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一切合切の意味と使い方をやさしく解説します

い行
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日常の会話やドラマのセリフなどで、「一切合切(いっさいがっさい)」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

なんとなく「全部まとめて」という意味だと感じていても、実際にどんな場面で使うのか、正確な意味まで説明できる人は意外と少ないものです。

この言葉には、古くから日本人の「すべてを受け入れる」感覚が込められています。この記事では、「一切合切」という四字熟語の意味、使い方、そして身近な例を交えながら、わかりやすく解説していきます。

 

 

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一切合切の意味とは?

 

「一切合切」とは、「すべてのもの」「ありとあらゆること」という意味を持つ言葉です。英語に置き換えるなら、“everything”や“all together”といった表現に近いでしょう。

たとえば「荷物を一切合切持って出ていった」といえば、「全部の荷物を残らず持って行った」という意味になります。もともとは仏教用語の「一切」から来ており、「すべての存在」「万物」を指していました。

それに「合切(がっさい)」が重なり、より強調された形になったのが「一切合切」です。つまり、「完全に何も残さずすべてを含む」という、徹底した“全体”を表す言葉なのです。

この表現の面白いところは、ただ「全部」というだけでなく、「まとめて片づける」「区別せず扱う」というニュアンスを持っている点です。たとえば「一切合切忘れたい」と言えば、過去の出来事をひとまとめにして、すべて忘れてしまいたいという強い気持ちを表します。

単なる量の多さではなく、“感情ごと整理したい”という心理にも通じる言葉です。

 

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一切合切の使い方とは?

 

「一切合切」は、日常でも文学でも使われる便利な表現です。しかし、やや強調された響きを持つため、使い方を誤ると大げさに感じられることもあります。ここでは、実際の会話や文章での自然な使い方をいくつか紹介します。

例文①:「机の上の書類を一切合切片づけてしまった。」
→意味:書類を全部整理して、何も残していない状態を表す。

例文②:「昨日のことは一切合切忘れて、新しい気持ちで頑張ろう。」
→意味:過去の失敗や出来事をまるごとリセットするイメージ。

例文③:「引っ越しで一切合切運び出すのは大変だった。」
→意味:家にある物すべてを対象にしている。

このように、「一切合切」は“量や範囲が完全に含まれる”ときに使うのが基本です。また、少しくだけた口調や情緒を表す場面でも自然に溶け込みます。特に小説やエッセイの中では、語感のリズムが良く、文章を豊かにする効果もあります。

 

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一切合切をわかりやすく解説

 

「一切合切」という言葉は、現代の生活の中でも「まとめて処理したい」「心を切り替えたい」ときにぴったりです。たとえば、引っ越し・断捨離・人間関係の整理など、“区切りをつけたいとき”に使うと気持ちが伝わりやすくなります。

「いっさいがっさい」という音の響き自体も軽快で、少しユーモラスさを感じさせます。重い話を柔らかく包む効果があるのも魅力です。また、この言葉の背景には「何もかも含めて受け止める」という考え方があります。

過去の苦しみも喜びも、良いことも悪いことも、“全部ひっくるめて自分の人生だ”と受け入れる心の姿勢です。だからこそ、「一切合切受け入れる」という表現には、包容力や達観を感じさせます。

さらに、ビジネスの現場でも比喩的に使えます。「一切合切責任を取る」と言えば、部分的ではなく、全体に対して自分が責任を負うという強い覚悟を示します。このように、「一切合切」は場面によって、軽い日常表現にも、重みある決意の言葉にもなり得るのです。

言葉の成り立ちを見ても、「一切」は仏教で“すべての存在”を意味し、「合切」は“ひとまとめ”の意味を持ちます。つまり、人間社会や自然界、心の中のことまでも、全部を包み込むスケールの大きな言葉なのです。シンプルな四字熟語の中に、深い哲学が息づいているのが魅力です。

 

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最後に

 

私自身も、過去を振り返って「一切合切受け入れよう」と思ったことが何度もあります。うまくいかない日も、誰かに誤解された瞬間も、全部まとめて「今の自分を形づくっている要素」なんですよね。そう思えると、気持ちが軽くなります。

「一切合切」という言葉は、単なる“全部”という意味を超えて、「すべてを抱きしめる勇気」を教えてくれる気がします。誰にでも、人生の中で“まとめて手放す”瞬間や、“全部を受け止める”覚悟が必要なときがあるはずです。

そんなとき、この言葉を思い出してみてください。言葉には不思議な力があります。「一切合切」という四字熟語もまた、あなたの心を整理し、前に進むための小さな支えになるはずです。
 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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