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その一念が未来を変える――「握髪吐哺」に学ぶリーダーの覚悟

あ行
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最近、仕事や人間関係において、「人を大切にすることの難しさ」をつくづく感じるようになりました。言葉で「仲間を尊重しよう」と言うのは簡単だけれど、実際に誰かを受け入れ、信頼し、心を砕いて接するには、自分のプライドや時間を削る覚悟が必要です。

そんなとき、偶然出会った四字熟語「握髪吐哺(あくはつとほ)」が、胸に深く響きました。

昔の中国の言葉だそうですが、その中に込められた思いや行動が、現代にも通じる「人を迎える姿勢」の大切さを教えてくれるのです。この記事では、この「握髪吐哺」という熟語の意味や使い方、そして日常の中でどう生かせるのか、自分なりの言葉で綴ってみたいと思います。

 

 

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握髪吐哺の意味とは?

 
「握髪吐哺(あくはつとほ)」は、中国・春秋戦国時代の周の文王という人物にまつわる故事成語です。文字をそのまま読めば、「髪を握り、口の食べ物を吐く」となりますが、もちろんこれは比喩的な表現です。

伝説によれば、文王は優れた人材が現れると、どんな状況であろうとも手を止め、たとえ食事中であっても、口に含んだ食べ物を吐き出してでも、自ら迎えに走ったといいます。髪を洗っている途中でも手を止めて人に会いに行ったという逸話から、「握髪吐哺」という表現が生まれました。


 
 
つまりこの熟語は、「優秀な人材を見つけたら、自分の身なりや都合を後回しにしてでも歓迎し、敬意を示す」という意味を持っています。そこには、ただ人を集めるというよりも、「相手を大切にする気持ち」と「迎えるための真剣さ」が込められているのです。

 

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握髪吐哺の使い方とは?

 

この「握髪吐哺」という言葉、普段の会話で頻繁に使うものではないかもしれません。しかし、だからこそ、ここぞというときに使うと心に響く力があります。

たとえば、仕事の現場で「優秀な人材をスカウトするためにどれだけの誠意を見せたか」を語るとき。
「社長は握髪吐哺のごとく、自分の都合を投げ打ってまでも、その若手を迎えに行った。」

あるいは、チーム作りに力を入れているリーダー像を語るときにも使えます。
「彼の握髪吐哺の姿勢があったからこそ、今のチームがあるんだと思う。」
 
 
ビジネスだけでなく、たとえば地域活動や教育の場でも、人を迎える誠意、導く熱意を語るときにぴったりです。ただ知識として使うのではなく、その精神性を自分に引き寄せて言葉にすれば、説得力がぐっと増します。

 

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握髪吐哺をわかりやすく解説

 

この熟語が生まれた背景を知ると、単なる故事ではなく、私たち自身の行動指針としても活かせるのが分かります。

たとえば、現代社会では、リーダーや上司が「部下を育てる」ことが求められます。しかし実際には、仕事に追われたり、自分の立場を守ることで精一杯になってしまい、人を迎える余裕がないことも多いですよね。

そんな中で、たとえ自分が髪を洗っていようと、口にご飯を含んでいようと、「この人が必要だ」と思ったら、すぐに動ける誠実さ。つまり、「面倒をいとわず、人と真摯に向き合う覚悟」が大事だと、握髪吐哺は教えてくれているのです。
 
 
もちろん、現代では口の中のものを吐くなんてことはしません(笑)。けれど、「今、目の前の人のために何ができるか」と問い直すきっかけにはなります。

私自身も、誰かと話している最中にスマホをいじってしまったり、相手の話を「後で聞くよ」と流してしまうことがあります。そんな時、この言葉を思い出すと、「今この瞬間を大事にできているか?」と自分に問うことができるのです。

 

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最後に

 

「握髪吐哺」という言葉は、古い時代のものではありますが、その精神は今も色あせることがありません。むしろ、時間に追われ、人間関係が希薄になりがちな現代だからこそ、一層その価値が見直されるべきものだと思います。

人を大切にしようとする姿勢、真心を込めて誰かを迎える覚悟――これは、職場でも家庭でも、どんな場面でも活きてくるものです。
 
 
私もまだまだ実践できていませんが、この言葉を胸に、「目の前の人を心から迎える姿勢」を意識して過ごしていけたらいいなと思っています。

もしもこの記事を読んでくださった方が、「ちょっと人との接し方、見直してみようかな」と感じてくれたなら、それこそが私にとっての“握髪吐哺”です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 
 

まっつん

はじめまして、頚髄損傷者のまっつんです。

健常者から障害を持つようになり、車椅子で生活していることでの感じた考えを綴ろうと思います。

共感していただければコメント欄からどしどし書き込んでもらえると幸いです。

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