリーは食べる物にも困り、配給のパンを大切に分け合う日々を過ごしていたそうです。この過酷な経験があったからこそ、後に世界中の子どもたちのために活動する力になったのかもしれません。
戦争が終わった後はバレエダンサーを目指しましたが、体格の問題で夢を断念。しかしその後、舞台や映画で演技の才能を開花させ、『ローマの休日』で一躍有名になりました。
あの映画での笑顔の裏には、苦しい経験を乗り越えた人だけが見せられる優しさと芯の強さがあったのだと思います。
オードリー・ヘプバーンの業績とは
オードリー・ヘプバーンの業績といえば、『ティファニーで朝食を』や『麗しのサブリナ』など数々の名作映画に出演し、女優としての地位を確立したことがまず挙げられます。
しかし彼女のすごいところは、その名声を使ってユニセフ親善大使として世界中の子どもたちを支援する活動を続けたことです。
1988年からユニセフ親善大使として活動し、エチオピアやソマリア、バングラデシュなどの貧困地帯を訪れ、子どもたちのために現地の声を世界に届け続けました。
晩年も病気と闘いながら、困っている人々を支えるための活動を続けていた姿は、彼女の言葉がただの綺麗ごとではなく、行動で証明されていたことを示しています。
女優としての華やかなキャリアだけでなく、人道支援活動の功績こそがオードリー・ヘプバーンが「本当の美しさの象徴」とされる理由だと私は思っています。
障害を抱えて生きていると、日常でさえ困難が多くありますが、そんな時にオードリーの「与えることこそが幸せ」という言葉を思い出すと、自分にもできる小さな親切を探す力をもらえます。
最後に
オードリー・ヘプバーンの名言や生き方を知ると、ただの映画女優という枠を超えた人だったことに気づきます。どんな状況でも周囲の人への思いやりを忘れず、苦しんでいる人のために自分の時間と力を使う姿勢は、私たちに本当の意味での美しさと強さを教えてくれます。
私自身、車椅子での生活は決して簡単なものではありませんが、オードリー・ヘプバーンの言葉に触れると、どんな日も小さな笑顔を忘れずにいようと思えるのです。
そして、今自分にできることを少しずつ行動に移していくことが、未来の自分にとっても優しさになると信じられるようになりました。
映画の中で輝いていたオードリー・ヘプバーンは、現実の世界でも多くの人の光になってくれています。彼女の言葉を大切にしながら、これからも自分のペースで前に進んでいきたいと思います。
今日も優しい気持ちで過ごせるように、あなたもオードリー・ヘプバーンの名言を心の中にそっと置いてみてはいかがでしょうか。
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