先日、ふとニュースの見出しで「政治家が暗送秋波」という言葉を見かけて、思わず「なんじゃそりゃ?」と声に出してしまいました。
秋の波?送る?しかも暗く送る?日常で使う機会は少ない四字熟語かもしれませんが、知っておくと意外と人生のあちこちで「ああ、これ暗送秋波だわ」とニヤリとできる便利な言葉なんです。
今回はそんな 「暗送秋波」 について、意味、使い方、そしてどんな場面で使うとぴったりハマるのか、ゆるっとわかりやすく解説していきますね。
暗送秋波の意味とは?
「暗送秋波(あんそうしゅうは)」とは、
ひそかに好意のしるしを送ること、相手に見えないように色目を使って気持ちを伝えること
を意味します。もともと中国の故事が由来で、「秋波」とは澄んだ女性の美しい瞳を指し、そこから「目で気持ちを送る」という意味に変わっていったのだそう。
暗く送る=こっそり送る 秋波=美しい瞳で送るサイン というイメージで覚えるとわかりやすいです。

恋愛の場面で「暗送秋波」はよく使われるのですが、実は 政治、ビジネス、日常の駆け引き にも使える言葉。たとえば、会社で「あの人、上司に暗送秋波してるね」というように、直接的には言わずともご機嫌を取っている様子を表す時にも使えるのが面白いところです。
暗送秋波の使い方とは?
「暗送秋波」の使い方は以下のような文章に使うと自然です。
- 「彼女は彼に暗送秋波を送り続けている」
- 「その政治家は暗送秋波を送り、支持を取り付けようとしている」
- 「取引先に暗送秋波を送った結果、商談がうまく進んだ」
要するに「こっそり好意を送る」「ひそかにアピールする」というニュアンスで使うのがポイント。直接的な「好き」という言葉を使わず、目線や態度でにじませる様子を表現できるので、文章表現にも深みが出る四字熟語です。
私も病院で通っているとき、隣の席で診察待ちをしているおじいちゃんが看護師さんに暗送秋波しているのを見かけて、思わず微笑ましくなったことがあります。相手に気づいてほしいけど言えないとき、人はこういう態度を取るのだなあとリアルで感じられます。
暗送秋波をわかりやすく解説
✅ 恋愛シーンでの活用
好意を伝える時、告白まではしないけれど目線や行動でアピールしている時にピッタリ。
例:「あの人、ずっと彼に暗送秋波してるの気づいてるのかな?」
✅ ビジネスでの駆け引き
交渉の席で相手に「あなたの味方ですよ」という雰囲気を匂わせる時にも使えます。
例:「ライバル会社にも暗送秋波を送りつつ、うまく提携に持ち込んだ。」
✅ 政治ニュースを読む時にも役立つ
政治の世界では裏での根回し、票の取り付けなどで暗送秋波という表現がよく使われます。
例:「議員たちは表では反対の立場を取りながら、裏では与党に暗送秋波を送っていた。」
このように、暗送秋波は恋愛用語のようでいて、実は あらゆる場面で“静かなアピール”を表す便利な言葉 なのです。
最後に
今回、暗送秋波についてゆるっと解説してみましたが、いかがでしたか?
私自身、車椅子で生活していると、周囲の人とのコミュニケーションがちょっとだけハードル高くなることがあります。
そんな時でも、相手の目線や雰囲気から「この人は自分を助けようとしてくれてるのかな」「気にかけてくれてるのかな」というのを感じることがあって、それもある意味“暗送秋波”なのかもしれません。
言葉ってただの文字の羅列だけど、知っているだけで日常の景色が少し豊かになる気がします。暗送秋波という四字熟語も、そんな景色を彩る小さなスパイスのような存在だと思っています。
もしこの記事で「暗送秋波」という言葉を知ってもらえて、日常のどこかで「これって暗送秋波かも」と思う瞬間があったらうれしいです。また面白い四字熟語を見つけたら、こうやってゆるく語っていきますね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



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