日々の暮らしって、うまくいく日もあれば、そうでない日もあるんですよね。車椅子で生活していると、ちょっとした段差ひとつでも、今日はスッと越えられたのに次の日は苦戦したりして、まさに一進一退だなあって思う瞬間がよくあります。
前に進んだと思ったら、また立ち止まる。でも、戻っているわけじゃない。そんな揺れ動く毎日を、言葉にしてくれている四字熟語があります。それが今回紹介する一進一退です。
自分を責めるのではなく、歩みの形として受け止められる言葉なので私自身もとても好きなんです。ではその意味と使い方を、一緒に見ていきましょう。
一進一退の意味とは?

一進一退とは、物事が順調に進む時と、逆に停滞したり後戻りしたりする時が交互に訪れる様子を表した言葉です。頑張っても結果がすぐ出ない時や、成長の波がある状況を説明する際にぴったりです。
前に進むだけが人生じゃない、そう感じさせてくれる柔らかな表現でもあり大きな成長の途中には、必ずアップダウンがあるという現実も伝えています。だからこそ、挫折というより、過程ととらえられるところが魅力です。
一進一退の使い方とは?
例えば、勉強やスポーツ、リハビリやダイエット、仕事のスキルアップなど努力を続けているけれど波がある、そんな時に使います。
例文としては、受験勉強は一進一退だけど、焦らず続けるしかないとかリハビリは一進一退の毎日だけれど、昨日より少し動けたからうれしい、などです。
成果がすぐに見えない場面でも、諦めずに向き合う姿勢が伝わる使い方が合います。落ち込みすぎず、淡々と前を向こうという雰囲気を出したい時にも役立ちます。
一進一退をわかりやすく解説
一進一退という言葉が刺さるのは、きっと私たちが完璧に前へ進むなんて、そもそも難しいと知っているからだと思います。私も体の調子に波があって、昨日は出かける余裕があったのに今日は少し休みたい、そんな日があります。
昔はそれを弱さだと思っていたけれど、今は違います。一歩進んで、半歩下がって、また一歩踏み出す。その繰り返しが、気がつけば遠くまで連れて行ってくれるんですよね。
だから一進一退は、焦らず進むための心の合図みたいな言葉なんです。同じように悩んでいる人に、ゆっくりでもいいと伝える優しさも感じます。少し止まる時間があるからこそ、景色にも気づけて、心にも余裕が生まれる。そう思えると、失敗や停滞も、人生の味になります。
最後に
一進一退という四字熟語は、決して後ろ向きな言葉ではありません。むしろ、長い道のりを歩く勇気をくれる表現です。今日できなかったことがあっても、明日はできるかもしれない。
大事なのは、完全に止まらないこと、そして自分を責めすぎないこと。うまくいかない日があるだけで、あなたは前に進む途中にいる証拠です。焦らず、自分のペースで、また一歩一歩いきましょう。
その道のりそのものが、きっと大きな力になりますよ。私もゆっくり進んでいきますので、一緒に頑張りましょうね。



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